西側の主要国の思惑はロシア軍が強いのも困るが、弱すぎるのも困るというものだ。ここがウクライナ政府との違いである。プリゴジンの反乱で見えたものは、ロシアのもろさである。今回はそれ以上に、プリゴジンがもろかったので何とかなったが、仮にウクライナ軍が1旅団でもモスクワに向かって進撃していたら、あつと言う間に防衛線を突破されていたことだろう。さて、そのワグネルだが、この内乱で、正体が見え隠れしている。ロシア、ラブロフ外相は「中央アフリカ共和国もマリも、民間軍事会社『ワグネル』に、国の指導者の安全を保障する依頼をしてきました。その取り組みは当然、継続されます。アフリカの国々とロシアとの関係に混乱も変化もありません」とあえて声明を発表した。ワグネルはスーダンで金鉱の利権をあさっているばかりでない。中央アフリカ共和国とマリでは指導者のボデイガードを担当しているようだ。そのワグネル部隊が解体されているようなので、誰がその実質を引き継ぐのか興味のあることだ。(くちなし亭、2023.06.28)
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