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新卒の面談をして感想<就活へのアドバイス>

技術系新卒入社面談を行った。私はそんなの初めてで緊張したが最後はだらだらで終了。いわば第2次で、幹部面談の前の振るい落とし作業。ここでの経験を学生に伝えたい。あくまで一例として参考にして欲しい。(かなり遅い採用だね)

環境:管理職1名、若手~中堅研究員3名(私を含む)、人事1名による選択。

 1)学歴は関係ない。:人物本位を見ている、学歴は関係ない。具体的には私の部下として耐えうるかと言う目線でOKとのこと、そう言われれば選びようがあるというもの。というか私個人的には院卒より学卒が好きだ、スキルがないくせに素直じゃない感じがするし、しかも学卒を2年鍛えればそれ以上に成長する。まぁ何千人も応募する大手企業では書類選考で落とされる事もあるかもしれないが面接にたどり着けばほとんど学歴は関係ないと思ってもいいと思う(そうでない企業はあると思うがそれを心配してもしょうがない、だったら自信満々に面接を受けて欲しい)。迷ったら学歴重視ということはありえるとは思うが。そもそも面接直前に履歴書を渡された、おまけに面接後回収。専門(研究内容)もほとんど関係ない、どうせ会社入ってから一から教えるのだし。物理・化学・生物等の基礎学力は多少関係あるかもしれないが、それすらほとんど関係ない。

2)人は見た目が××割:履歴書は下手な字でもいいから丁寧に書きましょう、それが出来てない子が多い(とはいえほとんど読んでなくて、単なる印象だけど。)。姿勢、ネクタイの結び方、髪(爪・髭)の清潔さ、他人に(客観的に)これでどうか的なアドバイスを受けたに越した事がない。奇抜な化粧、履歴書ギャンブル、Hitすれば儲けもの的なギャンブルをする必要はないと思う。個人的には見易く幼い履歴書に違和感は持たなかったが(見易さの努力の跡が見えて好印象だった)、大きな減点を誘う、大きな減点は振るい落とし作業ではネガティブでしかない。美人・イケメンが得?その通りだろう、私は顔で選んだ(てのは大げさだが)、というよりは身だしなみを整える事に気をつけてもらいたい。

3)面接官は仲間だ:私の場合だけかもしれないが(そんなことはないと思うが)、緊張している学生をボンクラだとは思えない、多くの場合は良い点を引き出すために緊張をほぐす質問をするのでは。失点を気にするよりは自分をアピールする方がいいと思う。面接官は自分を良く見せることより「自分」を見たいと思っている。馴れ馴れしいのは論外だが、面接官が突っ込んでくれるのはラッキーだ、大いに絡もう。

4)コミュニケーション能力:それほど大げさなものでもないが「聞かれた事」に対する的確な応えは求められる。自分本位ではなく、相手本位で応えよう。そのためには過度な緊張は御法度。面接官はわざとくだけて来る、それは罠ではなく学生の本質を引き出すための行動だ。発言を求めるのは理解力を見ているのであって、「てにおは」を見ているのではない。そういう意味では部活・サークルでの幹部を行ったというエピソードはほんのちょっとだけ効くかも。トークが上手い子は有利でしょう、トークが上手くないことを自覚している人は丁寧に受け答えをしましょう。トークが上手すぎると、それはそれで嫌な印象を持つ人も居ます。

5)こだわりは。。。:自分の専門にこだわると間口が狭くなる、しかも勝てない。先に院生より学部生のほうがという個人的な意見を紹介したが「大学の経験」は基礎知識を除いてほとんど役に立たないからだ。基礎知識は求める、統計学や核の部分とか。一番面倒なのが「私は××をやっていたので××に関わる仕事をしたい」と言われると「出来ないかもよ」とアドバイスしなくてはならない。やんわりと実現不確定だというと、「こだわり」を優先すると言われると困る(多分自分が何をしたいかを主張したほうが真面目に思われる、的な勘違いをしてるんだろうな:それを救済するように話を振るのだがダメな子はダメ。)。もう一度言うが大学で学んだ「専門」は役に立たない、仮に「専門知識」が役に立つ事はあってもその周りの仕事には全く関係ない。専門を生かしたいのは分かるが間口は広く取った方がいい。私は機械系の仕事をしているが部下は化学系だ、それでもなんの問題もない、それが現実。

6)安易な製品へのコメントは地雷:そりゃ相手(面接官)は商品のプロだもん、無難な結論があるなら別だけど、特に製品に対する批判は止めた方がいいね。でも感想は聞かれたりする、「分からない」というのが無難。または正直に言うか(正直な意見には、酷な意見は言われないと思う)。自分から振って地雷を踏まないように。しかし、製品に興味を持つ姿勢は重要、だって業界の事を全く興味ないというのもどうかと思うわけで。

7)自分に自信を持つ:2)ともかぶるのではあるが、面接官は「ええかっこ」したことには興味がなく、(緊張しているであろうから)なるべく良い面を引き出そうと思っている。いろんな自分を見せよう。失敗を恐れるのは最悪、失敗に対するフォローを見ている人も居れば、リラックスした状態を見たい人も居る、緊張したあなたを素のあなたとは思っていないので、そこからが面接官の個性でしょう。

8)就職活動の経過は見栄を張る必要が無い:現在の内定数などを聞かれる事も多いだろう、ここで「内定はある」という嘘をつく必要が無い。内定がないのは恥ずかしいと思う気持ちも分からないではないが、面接官としては内定の無い子を優先的にしてあげたい。面接官は自分本位というよりは「彼らの人生の一部を握っているかもしれない」と思うわけで、学生が困らないように配慮してあげたいと思うものだ。内定があるにもかかわらず「内定が無い」というのはまぁ許される嘘でしょう。しかし、多くの業界を受けている人は{内は滑り止めだな}というのは分かってしまう。分かったところで困らないという太っ腹で行きましょう。とにかく人物本位で見ているので、他社に行かれても仕方が無いが欲しい人材と思わせればいいだけの話。

最後に私の選択結果を。私は会社(研究所)の幹部候補になれるか、私が部下で困らないか、という趣旨で選んだ。まぁそういうものか、いけてない人でもなるべく良い点を探して合格にしてあげたいと思った。とはいえ、採用人数の大筋は決まっている。私の場合は面接直後その場で面接官が合議して第3次面接に進む人選を行った。上位は割りとすんなり決まった、という事は第3次面接でも下位逆転は難しいし、小手先でどうにかなるものでもないし、学歴も効かないという結果でした。

参考になるであろうか。。。

 

9/6少し追記・改変

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