農地は持っているが、耕作をしない人たちが増えているそうである。これは農家の高齢化に伴い、農地を相続し、農地を所有した子供達が増えていることを示すのだが、彼らの多くはもともと農業に従事しない生活をしていたのだし、農地からも離れて生活している。さらに、相続によって、取得したものであるから、所有者が一人とは限らない。子供全員の共同名義だったりする。農家は長い自民党の長期政権の時代、自民党を支える大票田だった。だから、農家への助成は並々ならぬものがあったのだが、その弊害のひとつが、小さな田んぼでも、豊かな生活が出来たことだった。こうして、今、放棄された農地は再び耕作地に出来ないほどに荒れ放題となり、それが細かく点在している。開発はままならない。さらに、農家は相続税や固定資産税が優遇されている。ほとんどただみたいなものだ。相続した人たちが、それに無関心になっていても許される環境なのである。今、農業は日本の次世代産業のエースである。その改革が急がれるときに、過去の足かせに縛られていては、話にならないのである。この耕作放棄地と呼ばれる土地の面積は東京ドームの8.5万倍にも登るほどに増え続けているのである。
Y-FP Office Japan
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