さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

胃カメラ初体験

2008-03-27 23:58:14 | 不整脈と闘う
先月の健診で胃が引っかかり、再検査で胃カメラを呑むことになった。数年前から出来ているポリープがどうも大きくなったらしいのだ。

最近の胃カメラは鼻から入れる、とっても楽なものになったと聞くが、うちの会社のは、まるでホースを呑んでるみたいな奴だと経験者から聞いていたので、ちょっとビビっていた。

心臓手術の前に受けた「経食道心臓超音波検査」も胃カメラみたいに口からホースみたいなもんを突っ込まれる奴で、初めての時はショックのあまり不整脈発作を起こしてしまったが、まぁ二回の入院で「口からホース」体験済なので、胃カメラも全く初めてよりはマシかな・・・と思っていたが、やはり甘かった。

結論として、涙びぃびぃの、鼻水ぐずぐずの、れろれろ状態・・・もう2度とやりたくないなぁ。十数年前に胃潰瘍で入院した先輩が「胃カメラもしょっちゅう飲んでると快感になってくるんだよねぇ・・・」と言っていたのが思い出されるが、それはすなわちその先輩がいかに異常な状態にあったか・・ということの証明でもあるのだな。

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以下、今日の体験を順に記述してみる。

①最初に、胃をきれいにする水薬を飲まされる。ほとんど水みたいだけど、ちょっとドロッとしてるかな。前の晩から絶食、水も控えめにしてきた私にとっては、この水薬が美味しく感じられた。よほど「これって何と言う薬ですか」と聞きたかったけど、次に来るものにビビってたので、突っ込めず。

②次にのどの麻酔。「経食道心臓超音波検査」の時のようなゼリー状の薬(飲み込まないで5分のどに貯める)じゃなくてよかったぁ。今日はスプレータイプの薬をのどにシュッシュッとかけられただけ。で、すぐ飲み込んでくださいだって。超ラッキー。

③しばらく待ってからカメラ室。体の左側を下にしてベッドに横たわる。マウスピースを噛まされ、マウスピースの穴からホース状のカメラを突っ込まれる。「鼻から息を吸って、口から吐いて・・・」どうやら、最初の難所はするっと通過したらしい。経験の賜物かもしれない。

④「一番辛いところは通過しましたからねぇ」と言われて一瞬安堵したものの、嘘ばっかり。どんどん辛くなるじゃないかよぉ~。心臓検査の時はカメラは食道にしか達していなかったけど、カメラが胃に達すると、胃の内部から押される感じがして、すごい嫌な感じがした。そうそう、ココからが本当の初体験なのだ。

⑤胃を押される感覚で、嫌~な気分になっているところに、追い討ちをかけるように「これから空気入れますんで、ゲップしないでくださいね」と言われる。必死でこらえるが、バリウムの時のゲップの我慢とは想像にならないほど難しい。バリウムの時は全身の穴と言う穴を閉じる気分で我慢すればよいけど、胃カメラの場合は喉や肩の力を抜いている必要があるし、そもそもホースの分だけ喉が開いてるんだから、こらえるのも限界がある。何回もゲップしては空気を入れられ・・を繰り返される。その苦しさ、バリウムの比ではない。

⑥目は閉じずに、遠くの壁を見つめろ・・・と言われていたので、目は開いていたのだが、そうすると余計なものが目に入ってくる。カメラが胃に到達したのを見計らって、カメラの角度を変えていろいろ写そうとしているのか、いきなり目の前の先生の動きが激しくなった。ホースを左手で固定し、まるで船をこぐように上半身を前傾させながら、右手でホースをぐるぐる回転させ始めた。最初はへぇ~と思っていたのだが、「この人は私の胃の中のカメラをぶん回しているんだな」と思った途端、猛烈に気持ち悪くなってきた。あとは身体中から「衝動」が繰り返し繰り返し起こり、「あともう少しですから頑張ってください」と言っているらしい声も頭には響いてこないほど苦しみ続けた。こんな状態じゃ、検査どころじゃないかも・・と申し訳なく思っているうちに、スポンとホースが抜けて、検査は終わった。

