
イヌトウバナ[犬塔花](シソ科)
北海道~九州の山地林内に生える多年草。蕚には密に開出する長毛があります。葉は対生し、卵形~長卵形で、裏面に腺点があるのも特徴です。
8~10月、やや短めの花穂を出し、長さ5~6mmの花を咲かせます。以前載せた、同属のトウバナには、葉裏に腺点が無いので区別がつきます。
この花は、林際を流れる小川沿いで見つけました。花は白く小さいですが、シソ科らしい形をしていますね。蕚の毛が密生する様も確認できました。
トウバナ
9月上旬 横浜市内にて

ツリガネニンジン[釣鐘人参](キキョウ科)
各地の山地の草原に生える多年草。8~10月、茎頂に円錐花序をだし、釣鐘形の花を下向きにつけます。茎葉は柄が無く、3~4個輪生します。
いつのも林際の斜面では、ツリガネニンジンも花を咲かせていました。長く突き出た雌しべが特徴の一つです。草丈が高く、カメラに収まりきらないので、手近な花をのぞいてみました。
キキョウ科の花は雄性先熟で、雄しべが先に熟すそうですが、この花の雄しべは、葯が萎れている感じですから、これから雌しべが熟してくるのでしょうね。
去年は12月に咲いた、季節はずれの花しか見ませんでしたが、今年はまだ蕾だけの株もありましたから、これからが花の盛りなんですね。
2009年の花
9月上旬 横浜市内にて

トキリマメ(マメ科)
林際の小道を、何か花でも咲いていないかなぁと思いながら歩いていると、黄色い花が目にはいりました。これはトキリマメの花ですね。
この辺りでは、これからの季節わりとよく見かけることのできる花です。手元の図鑑では、総状花序を出すとありますが、その姿を意識してみたことはありませんでした。この花は、花序の姿がよくわかりますね。
1月のトキリマメ
9月上旬 横浜市内にて

ガガイモ[蘿摩](ガガイモ科)
去年、ガガイモの花を見た林際の小道で、今年も花に出会うことができました。花の数は今年の方が少ない感じがしますが、なかなかたくさんの花を咲かせていました。

まだ小さいですが、今年は実の姿を確認できました。
去年は花を見た後、この辺り一帯見事に草刈りにあってしまい、実を観察することができませんでしたが、この後この実や花たちには、どのような運命が待ち受けているでしょう。
私が期待する結果にはならないのでしょうね・・・・・
2009年の花
9月上旬 横浜市内にて