さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

【読書録】週刊古代文明67

2008-05-22 23:55:53 | 読書録
今週号は早々と読み終えてしまった。あんまり早く書くと良くないかもしれないので多少あたためていたのだが、書いちゃおう。

1にヘロデ
2に紡績
3に古拙文字

だなぁ。

1.幼い頃から聖書物語を読んで育った私は、小学校2~3年の頃までは、アメリカ・イギリス・中国よりも、ユダヤ・ローマ・エジプト・アッシリア・ペリシテの方が身近な国だったかもしれないなぁ・・・といまさらながらに思う(その他、出雲の国、安房の国とか・・・)。まだ横浜市や神奈川県の地理しか習っていないとはいえ、当時から現実離れしてたなぁ。聖書物語の挿絵を見ながら、どんな国だろうと思いをめぐらせたものだった。

そんな中でもユダヤのヘロデ王・・・聖書の中では悪の塊のような存在だ。あまりに悪いことしか書かれていないので、かえって良く分からない人だなあ。

最近、ヘロデはローマとユダヤの間で賢く立ち回った人物だということが分かり、自分の中での評価が上がっていたのだが、この記事を読んでまたランクダウンしちゃったなぁ。要は残酷でさえなければ、それなりに有能な人物だったのだ。イエス誕生の時にベツレヘム近隣の2歳以下の男子を一人残らず虐殺したことは有名だが、彼の家族・・息子や愛妻、妻の兄弟を処刑してしまう。病に苦しんで死ぬ直前には、「余が死んでも誰も悲しまないだろう。余が死んだら市民を殺してくれ・・さすれば国中が悲しみに包まれる。」とか口走るところを見ると、狂気を通り越して、阿呆ではないかと思う。クレオパトラと犬猿の仲だった・・というのは笑える。

2.産業革命といえば、小学校時代に通っていた塾で、

   ジョン・ケイ→飛び杼
   ハーグリーブス→ジェニー紡績機
   アークライト→水力紡績機
   クロンプトン→ミュール紡績機
   カートライト→力織機

などというのを機械的に暗記はしたことを思い出す。
先生が板書で「とびひ」と書いて、これは何でしょう?と質問した時、私が真っ先に手を上げ、「それは皮膚病です」と答えて、クラス中の失笑を買ったなぁ。弟がとびひにかかった直後だったんで、仕方ないでしょ。

で、とびひは飛び杼だということは分かったが、やはり今にして思えば全然わかっていなかったのだ。すっかり頭から抜けてて、ジェニー紡績機のジェニーというのは奥さんの名前だ・・ということぐらいしか覚えてなかったなぁ。

織機の方は何となく感覚がつかめるのだが、分からないのが紡績である。真綿を引っ張って、こよりのように指で糸を作ってみようとしても、どんどん太くなってしまい、絶対糸にはならない。産業革命の前は糸車だった・・・ということはわかっても、手よりに比べたら、糸車だってすごい機械なのである。そうしてそんなことができるの・・・と思い始めると、私の思考は産業革命にたどり着かずに、糸車で止まってしまうのだ。

手よりと糸車の中間に位置するもの・・・それが紡錘だ。コマのように回しながら糸をつむいでいく・・・こんなんで糸ができるなんて、神秘的だなぁ。実は私は高校時代まで紡錘の存在を知らなかった。世界史の先生が、へっ? あなた紡錘知らないの?・・糸つむぎながらコマみたいのクルクルまわしてる絵って見たことない?・と言われてヘコんだことを思い出す。

週刊古代文明の今週号に紡錘の絵が載ってて、思わず懐かしく感じた。もし私が小学校の先生だったら、「紡錘や糸車を使って、自分で糸をつむいでみよう」っていう体験学習を企画するけどな。・・・単に自分がやりたいだけだけど。手よりに比べて、紡錘や糸車を使うとどのくらい合理化されるのか・・・っていうのを体感してみたい。ヨーロッパの昔話やオペラ、歌曲には、糸つむぎの場面がよく出てくるよね。自分でやったことあるのとないのとじゃ大違いだと思うのだ。質の良い糸を作ることって、ひょっとして機織より大変なんじゃないかしら?

3.古拙文字・・・ワシの文字のこと?と思ってしまうほど、言い得て妙だよね。古代メソポタミアのシュメールのウルクから出土した、紀元前3100年頃の粘土板に書かれた文字だ。「現代人の目からするとほとんど落書きにしか見えないような絵文字を刻んだ粘土板」と表現されているが、私の目から見ると粘土板の亀裂にしか見えないんだけど。でも解読されているらしい。コレを見て「解読したい」と思う人・・・それだけでエライ。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【私のとっておき/イラスト】... | トップ | 円筒印章型ペンダント »
最新の画像もっと見る

読書録」カテゴリの最新記事