7月16日午後9時20分ごろ、東武線浅草駅構内で「棒を持って騒いでいる男がいる」と近くの交番に通行人から届け出があり、警視庁浅草署員が駆け付けると、20代男性が右脇腹から血を流しながら、壁にもたれ掛かっており、同署は、その場にいた無職の男(64)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。同署によると、男は「(男性は)普通の人では聞こえないけど、私には聞こえる音を出すのでついカッとなって包丁で刺した」と話しているという。通常の感覚をお持ちの方なら、この男は明らかに、精神状態がおかしい。病にかかっているとしか思えない。しかし、音というのは、微妙だ。私に聞こえる音があなたには聞こえないかもしれない。こんなことはよくあることだ。注意力の問題もあるし、ある高い音は若者には聞こえても、老人には聞こえないこともある。フクロウの耳は雪の下にいるネズミの音さえキャッチする。同じ生物なので、フクロウと同じ性能の耳をもつ人間がいてもおかしくない。もしかしたら、この傷ついた男性のそばで、誰かが、特殊な目的で、ある種の機械音を発信していたのかもしれない。潜水艦のソナー音などは、増幅されて、何百キロと離れたところを航行する船の音まで、キャッチするそうである。たぶん、音楽に浸っている私には分からない音の世界が別にあるのかもしれないのである。たぶん、この男は警察署内で、わめき散らしているに違いない。「私には、音が聞こえたのだ。」と。(2017.07.17)
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