昨夜のバレーボール日本代表対タイ代表の試合は絶対勝たなければいけないという気持ちが日本代表を、監督から選手まで、すべてを覆い尽くしていた。その硬さや、タイ代表の、韓国を上回るようなサーブ力などによって、戦いは日本代表を絶望の淵にまで、追い詰めたのである。だから、双方につまらぬミスが連発した。藪蛇的なチャレンジ行使の失敗や、タイ代表へのレッドカードの適用など、選手の必死さに比べて、大味な試合になってしまった。さて、私の頭の中では、一昨日の韓国戦が蘇る。昨夜、かろうじて、タイ代表に勝てたのも、この韓国戦の経験があったからだと思えるからである。あの韓国戦を見ていた限りでは100回やって、100回負けるような試合だった。私の記憶の中にある100回やって、100回負けるような試合はロンドンオリンピックを前にしたなでしこジャパンがフランス代表と行った親善試合だった。あの試合も一方的に負けた。だが、本番のオリンピックではなでしこジャパンが勝利した。なぜ、勝利できたかと言えば、フランス代表の監督がいみじくも戦う前に言ったように、「あのときのままで、戦えばよいのだ。」つまり、何の準備もなく、対日戦に臨んだのだ。一方、日本代表は必死に、相手の強力なフオワード対策を講じたのだ。結果、日本が勝った。相手にも油断があり、時間が経過するにつれて、焦りに繋がった。勝負とはそのようなものである。(2016.5.19)
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