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著作権の権利の広さは妥当か

漫画が星作品に類似と指摘 「イキガミ」作者側は反論(共同通信) - goo ニュース

著作権の問題がいろいろなところで顔を出す。中でも遺族の指摘という奴に納得いかなさを感じる。法律ではそうなのであろうが、普通の感覚として違和感を覚えるのだ。

生活維持省は有名な小説であろう、私もピンと来た。新潮文庫の1番目のショートショート集「ボッコちゃん」に載っているからだ。なので遺族も思い入れが強いのであろう。

イキガミは映画の予告編で見た、確かにプロットは星新一の生活維持省と似ているであろう。しかし星の作品はこれを含めてショートショートが大半でそのプロットが似ているといってなんの意味があるのであろう。映画や漫画はプロットに肉付けをして読ませる代物だ。百歩譲って似ていることが問題となったって、作者本人の指摘ではなく、遺族の指摘って、痛い。星の作品のプロットに似ていると強弁すればもっといろいろな作品が指摘できるであろう。

このように作者の死後も保護される著作権の強権さには違和感を感じる。逆に星の作品を肉付けしてストーリー性の高い作品が出てきてもおかしくないからだ。死後50年という長期にわたる権利は異常だ。

知的財産権のひとつである特許権は出願から20年だ。その間は独占的な使用が認められている。特許は20年間独占的に使用できる代わりに公開しなくてはならない。そしてその権利が切れたとき、その公開された技術を自由に用いていいことになっている。また重複した資金の投入を避ける狙いもある。著作も公開が前提なのである一定期間の保護は必要であろう。しかし死後50年である必要は無いのではないか。

こういった無茶な問題がきっかけで、著作権の保護期間の見直しに入って欲しいと思うのだ。

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