さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

2023年、私の十大ニュース

2023-12-31 15:46:00 | 私の十大ニュース
今年は、頑張ったのに目立った成果が出ず、十大ニュースに書けないものもあったりで、まとめるのに苦労したけれど、例年通り十個にまとめることができた。(ま、書いてないけど頑張ってたものもある・・ということで)
 
1 .へそヘルニアで入院手術、初の大腸カメラも
例年、今年こそ病院のお世話にならないようにしよう・・と思うのだが、3月に女性診療科を経過観察で受診した時、臍ヘルニアが大きくなって、これはもう手術レベルですよ、と言われたので消化器外科の予約をとり、いろんな検査を経て、先日手術。ようやく人並みのおへそが戻ってきて、とても嬉しい今日この頃。
尚、もし大腸がんになった場合に、今回手術した場所をまた開けなければならないからと、初の大腸カメラ検査も受けた。結構準備が大変だったので、次は2年後でよいですと言われた時は嬉しかった。
 
2 .週一で実家に帰るのを継続。横浜への引っ越しを準備。
去年後半に引き続き、週一回水曜日に実家に帰り、木曜日は実家から出勤する生活を続けているが、そこで1日フリーではない日があると、残りが他の曜日に皺寄せになって忙してたまらず、20年以上入っていた職場合唱団を休むことに。その後、電子ピアノ・古い消化器も含めいろんなものを処分したり、いろんなもの(ギター、バイオリン、トランペット、キーボード、防音室)を売り、手術後に具体的な段取りが決まってからは来年2月頭の引越しに向けて、毎日何かをやっていて大忙し。
 
3 .職場の異動。仕事の幅が広がる。
7月に職場を移動し、今までの仕事も一部持ちながら新しい仕事が加わり、大忙し。でも仕事の幅が広がり、新しい仲間も優しい人たちばかりで、とても充実している。
 
4 .読書.過去最高118冊
先ほど書いたばかりだが、冊数的にも内容的にも最高の年となった。図書館派になったこと、傾向の違う本3冊を同時に読むこと、本を開いたら、5枚ページをめくって10ページ先に栞を挟み、そこまでは絶対読むこと、などが読書量が多くなった要因かな。
 
5 .本番34回
コロナ前の回数まではまだ復活してないけれど、去年や一昨年よりは頑張った。毎年出ている大きな声楽コンクールは4位入賞(過去最高タイ)を果たし、バイオリンでも所属音楽教室のコンクールで本選までは行けないけど東日本地区大会で初の銀賞等、かなり頑張った。
 
6 .みなとみらいの家族旅行、家族間でLINEグループをつくる
3年半ぶりに家族5人で再会し、5月3日〜5日までみなとみらいで一緒に過ごした。横浜港クルーズ、日本丸、博物館、エアキャビン、外国人墓地、昔の競馬場などを巡り、クラフトビールや食事もたくさん楽しんだ。旅行の時の写真をTシャツにプリントして家族に配ったり、その後家族間のLINEグループも作って、密にコミュニケーションが取れるようになった。
 
7 .秩父への弾丸ツアー:三峯神社、武甲山、長瀞、柴犬、味噌ポテト
アマチュアオーケストラフェスティバルで知り合った、バイオリンもピアノもこなす先輩のお世話になり、秩父への弾丸ツアーを経験。素晴らしい天気の下、三峯神社、武甲山、長瀞の壮大な景色を楽しみ、先輩と妹さんとワンちゃんとの道中を楽しみつつ、味噌ポテトや荒川の鰻に舌鼓を打つ、とても充実した1日だった。
 
8 .韓国時代劇、韓国ドラマにはまり、新大久保めぐり、チュモッパとチャンジャにハマる
何年かぶりの、私の中での3回目の韓ドラマイブーム。1度目、2度目で知ったつもりになっていたことも、今回また学び直して、すっかり変わった新大久保めぐりもまた始めて、美味しいものに出会い、楽しかった。
 
9 .豆苗二度育てにハマる
面倒臭くてやってなかった、一度食べてしまった豆苗を水栽培でまた育てて食べる二度育てにハマる。毎日少しずつ切り取ってサラダに入れていれば、野菜を食べる動機づけにもなるし、何よりもだんだん育ってくるのを見るのが楽しくてね。
 
10.年賀状最早投函〜12月21日
去年、何十年ぶりかに、元旦に届く日程に送ることができたが、今年はさらに早く21日に投函できた。要因としては、以前はパソコンのイラストレーターで苦労しながらデザインを作っていたのが、アプリで簡単にできるようになったのが要因かな。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
定点観測のブログアクセス数
去年より若干ペースアップか。相変わらず、書けなくて後日アップになることは多いけど。
 
         2022/12/30           2023/12/30 
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2023年に読んだ本を振り返ってみる

2023-12-31 12:32:06 | 読書録

今年読んだ本は、118冊。過去最高冊数となった。

振り返ってみると、1月に読んだ「頭のよさは国語力で決まる」という本の中に、外国の小説を翻訳で読むのは大変頭の体操になる・・と書かれていたことを切掛に、今まで全く手をつけないでいた外国文学にチャレンジした。

・モンテ・クリスト伯 7巻

・ジェイン・エア   2巻

・レ・ミゼラブル   5巻

・アンナ・カレーニナ 4巻

文庫版とはいえ、1巻が大変分厚いし、読みづらいので、結構骨だった。特にレ・ミゼラブルとアンナ・カレーニナには主たるあらすじとは違うと思われるところに猛烈に細かい記述があり、そこに作者のものの見方が含まれているらしく感じるので、読みづらいながらも頑張って読んだ。

吉村昭さんのノンフィクションもよく読んだ。「破獄」「破船」「生麦事件(上下)」「赤い人」「雪の花」「漂流」「ポーツマスの旗」全て面白かった。特に「漂流」はジョン万次郎と同じところに流されながら、アメリカ船等に助けられることなく、後から漂流してきた人と協力して船を作って帰って来たというすごい話で、実話なのでもっと知られても良い話だと思った。

漂流の実話と言えば「コンチキ号漂流記」の子供用と大人用両方読んで、こちらも感銘を受けた。

浅田次郎さんの中国もの「蒼穹の昴①〜④」と「珍妃の井戸」も面白かった。続編の満州モノを読み残しているので来年読みたいと思う。

あと池上彰さんの「知らないと恥をかく世界の大問題」も第1巻(リーマンショックの頃)から第8巻(トランプ登場)までを読み、現代史をトレース中。引き続き来年も続きを読むつもり。

ということで、読みやすい本ばかりではなく、読みづらい本も含めて頑張って読んだ1年だった。


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【読書録】アンナ・カレーニナ④

2023-12-31 11:26:29 | 読書録

トルストイ/望月哲男訳/光文社古典新訳文庫

最後までアンナに共感を持てないまま読み終わった。

カレーニンが離婚してくれない。ヴロンスキーの愛が冷めてきている(他の女を愛し始めたと激しく嫉妬)。味方だと思っていた人も、自分の嫌いな人の味方であることがわかって本心を打ち明けられない。結局どうして良いのか分からず、周囲はどうしてあげたらいいのか本人以上にもっと分からない。唯一の味方であるはずのヴロンスキーに悪口雑言並べ立てて喧嘩してしまう。・・・

う〜ん、こうなってはいけないのだ・・と思いながら読み続けた。こうなってしまったのはやはり周囲からの孤立が原因で、その孤立をさらに深めるような行動をとってしまい、自分で自分の傷口を広げてしまうのだ。追い込まれて誰が敵で誰が味方なのか分からなくなる。助けてあげようとした人にも心を閉ざしてしまう。言っていることが支離滅裂になる。筋道だったことを指摘されると癇癪を起こしてしまう・・・そうなってしまう男性を私も見たことがある。

アンナが飲んでいたアヘン入りの薬もよくなかったのであろう。それが直接の原因ではないにしても。

同じような気質を持っている人にリョーヴィンが挙げられる。彼の発言はあまり理路整然としておらず、頭の良い異母兄コズヌイシェフにいつも論破されてしまい、そのたびに最後は癇癪を起こしてしまう。キティと結婚し、子供まで生まれているのに、なぜか幸せを感じられず心の迷子になってしまう。兄ニコライの死が大きな影を落とし、我が子の誕生ですら、素直に喜べないほど生と死のボーダーラインを彷徨い続ける。でも最後は何かしらのものを掴んで落ち着いた。女性であるアンナと男性であるリョーヴィン・・性別も立場も生活環境も違うが、両者は紙一重であったと私は睨んでいる。それを分けたものはリョーヴィンにはしっかり取り組んでいるものがあり、孤立しておらず、周囲にたくさんの人がいたこと・・彼らが助けてくれたわけではないが、自らの気付きの機会を与えていてくれた・・ということなのだろう。

本作は決して道徳を外れた女性の末路を描こうとしたものではないのではないか・・と私は感じる。なぜならアンナに関する記述よりもリョーヴィンに関する記述の方が多いように感じるからだ。アンナが鉄道自殺をした後もリョーヴィンの物語は延々と続くからだ。トルストイ自身が生と死の問題に相当悩み、克服した人間なのではないか? そういう意味では本当の主役はリョーヴィンなのではないか・・という気がする。

トルストイの顔見知りで近隣の女性でやはりアンナという名前の人が鉄道自殺をした事件があったらしく、トルストイは遺体の様子も見ている。本作を書こうと思う切掛になったであろうことは想像に難くないが、それゆえに遺体を見た時のヴロンスキーの動揺が大変リアルに表現されている。

ヴロンスキーは最初、クズのような人間のように描かれているが、アンナとうまくいかなくなった時も愛が冷めていたわけでも浮気をしたわけでもなかった。支離滅裂なことを言い、癇癪を起こすアンナに対してよく我慢しているなぁと、思いながら読んでいた。アンナの死に際し、ショックで廃人同様となり、立ち直って自費で一個中隊を率いてセルビアに出征するという行動に出た。周囲からは賞賛されているが、本人の心の中は実は立ち直っていないことがわかる。戦争へ死に行くつもり・・つまり自殺行為的出征なのだ。そんなら一人で行けばいいのに。そんな人に率いられていく兵隊さん達は可哀想だなぁ。

アンナの兄のオブロンスキーも本作の最初が彼の浮気から始まることからして、後先考えない人間である。社交性が高く、愛すべき人物のようであるが、金欠病である。描かれていないが彼にもきっと辛い未来が待っているだろう。

ということで登場人物が多い割には、いただけない人も多い。私の中での推しはやはりリョーヴィンの異母兄のコズヌィシェフだなぁ。考え方が正しいかどうかは別として、コズヌィシェフのような理論家であれば、結婚はできないかもしれないが、破綻することはないだろう。

蛇足だが、アンナ・カレーニナとアレクセイ・カレーニンの息子のセリョージャは長じてセルゲイ・アレクセーヴィチと呼ばれるようになっていた。〜ヴィチって〜の息子って意味のようだが、娘ならヴナなのだな。セルゲイ・カレーニンではなく・・無論カレーニンという苗字は引き続き保持されているようであるが、父親のファーストネームにヴィチをつけた名で呼ばれることが面白いな。カレーニンもヴロンスキーもファーストネームはアレクセイだっていうところが、本作に悩ましさを添える工夫の一つになっていると思われる。


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