G20による金融サミット(ロンドン)が閉幕した。骨子は幾つかあると思うのだが、私が注目するのは二つである。ひとつはIMFの出資金を拡充して、途上国の経済危機に備えるというものである。では途上国とは何処であろうか。英仏独の目論見は東ヨーロッパである。ECによる東ヨーロッパ支援も限界になりつつあった。そこをロシアにつかれていたのである。つまり、日本や中国の資金で、東ヨーロッパ支援を続けたいというものである。二つ目は金融システムへの規制である。その中身はこれからというものがほとんどなので、どのようなものになるか分からない。明記されたものはヘッジファンド規制とタックスヘイブンへの対応だが、どうも、その伝えられているものはトレイダーなどへの報酬規制などのようなので、抜け道は幾らでもありそうである。つまり、財政出動で、ジャブジャブと金は全世界に溢れかえる。それが産業に使われるのであれば良いのだが、危惧されるべきはケインズの言う「不活性通貨」になることだ。この「不活性通貨」は財政出動が増えるとその価値を目減りさせる。それを防ぎたいと願う人たちは再び資産インフレを起すかもしれない。
Y-FP Office Japan
Y-FP Office Japan
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます