さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

枚岡神社(河内国一の宮)

2017-08-28 15:23:32 | 諸国一の宮巡り
今回の関西行き、最後の目的地、枚岡神社に、計画通りの時刻に到着。


近鉄奈良線の枚岡駅からすぐにまっすぐな参道が開けている。


この手水にはちょっと癒される。いろんな寺社仏閣に行ったけど、鹿のよだれみたいなのは初めてかも。
さすが、ここが元春日と言われるだけある。

ここにはもともと中臣氏の祖神である天児屋根大神(あめのこやねのおおかみ)と、比売御神(ひめおみかみ)を祀っていた。この二柱の神は枚岡から春日大社に分祀されたため、元春日と呼ばれるのだ。逆に春日大社からは奈良時代末期に武甕槌命(たけみかづちのみこと)と経津主命(ふつぬしのみこと)が配祀された。いずれも中臣氏とつながりの深い神である。


手水のところから程よい感じの階段を登って、


拝殿前に出る。


まずは拝殿前で拝む。


そして、拝殿のうしろをちょっと覗いてみると、本殿が並んでいるのがちらっと見える。社殿が4つ並んでいて、それぞれ先ほど言及した4柱の神様が祀られている。
第1殿 天児屋根命(あめのこやねのみこと)
第2殿 比売御神(ひめみかみ)
第3殿 経津主命(ふつぬしのみこと)
第4殿 武甕槌命(たけみかづちのみこと)


なかなかよく見えないので、右側に回ってみる。


少し奥に入ってみると、やっと赤い本殿が見えた。

これは私が持ってきた解説本を見ると、木部に彩色を施していることが特徴の枚岡造りと称されているのだが、ウェブサイトなどで調べてみると春日造だということになっている。

屋根が曲線を描いて反り、正面に片流れの庇(向拝)をつけているのが春日造の特徴だという。

そうすると今日一日で、大社造りからの流れ、大鳥造、住吉造、春日造と続けて見れたことになる。


そろそろ帰途に付こうとしたとき、ふと脳裏に浮かんだことがある。

お寺にはない神社の魅力って何だろうということ。

拝殿から奥まったところに美しい本殿が並んでいる。今日訪れた神社は田辺の闘鶏神社も含め、全部その形式である。

奥にずらっと並んだ本殿の姿が心の琴線に触れたような気がした。まさに奥ゆかしいというか、奥の方に大事なものがあることが神社の魅力なんじゃないかと思ったのだ。

無論それはお寺もそうなのかもしれないけど、綺麗な社殿を奥の方に沢山立てて、それぞれに神様が祀られていることに、さらなる丁重さを感じるのだ。

社殿の中にあるものは直接見ることはできないが、おそらく仏像のように具体的な形があるものではない。なにかシンプルだが、私たちの魂を揺さぶるものが入っている。昔の人が山や滝を見て、そこに神様を見た、その源流がこのお社の中に引き継がれていると思うと、とてつもない郷愁を感じるのである。


御朱印をいただいて関空に向かう。





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