鮮やかなブルーのラベルで巻かれたビール。
そもそも「Z旗」って何?
Zといえば、恥ずかしながら、Z会とか・・ほろにがな思い出しか浮かんでこない。

公益財団法人三笠保存会が作ってるビールだけに、何か戦艦三笠と関係あるんだろう、と思って調べてみた。
船同士の意思疎通に用いる国際信号旗というものがあり、アルファベット文字旗(26種)、数字旗(10種)、代表旗(3種)、回答旗(1種)の計40種あるそうだが、「Z旗」というのは、もともとは「アルファベットの"Z"の文字を示す信号旗」である。
その意味するところは、単に「Z」という文字を表すだけでなく、「私は引き船が欲しい」、漁場では「私は投網中である」の意を示す信号としても用いられる。
だが、この「Z旗」が日露戦争時、日本海海戦の際、東郷平八郎連合艦隊司令長官の座乗する旗艦三笠のマストに掲げられたことから、海戦史において特別な意味を持つことになった。

このラベルの左の方にも書かれているが、「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、各員一層奮励努力セヨ」という意味を持たせて三笠に掲揚したのである。アルファベットの最後の文字を使うことで、後のない戦いであることを表現したと言われる。
残念ながら、これは日本海海戦でのオリジナルではなく、トラファルガー海戦の時のイギリスのネルソン提督が、「英国は各人がその義務を尽くすことを期待する」という意味を込めて、Z旗を使用した事例に倣ったものらしい。
正直この旗を見て・・そういうメッセージがピンと来るものなのかどうか私にはよく分からない。もし漁師の方がいらしたら、「私は投網中である」という意味の方が脳内で勝ってしまい、「???」な状態になりはしないか?
実際にはそんなことを気にする余地もなく、Z旗は日本ではその後「危機意識を高め、士気を鼓舞し、勝利を祈願する」ための旗として、用いられるようになったようである。
確かに、黒・黄・赤・青の4つに塗られた旗を見ると、まるで目が覚めるような気持ちになる。理屈をこねなくても直感に響く配色なのかもしれない。

さて、Z旗にこめられた意図がようやく分かって、すっきりした気分になった私は、ようやくこのビールをいただく。
世間ではふつうこの色を琥珀色と称するようであるが、私から見ると「松ヤニ」色に見える。そして松ヤニ色のビールに行き当たると、いつも安心する。飲む前から「美味しいビールに出会ったぞ」と思うのである。そしてその期待はいままで裏切られたことはない。
このビールも美味しかった。コクがあってほのかな甘みがとてもいい。このビールには被災地の蔵元支援という意図もあり、岩手県一関市の「世嬉(せき)の一酒造」が製造したものを販売しているのだ。美味しいビールだから、もっと入手しやすいといいのにね。

最近ハマっているセブンイレブンのそら豆とピスタチオをつまみに、あっという間に飲んでしまった。さっきみそ汁専門店でご飯大盛りにしてもらったのに、足りなかったみたい。
そもそも「Z旗」って何?
Zといえば、恥ずかしながら、Z会とか・・ほろにがな思い出しか浮かんでこない。

公益財団法人三笠保存会が作ってるビールだけに、何か戦艦三笠と関係あるんだろう、と思って調べてみた。
船同士の意思疎通に用いる国際信号旗というものがあり、アルファベット文字旗(26種)、数字旗(10種)、代表旗(3種)、回答旗(1種)の計40種あるそうだが、「Z旗」というのは、もともとは「アルファベットの"Z"の文字を示す信号旗」である。
その意味するところは、単に「Z」という文字を表すだけでなく、「私は引き船が欲しい」、漁場では「私は投網中である」の意を示す信号としても用いられる。
だが、この「Z旗」が日露戦争時、日本海海戦の際、東郷平八郎連合艦隊司令長官の座乗する旗艦三笠のマストに掲げられたことから、海戦史において特別な意味を持つことになった。

このラベルの左の方にも書かれているが、「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、各員一層奮励努力セヨ」という意味を持たせて三笠に掲揚したのである。アルファベットの最後の文字を使うことで、後のない戦いであることを表現したと言われる。
残念ながら、これは日本海海戦でのオリジナルではなく、トラファルガー海戦の時のイギリスのネルソン提督が、「英国は各人がその義務を尽くすことを期待する」という意味を込めて、Z旗を使用した事例に倣ったものらしい。
正直この旗を見て・・そういうメッセージがピンと来るものなのかどうか私にはよく分からない。もし漁師の方がいらしたら、「私は投網中である」という意味の方が脳内で勝ってしまい、「???」な状態になりはしないか?
実際にはそんなことを気にする余地もなく、Z旗は日本ではその後「危機意識を高め、士気を鼓舞し、勝利を祈願する」ための旗として、用いられるようになったようである。
確かに、黒・黄・赤・青の4つに塗られた旗を見ると、まるで目が覚めるような気持ちになる。理屈をこねなくても直感に響く配色なのかもしれない。

さて、Z旗にこめられた意図がようやく分かって、すっきりした気分になった私は、ようやくこのビールをいただく。
世間ではふつうこの色を琥珀色と称するようであるが、私から見ると「松ヤニ」色に見える。そして松ヤニ色のビールに行き当たると、いつも安心する。飲む前から「美味しいビールに出会ったぞ」と思うのである。そしてその期待はいままで裏切られたことはない。
このビールも美味しかった。コクがあってほのかな甘みがとてもいい。このビールには被災地の蔵元支援という意図もあり、岩手県一関市の「世嬉(せき)の一酒造」が製造したものを販売しているのだ。美味しいビールだから、もっと入手しやすいといいのにね。

最近ハマっているセブンイレブンのそら豆とピスタチオをつまみに、あっという間に飲んでしまった。さっきみそ汁専門店でご飯大盛りにしてもらったのに、足りなかったみたい。