【100分de名著】シャーロック・ホームズ スペシャル

絶賛放映中だけど、テキストはするっと読めてしまったので、とりあえず書いておこう。

これは面白い！

シャーロック・ホームズシリーズは、何本かテレビドラマ化されたのを見たからどんなテイストの話かは知っているが、原作は読んでないのだ。だが、作者のコナン・ドイルはむしろワトソンに似た人物で、元々は医者だった。ホームズはコナン・ドイルが医学研修過程で出会ったベル博士（非常に腕の良い外科医）をモデルにしてるなんて話を聞くと、俄然原作に興味が湧いた。

当時は警察の捜査力がまだ未熟で、世間的には切り裂きジャックのような未解決事件が発生しており、まさにホームズのような人が求められていた時代。また雑誌に連載しながらも、1話読み切りの緩やかな連続シリーズであり、何話からでも読み始められる・・という形を初めて作り出したのがコナン・ドイルだということ、ワトソンとの対話の中で人物像が表現される面白さ・・・

現代の推理小説って、まずポーがいて、そしてコナン・ドイルがいたから、今に繋がってるんだな・・という思いを濃くした。

シャーロック・ホームズシリーズは人間描写力に優れているので、単なる探偵物の枠を超えて、文学として愛され続けるだろうな。また書かれた時代背景を写す史料としての価値もあるなぁ。私も何か一つちゃんと読んでみよう。