フリーランチとは投資の世界で、苦労もせずに確実な利益を得る方法をいう。これは現実的にはあまりない方法なのだが、多くは国家なり、企業なりが特別な理由で介入すると発生することが多い。例えば、円が東京市場で、急激な上昇をし、日銀が市場介入して、ロンドン市場との間に大きな乖離が起きると、外国のヘッジファンドなどは必ず東京で円を買い、ロンドンで円を売る。フリーランチである。ある銀行が特別キャンペーンと称して、3ヶ月だけ高い金利定期をつけたとする。他方、あるクレジットカード会社が同時期に新規カードの発行者に3ヶ月間の無利子融資キャンペーン行ったとすると、カード会社で借りて、銀行に預けると利子の分だけ儲かる。フリーランチである。どれもこれも、一般の人には思いついても手が出せないことではあるが、実際の国際社会では、時に大掛かりなフリーランチがまかり通るのである。アメリカが中国や日本などの中央銀行や外投資家からアメリカ国債を買ってもらい、それで米国内の社会保障費を賄い、財政赤字を補う。また、アメリカ国民も安い輸入品を買うことで、インフレの脅威から免れる。これも一種のフリーランチなのだが、そのようなフリーランチがいつまでも続くわけがないのである。
Y-FP Office Japan
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