今年、奈良に遊び、石舞台を見た。7世紀の初頭、時の権力者、蘇我馬子の墓ではないかと言われている。方墳としては、日本でも最大級の墓といわれ、その墓を形作っている石の数は30数個、その総重量は2300トンにも及ぶ。古代の人たちはこの石をどこから、どのように運んできたのだろうか。私がもっとも驚いたのは、その外観よりも、内室の広さと垂直に仕切られた壁の見事さだった。どのくらいの人と時間をかけて、この壮大な建築物を造ったのだろうか。古代人の創造性の豊かさに驚嘆するのである。さて、古代人の墳墓の発掘には、日本人の情熱が各所で生かされている。エジプト、エジプトのルクソールにある、古代エジプトのツタンカーメン王の墓のそばに、未発見の部屋が存在すると発表された。探査には日本の技術者が参加し、日本から運ばれたレーダーが使われ、そのデータ分析は日本で行われるという。英国人考古学者のニコラス・リーブス氏は、未発見の部屋には伝説の美女でツタンカーメンの義母とされるネフェルティティ王妃(紀元前14世紀)が埋葬されているのではないかと話している。(2015.11.28)
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