Facebookは4月12日から13日に、サンフランシスコ・フォートメイソンセンターで、Facebookの年次開発者イベント「F8」を開催した。基調講演に立ったマーク・ザッカーバーグCEOは、Facebookのこれまでとこれからを、プラットフォーム、プロダクト、テクノロジーの3つに分けて紹介したそうだ。私が注目するのは、その公開性である。この公開性の持つ意味はIT企業であるからとか、注目を集めている企業だかというだけではないはずである。思えば、私の長く勤めていた会社でも、会社の推し進めるプランは会社の一部の部署で、秘かに進められ、私たちはただ単に、会社の敷いたレールの上を走らされるだけであった。それが最も、おかしいと感じるのは、同業他社が発表した方針を色や体裁を変えながら、当社も長く研究していたところだと言わんばかりに、追随することも少なくなかったことである。もちろん、自動車産業だって、SUVが売れてくれば、他社も追随するのだが、それはそれとして、社内的な研究発表イベントがあっても良いのではないかと感じていたことを思い出すのである。さて、ザッカーバーグCEOは講演の中で、通信機器は文章→絵→動画→3D動画へと進歩してきたと話していた。つまり、これまでの進歩とは今の私自身に近づくことであったのである。(2016.4.30)