⑦さて、腐ってぐしゃぐしゃの状態になった私を待っていたのは、一種の感動体験だった。鼻を噛んでいる間に写真がプリントされていて、その場で結果を聞くことが出来たのだ。

先生の第一声は
「これは、きれいな胃に出来るタイプのポリープですね。」だった。

へ? それじゃ褒められてるんだか、けなされてるんだか、分からないよ。

写真を見ると、平べったいボタン状のものが胃壁に2つ並んでいた。

「こういうのがいっぱい出来てましてね。」

何だ、いっぱいかよ~。じゃ、良く無いじゃん。

「でも、悪いものではないので心配はないです。」

私が心臓手術を受けたということは、ウチの会社の診療所では「有名」なので、あなた心臓の薬飲んでるよね・・・一緒に飲んでる胃薬は何?・・・タケプロンですかぁ。タケプロンはいい薬なんですけど、タケプロンのせいで、ポリープが大きくなってしまうということがあるから、きっとそのせいでしょう。

・・・ということで、無罪放免。

それにしても、私の胃壁って結構きれいだったな。先生の説明が上手い(?)せいで、出来たポリープが、透明度の高い湖の深海にしか育たない希少な生き物でもあるかのように思えてきた。私って単純だなぁ。

文字通り「のどもと過ぎれば熱さを忘れる」で、「やはりバリウムに比べて胃カメラはすごいなぁ」と、いつの間にか胃カメラ礼賛派になってる私。バリウムの時のように検査後に腹痛に悩まなくてもいいし、2時間後には、検査を受けたことすら忘れている状態。やっぱり私って単純?

とりあえず検査の時の苦しみを忘れないうちに、ブログに書いてみた。

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6 コメント

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思い出すです。 (ともブー)
2008-03-29 00:50:42
私はバリウムがどうしてもうまくいかないので
胃カメラやってみた事があるんですが、
麻酔の利きが悪かったのと、やっぱり声帯か喉のどっかが少し痛んで2~3日痛いままでしたよー。
直るんですけどね、「歌」をやっている方には絶対勧められないなぁと思いましたです。

空気を入れる件は思い出せないけど、本人は大丈夫なのに、どうしても呼吸が荒くなって涙も出るもんだから、看護婦さんに手を握られて必死に「大丈夫、大丈夫、一緒に息を吸いましょう」と、まるで
重症患者のように扱われ・・・。

「あのー、苦しいけど大丈夫なんですけど」といいたくても「んがー!!」としか言えないんですよね・・・。
返信する
実体験ではないのですが (るみねえさん)
2008-03-29 08:50:51
元うち等の合唱団にいた、K澄さん、彼女は学生時代に実習で胃カメラを飲んだらしいですが、合唱の訓練の賜で(?)喉を上手に開けていることができて褒められたそうです。
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納得。 (ともブー)
2008-03-31 00:50:38
喉を開くという作業、私も合唱で出来るようになりました。
もともと声帯の締りが良かった(らしい)私は、大学生2年くらいまで錠剤が飲めなかったのですが
合唱やってから飲めるようになったんですよ~ん。



でも胃カメラの太さはねぇ。。
返信する
喉の締まり (さぶりん)
2008-04-02 00:42:37
まぁ、錠剤も飲めなかった人が、よく胃カメラを呑めるようになりましたね。きっと私より辛い思いをしたんでしょうね。

早く鼻から入れるタイプが普及して欲しいもんですね。あれならうどんを呑むような感じで全然楽だと思うな。
返信する
おもしろかったです (ピンクドッグ)
2011-09-05 00:24:54
今日の二次会で、さぶりんブログの存在を教えて頂き、さっそく開いてみました。
とっても面白くて、あちらこちら見ているうちに真夜中に。
私が学生時代にはまっていたビールは、コロナビールだったと思い出せました。
お元気になられて本当に良かったですね。
また美声をきかせてください。
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Unknown (さぶりん)
2011-09-06 01:16:18
ピンクドッグさん、いらっしゃい!

昨日はお疲れ様でした。そして早速ブログを見ていただきましてありがとうございます。

そ~だ! 例の美味しいメキシコビールはコロナビールでしたね。私も自分でブログに書いてて忘れるなんて、大した奴ですね!

これからもよろしくお願いいたします。
返信する

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