生きるとはどういうことなのだろうかと思うことがある。ブラジルのサンパウロの病院に入院していたパウロ・マシャドさんが53歳で命を終えた。彼は1歳半の時に、小児まひで入院し、それ以後、死を迎えるときまで、病院で闘病生活をして、過ごしてきた。彼は人生の大半を死と向かい合いながら、生きるということの大切さを訴え続けてきた。通信教育で、高校を卒業し、アニメの制作などを手掛け、明るくユーモアを絶やさなかった。そんな彼を世界中の人々が魅力を感じた。人が彼の元に集まるようになった。彼は動けなかったが、動ける人が彼の元にやってきた。F1ドライバーだった故アイルトン・セナ氏ら著名人、日本の世界的ゲームデザイナー小島秀夫さんも病床を見舞ったという。それは彼に恵みを与えるためではない。彼からエネンルギーをもらうために、彼の病室を訪れたのである。(くちなし亭、2020.11.21)
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