昔、韓国に行った時、薬菓(ヤックァ)と呼ばれる伝統菓子を買ったことがある。家族でお祝いをする時など、このお菓子を柱のようにうず高く積み上げる習慣があったようだが、薬菓自体は硬めの揚げ饅頭みたいな油菓子で、美味しいけれど、すごい美味しいというわけではない、微妙な感じだったことを覚えている。
ところが先日テレビでハングル・ナビを見ていて、この薬菓が韓国の若い人たちに見直されて、アレンジされたお菓子が人気だという話を聞いた。
日本にもそういう薬菓をアレンジしたデザートを出す店があるというので、また新大久保に行ってきたのである。
右上にあるのが、ヤックァランダというお菓子で、中心部にある花にのように見える部分が小型の薬菓。下の方でドーナツ型になっているのがオランダというあられを蜜で固めたような(というか、大粒のおこしというか)お菓子。ヤックァの存在感は小さかったけれど、オランダは結構懐かしい感じの味がする。
左のバターバーというのも韓国で人気のお菓子のようで、外側が硬めのタルト生地で、中がバターの旨味たっぷりなスイーツ。一瞬バタークランチに似た風味。私はバターバーの方が気に入った。
あぁ・・いっぺんに二つも食べたら太っちゃうな。
ということで夕食を食べてないのに、お菓子でお腹いっぱいになって、新宿西口方向へ歩いて行く。
途中、思い出横丁という赤提灯の美しい、不思議空間を通ったよ。外国の方々で非常に混んでいたので、今日はするっと通過して来てしまったけど、赤提灯の美しさと昭和レトロな懐かしさが頭を離れない。国籍が違おうが育った地が違おうが、思い出横丁には人を惹きつける何かがあるんだね。今度荷物の少ない時に行って、食べて飲んでこよう。