市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

「福祉ハウス ふわふわ」見学

2014-06-16 | 障がい者
辰己福祉ネットワークの障害者部会準備会の皆さんと、地域活動支援センター「福祉ハウス ふわふわ」さんにお邪魔しました。

立ち上げから10年目。八幡地区に三カ所の拠点を持ち、週4日、10時から15時まで、精神障害者の日中活動の支援を行っています。現在、利用登録者は32名。スタッフは常勤5名・非常勤4名・ボランンティア6名です。
様々な作業メニューが用意されていますが、どれを選ぶかは利用者に任されています。
来ておしゃべりするだけ・寝るだけ(笑)もOK。まずは来ることが大事なのです。

八幡宿駅西口の旧道沿いにあるセンター。


近年、福祉施設で急速に広まりつつあるレアメタルの回収作業が、こちらでも行われていました。


写真左側に光る金属が、ハードディスクから取り出したレアメタルです。


従来障害者が取り組んできた作業、例えば手工芸品作りや箸の封入などは、いずれも完成品を作り出す作業です。必然的に一定のレベルが要求されるので、多少のプレッシャーは常に付きまといます。
一方、このレアメタル回収は逆に完成品を壊していく作業ですから、ダメ出し無し・ストレス無しの、障害者には実にうってつけの作業なのです。おまけに利益も従来の作業の約3倍。これはこれから益々広がっていきそうですね。

となりの台所では、利用者さんが昼食の支度にとりかかっていました。

自分たちで作った食事を、みんなで囲んでいただく。食を通じて、コミュニケーションが生まれます。
これが「ふわふわ」さんのこだわりの一つなのです。

こちらはセンターから歩いて3分ほどの場所にある自転車のリサイクルショップ。
レトロな店構えがとてもオシャレ!


店舗内では、若い女性二人が中古の自転車を丁寧に磨いていました。見違えるようにピカピカになります。

集中力・忍耐力が必要で、おまけに汚れ仕事。お客さんが来たら相手もしなければなりません。
こちらはかなり難しい作業の部類に入ります。この作業経験を経て、一般就労に結びついた例は多いそうです。

「ふわふわ」代表の西川弘子さんからお話を伺いました。

「『病気のために就職できない』『自宅と病院しか居場所がない』という精神障害者には、何よりも場所と時間の共有が必要です」
無知が差別と偏見を生みます。私たちはこの居場所をできるだけオープンにしたいと考えています」

見学を終えた方々からは「市内にこんな場所があるなんて、今まで全く知らなかった」との驚きの声が聞かれました。
西川さんはじめスタッフの皆さんの思いや努力が、きちんと実を結ぶような社会にしなければ・・・と、私も改めて考えさせられることが多い見学会でした。

「ふわふわ」さんの中古自転車は、専門のスタッフの指導の下で一台一台丁寧に磨かれ、点検内容は非常に詳細に記録されていました。こちらで購入すれば、今まで使っていた自転車を引き取ってくださるのだそうです。もちろん、修理も受け付けています。
自転車を新調する前に、ぜひ一度訪ねてみては・・・?(^^)

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