富士重工(スバル)という会社は他社に先駆けて、「止まる車」というキャッチフレーズで、安全性をアピールした会社である。そのこともあって、私は、以来、この会社に注目しているのだが、その中で、「製販分離」という言葉が気になった。多くの自動車メーカーは製造と販売をする会社は別である。それは何も、自動車メーカーに限ったことではないのだが、特に、自動車メーカーと自動車デイーラーとの関係が注目されるのは、私たちに身近であるからである。私たちは車を買うときには、メーカーにはいかない。街のデイーラーの担当者と話をするのである。その時に、顧客たちは色々と車の話をするはずである。希望やクレームもあるだろう。とにかく、顧客たちの話は車を売る側にとっては、宝の山であるはずである。だが、実際のデイーラーでの話はメーカーに伝わっているのだろうか。多くのセールスの関心はメーカーの作った自動車の良いところを宣伝するかにかかっている。売られている車を良くしよう等とは考えない。また、できるとも思っていないのだ。で、スバルの話である。スバルでは、弱小メーカーと言うところもあったのだろう。メーカー社員のデイーラー出向が日常化していたようだ。今は、企業業績も良くなったので、それも少なくなったかもしれにないが、当時は顧客の意見を車の開発に活用した会社であったようだ。そして、「止まる車」を開発し、信用やイメージアップに貢献しているのである。(2015.10.20)
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