市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

利用しない手はないでしょ

2021-04-09 | 環境
有志の市議仲間と、環境に抜群に優しい有機物汚泥の処理プラントを視察してきました。

市原市のすぐ隣の長柄町にある「三和コスモス環境㈱」は、廃棄された食品や動物のし尿などの有機物汚泥を、微生物の力だけで分解してしまうという画期的なプラントを実用化し、5年になります。

処理工程は、大きく2段階。
まずこちらの処理槽で汚泥と水を混ぜると、水中の微生物が汚泥を食べて分解。これで6割ほどが処理されます。


ブクブクとすごく泡立っているのが分かりますか?微生物が活発に活動している証拠です。


最終的にはここまで透き通った感じに。

この段階で、既にニオイはほとんどなし!

次に、こちらの分解槽へ。


木材チップに微生物が住んでいて、上からシャワーのように汚泥水を注いで攪拌します。


よく混ぜて空気を入れると微生物が活発になるのだそうで・・・ぬか床をかき混ぜるのと一緒ですね♬
コーヒードリップのようにろ過される間に、汚泥は水蒸気と炭酸ガスに分解されて消えてしまいます。
下から出た水は、また循環させて再利用します。

従来の方法だと、最終的には燃やすか流すか埋めるしかなかった有機物汚泥を、
「燃やさない」「流さない」「埋めない」
で処理してしまうという点が画期的で、同プラントは特許を取得しています。

現在、様々な民間企業や自治体から食品残さを受け入れ(一日約16トン)、今後は100トンまで増やす予定だそうです。
ウガンダからもプラント建設の相談があり視察に訪れたとのことで、
こんなに身近にこんな施設が・・・と、ただ驚くばかり。
これは市原市もぜひ検討してほしいですね~。

お忙しい中、深山社長と小室センター長から丁寧な説明を頂きました。本当にありがとうございました。
この視察を企画してくださった永野議員にも感謝申し上げます(^^)

力量が足りない

2021-04-03 | 生活困窮
世界経済フォーラムが先日公表した「男女格差報告」(ジェンダーギャップ指数)、156か国中120位。


ハフポストさんよりお借りしました

先進7か国ではもちろん最下位、アジアでは韓国102位、中国107位、混乱が続くミャンマー109位よりも低いと。。
特に足を引っ張ってるのはいつも政治の分野。状況は相変わらずですね。

さて、市原市議会の女性議員の会。
女性ならではの視点を政策提言に活かすべく、会派を超えて情報交換を行いながら地道に活動しています。
32名中6名と少数ですが、行政への影響力は決して小さくないと思います・・・?

いま取り組んでいるのは、生活保護に関する行政の組織体制について。
これまで私たちが市民から相談を受けて動く中で、市の対応に首をかしげざるを得ない事例が少なからずあったからです。

勉強会と打ち合わせの様子


8年ほど前になりますが、市原市の職員が生活保護費を不正に処理をして着服していたという事件が発覚しました。
個人の罪が大きいのは当然ですが、背景には体制の不備や加重な業務などによるストレスもあったかもしれません。

昨年の乳児衰弱死事件を未然に防げなかったことも、外部有識者による審議会から
「組織としての力量が足りない」
とズバリ指摘されてしまいましたから、いち部署だけの問題でもなさそうです。


・・・・暖かい日が続いて、自宅の庭も花盛り!
写真は、鉢植えの桜とチューリップ「初桜」(^^)



同じ釜の飯を食べよう

2021-04-03 | 子ども
辰己台の(一財)京葉教育文化センターが開いている子ども食堂「トイトイ食堂」を久しぶりに訪ねました。



同センターは、光の子幼稚園の隣にある京葉中部協会を拠点に、市民交流・国際交流・日本語教室など、様々な地域活動を行っています。
子ども食堂も5年前から市内でいち早く始めました。

コロナの影響で今年1月からお弁当に切り替えていましたが、この日は久しぶりにカレーを振舞うとのこと。




午後5時ごろ、子ども達や親子連れ・外国の方などが続々とやって来ました。



コロナ対策で、運営スタッフの皆さんはかなり気を配っておられました。
本当は、食事をしながらワイワイとコミュニケーションをとることも大切で、そこにこそ子ども食堂の意義があるのですが・・・仕方ありません。

子ども食堂とは別にお米やお菓子などの配布も行っていて、こちらにも人々が次々と訪れていました。


食材は、ありがたいことに様々なつながりからたくさん寄附を頂いていて困ることは特にないとのこと。
この日は冷凍ホタテが大量に届き、お米にプラスサービス!
カレーにもたっぷり入っていました(^.^)。



こども食堂の始まりは今から9年前、東京のとある八百屋さんの店主が始めて、あっという間に全国に広まったそうです。近年は子どもに限らずお年寄りや一人暮らしの方なども訪れる「地域食堂」にシフトしているところも多いようです。

子ども達に暖かいご飯を食べさせてあげたいと奮闘する地域のお母さんたちの心意気、本当に有難いことです。
同じ釜の飯を食べるって、大切なことですね。

森に抱かれる子どもたち、森と戯れる大人たち

2021-04-01 | 教育
千葉市緑区平山町。
県道から外れて車一台通るのもやっとという道を進むと、突然目の前に現れる「グレイスの森」。
ここで月に一度、フリースクール「まなびスペースcococara」「こころね地球学校」の二団体が合同で活動されていると聞いて、さっそく訪ねてみました。





「グレイスの森」は、ほぼ別荘地のようなキャンプ場。
分譲区画が1区画150坪・20区画ほどあって、共有施設も充実しています。
フリースクールは、この森のオーナーや区画所有者の皆さんのご厚意で、こちらの共有スペースで開かれているのです。









フリースクールの代表の方や保護者の方から、色々とお話を伺いました。
ここに通う子どもたちは、いわゆる不登校ばかりではなく、学校に通いつつ別の居場所を求める子、画一的な公教育に違和感を抱いている子など、様々な背景があるのだと認識を新たにしました。
多様な価値観が認められ、各々の個性や才能を生かした学びが尊重される時代に変化しつつあるいま、逆にここに来る子どもたちの方が時代の先を行っているんじゃないか・・・そんな風にも感じました。
フリースクールの存在はこれからもっと重要になってくると思いますし、公教育との関係性も問われることになるでしょう。

2年ほど前になりますが、市原市の不登校の児童生徒はたしか0.8%ほどでした。
市教育委員会の「適応指導教室」には、そのうちの10分の1以下の人数しか通っていなかったと思います。
残りの子ども達は一体どう過ごしているのか・・・
教育委員会もあまり把握していない様子だったので、ずっと気になっていました。
市原市内にフリースクールがどのくらい存在するのかすら掴めていないので、この機会に調査したいと思っています。

憧れのツリーハウス!!


ツリーハウスから森を見下ろす


何やら秘密基地のような空間・・・。
子どもたちも、ここに入るとなかなか出てこなくなるそうです(^^)


ここからは余談ですが。。
区画の所有者(「森人」と呼ぶそうです)の皆さんは、キャンピングカーやトレーラーハウスなどで、思い思いに休日を楽しんでいます。




ちょっとお呼ばれして、こだわりのコーヒーを頂きました。
樹木に囲まれながら味わう1杯。なんて贅沢!




森のオーナーである不動産会社の社長さんからもお話を伺いましたが、この物語がまた感動ものでした!!
まさに理想的な山林再生の事例です。
興味のある方は、ぜひこちらの記事をご覧ください! 首都圏郊外にある、30分で行ける別荘地


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