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リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い

2008年02月02日 23時08分01秒 | MOVIE
 正月頃に観た作品。確か通して観るのは2度目だったのだが、自宅のAV環境のテストのつもりでかけてそのまま最後まで観てしまった。世界大戦を引きおこすべく暗躍する仮面の怪人ファントムと、怪人連盟との戦いを描くストーリーだが、この怪人同盟というのがおもしろく、19世紀末の有名怪人キャラクターが総出演みたいな趣のある設定となっている。いわく不老不死のドリアン・グレイ、透明人間、ジキル&ハイド、ネモ船長、ヴァンパイア(女吸血鬼)、トム・ソーヤー、そして「ソロモン王の洞窟」の冒険家クォーターメインという布陣である。私は昔からこの手の、シャーロック・ホームズと夏目漱石がロンドン出会うとか、プラトンとキリストと仏陀が一同に会するとかいう、トリッキーな設定の伝奇小説にわくわくしてしまうクチなので、この作品もそういう路線を期待してみたという訳だが、最初に観た時は残念ながら、主人公となるクォーターメインにまず馴染みが無く、トム・ソーヤーが諜報部員という設定にも違和感を覚えたりして、ネモ船長の潜水艦があまり高性能なので興ざめしたりと、あまり芳しい印象ではなかった。

 ただし、今回はそのあたりは全て了解済み事項として観たせいか、テストのつもりでお気軽に観始めたのがよかったのか、それとも単に正月気分だったのか(笑)、けっこう楽しめた。ショーン・コネリー扮するクォーターメインに当方が馴染みがないのは相変わらず致命的だが、次々に登場する19世紀末の有名キャラクター達は、極端にデフォルメされた形になっていているのはCGで何でできる今時の映画らしくて楽しい。ジキル&ハイドはまるで超人ハルクのようだし、海底軍艦のようなノーチラス号、ヴェニスが崩壊するスペクタクルなシーンもCGなら何でもできるといったらそれまでだけれど、なかなか見物である。また、悪の首謀者が実は、これまた19世紀末の有名キャラクター××だったという最後のオチも、今回観た時はすっかり忘れていたせいか、悪くない意外性だったと思う。監督はスティーブ・ノリントンという人、「B級SFの王道を行く男」という人もいるらしく、「プレイド」「デスマシーン」など好き者ならたまらない作品を演出してたようだ。この作品はそのあたのを評価されて製作された、彼のメジャー映画進出、第一歩こというところかもしれない。この作品は2003年公開だが、その後、作品が続かないところを観ると、この作品での評価は低かったのかもしれない。
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