市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

鳥取県視察 一日目

2011-11-06 | お知らせ
10月31日から11月2日の間、市議会の経済環境常任委員会の委員として、
鳥取県へ行政視察に行ってまいりました。

今回の報告は一日目の「喜太郎に会えるまち」境港市です。
羽田を発って一時間ほど。ひとっ飛びで鳥取のまちが見えてきました。


降り立った場所は、その名も「米子喜太郎空港」。昨年7月にグランドオープンしました。
ロビーのあちらこちらに喜太郎が・・・
 

さっそく空港から直接境港市役所に向かい、
市職員から「水木しげるロード」関連事業についての説明を伺いました。

「水木しげるロード」は、JR境港駅から商店街を結ぶ総長800メートルの道路です。
商店街は、20年ほど前は見事にシャッター通りでした。
そこで市は、境港市出身の水木しげる氏のマンガに登場する妖怪オブジェを配置した
コミュニティーロードの整備事業に着手しました。

最初は、市民が集う場に・・・と考えていたのですが、
思いがけずマスコミに大きく取り上げられたことによって、全国から観光客が訪れる名所となりました。
さらに、米子空港←→ソウル仁川空港、境港←→東海(韓国)←→ウラジオストク の空と海の便により、
外国からの観光客も多いそうです。

市の具体的な整備内容は、妖怪オブジェ80体、レリーフ、アーケード改装、ポケットパークなど。
オブジェはさらに、観光協会を中心に一体100万円でスポンサーを公募し、現在は139体に増えています。
入込客数はうなぎ登りで、昨年度は3700万人。(ちなみに境港市の人口は3万5千人)
ゴールデンウイークなど、↓こんな感じで身動きが取れないほどに・・・


さらに、観光客が何度訪れても飽きないように、民間とタイアップして
妖怪そっくりコンテストや妖怪検定など、さまざまなイベントを次から次へと繰り出し、
発表のタイミングをはかるなどマスコミ対策もバッチリ。
満足な宿泊施設が市内に存在しないという欠点も、
「宿泊は米子。観光は境港へ」と、近隣市との連携体制でカバーできています。

ではさっそく、市役所からほど近い現地へ。
   

写真のブロンズ像はどちらも大きいのですが、30センチくらいの小型のものもたくさんありました。
たびたび盗まれるのですが、そのたびに「ブロンズ像盗まれる!」とマスコミで取り上げられ、
かえっていい宣伝になっているのだそうです。
(内部犯行ではないそうです・・・)

こちらは平成15年に開館した水木しげる記念館。
 
事業費は4億8千万。
入館料の一定割合を水木プロに支払う契約ですが、それでも毎年11万人強の入館でペイできるそうです。
昨年の入館者数は40万人ですから、今のところ余裕です。
展示内容はとても見ごたえがありました!
また今度ゆっくり訪れたい場所です。なにせ喜太郎世代だし(^_^;)

アーケード商店街は、すっかり土産物屋になっています。
これは箸置きです。腹筋してる(?)目玉おやじがカワイイ!


これは妖怪版トレビの泉。
 

傍らには、こんな看板が。


やっぱり、硬貨がたくさん落ちてる!


市の職員が定期的にさらっているのですが、残念ながら一円玉ばかりなのだそうです^_^;
それにしても、よく考えるものですね。(というか、ちゃっかりしてる?)

境港市は、このロードに限らず街中がゲゲゲ一色という感じでした。
街灯も、JRも・・・
 

一貫したコンセプトに基づいた大胆な発想、徹底した取り組み。
確かに昨年放映された連続テレビ小説の影響も大きいのかもしれませんが、
それ以前から官民一体で長年取り組んできた事業の種まきが開花したものなのだと納得しました。
今後ブームが去った時が勝負どころでしょうか。

ただ、
これを市原市に置き換えると、どうも難しい・・・
喜太郎のような強烈なキャラなくして、どうやってグランドデザインを描けばよいのか、頭を抱えてしまいます・・・

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