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食育に栄養以外のことを期待する件

どうも食育は評判が悪いようだ、保守にしても革新にしても。

革新派の言い分はジェンダー問題など職業を持った女性が育児も家事も食事までも担当しなくてはならないのかという嘆きであろう。実際「食育・サラリーマン」でググっても現実的な悩みは皆無なようだ。はっきり言って自分のためと週末だけ等を除外すれば何もしていないのであろう、だから悩みが無いのだ。一方「食育・ワーキングマザー」とか「食育・兼業主婦」でぐぐるととたんに具体的になる。革新派の言い分は少なくとも外してはいない。

保守派の言い分はWikipediaによるとジャンクフード屋が食育を語るとは言語道断ということらしい。文化・道徳面を重視していると思われる。

というのは食育基本法では文化にも触れられているのだが前文から抜粋すると「国民の食生活においては、栄養の偏り、不規則な食事、肥満や生活習慣病の増加、過度の痩(そう)身志向などの問題に加え、新たな「食」の安全上の問題や、「食」の海外への依存の問題が生じており、「食」に関する情報が社会に氾(はん)濫する中で、人々は、食生活の改善の面からも、「食」の安全の確保の面からも、自ら「食」のあり方を学ぶことが求められている。」ということである。栄養や保健を科学的な知識で担保しなさいと言っている訳だ。なので栄養が整っていれば保守派の言うジャンクフードでも別に良い訳だ。そこがオカンムリらしい。

とはいえ食育基本法は上記のように様々な問題を含んでいる。シングルマザーが外食・中食で手抜きをしても悪いとはは取れないが、保守派にとってそれは最重要な項目であろう、「伝統的な食文化」とか「農山漁村の活性化」などという単語もちりばめられているし。保守派にとって伝統的な日本食は塩分過多で低蛋白なので短命だという事実は華麗にスルーしているみたいだし。

どちらも都合の悪い事は無視できると思っているし、本質的な「栄養学」「医学」的なところは全然議論されていない。

逆に言えば食育基本法は無くてもいいといえる。健康増進法を建てに条例で斜め上を行く実定法(神奈川県)を作るアホな自治体もあることだし。

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