住まいを買う基準。

昨日、０９年の路線価の発表があり、４年ぶりに、全国平均で５．５％、東京でも７．４％の下落となった。こんな時期なので、あえて、家を買う基準について考えて見たいと思います。その住まいを買う基準ですが、今までなら、「広さ」「間取り」「価格」でした。けれど、これからはそうでないようです。不動産の供給のされ方が数を造ることから、その質に変化してきているからです。例えば、豊洲のマンションに多くの人が関心を寄せるのは、そのマンションの設備も大切な要件ですが、その周りの住環境に関心が高いからです。マンションの周りの商店街がいわゆるシャッター街になっていたら、どうでしょうか。治安もどんどん悪化していくでしょう。そうすれば、そのマンション自体にも、空き室が増えていくに違いなのです。つまり、自分の住む街は自分ひとりでは守っていくことはできないのです。ある意味で、それは資産価値を高めることが出来ないということです。共同意識は、町の美化を造ります。個性があっても、統一された町並みは美しいものです。すべての人が建物の修繕にも心がけることができるということは、互いに助け合って生活している証拠です。玄関先がいつも掃き清められ、打ち水がしてある風景は日本の原風景でもあるのです。

＜御礼＞本コラムも、皆様のおかげを持ちまして、６月末までの延べ訪問者数が１５万人を越えました。有難うございました。これからも、一生懸命に頑張るつもりです。よろしく、お願い申し上げます。

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