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学生が選ぶ企業、企業が選ぶ学生

標記のような記事が時々新聞に出る、企業価値としては有効かもしれないが当の学生には何の役にも立たないことを忠告しておく。私が当時知りえなかった情報(大人の常識)を就職活動の学生に伝えたいと思う。以前面談の経験をしたのでそれも読んでいただければ。

1)平均給与を調べよ

学生が注目するのが生涯賃金であれば平均給与、生涯平均賃金を調べることを勧める。目立つ企業よりは実質というわけだ。

2)社風を調べよ、辞める人が多い企業はとんがっている

辞める人が多い企業と言うのは2面性がある。独立志向を応援しているか、人に辛いかだ。辞める人が多いからといって悪いわけではない、いい場合も多い。しかし、本当の意味で鍛えられると思う。自分に自信があるならばこの手の企業がいいであろう、外資系に多い気がする。

3)10年先は分かるが30年先は分からない

成長性というのは結構分からないものだ。成長性のある業界を選択するという視点も20年経てば陳腐化している可能性は高い。企業の体質で選んだ方が良いのではないか。経営方針に改革が感じられない企業は停滞する可能性がある。

4)30歳モデル賃金の年収を聞こう

直近の給料を聞いておこう、月給には差が無くてもボーナスに差があることは多い。トータルとして数年後の年収に差がつくことはおおい。会社業績と給料が相関しないということを理解できない学生が多いであろう。労働者の賃金は経常利益に載らないので、企業の収益性と賃金は基本的には相関がない。儲かって無くても給料の高い場合もあるということだ、逆もあって儲かっていても給料が高いとは限らない。

5)インターンはお互いのためだ

学生にとってインターンは企業の実際を知ることが出来、自分を売り込むチャンスだと思っているであろう、同様に企業としては「奴は使えない」と言う事を事前に察知できるということだ。人事部門は宣伝も含めて応募するが現場ではクールだ。もし学生が「インターンを受け入れてくれたらこっちのもんだ」などと思っているならやめたほうが良い。同じことをこっちも感じているのだ。それよりは信頼できる人を作って「自分の欠点」を客観的にアドバイスしてもらうのはどうであろうか。そもそも論として企業も出来ない奴は掴みたくないのだ。だから羞恥心をなくして堂々と素を出して批判を受け入れればよい、批判を聞くために行くくらいの覚悟で丁度いい。

現在の学生はぼんくらだと思われている、学歴の価値も急降下だ。子どもの数が減っているのに東大の学生数は増え(編入や院からとか)、偏差値も急上昇している。であるから本人の論理力が試されることになる。大学のレベルが下がっていると思われているので学歴インフレという事態だ。そのなかで個人の能力をアピールするには場数を踏むことが重要だ。

結局のところ女子が優位になるであろう。将来を買って男子を積極的に買う企業が多いとしても**。失われた10年以降の世代は協調性が多い気がする。あーあ、結局バブル世代が美味しいところを掴んだが離さざるを得ないというところか。同様のことがあなた方に起こっている、1~2年前に入った先輩が幅を利かすと出世の道が閉ざされるというものだ。氷河期世代も就職で困っただけでなく、先輩の多さで困っている。

それらを勘案して就職活動をしてください。

*受験参加者が増えれば平均値が下がり、分散も増える、よって有力大学の偏差値は大幅に上がることになる。大学進学率が増えれば大学の偏差値に価値が無くなる、偏差値の低い大学は以前の高卒以下だと思われるようになる。

**女子の方が学生では優秀であることは間違いない(と思う)、しかし企業に入ってからの優秀さと関係ないことも多い、それは男女同じ。現在のように男女差が付けば分からないが(女子の方が優秀)、10年後を考えて男子を買う上司は多い。

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