市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

ぎゅっと抱きしめたい

2014-09-24 | 障がい者
先日事務所に届けられた見本誌

ぎゅっと抱きしめたい~自閉症児こもたろのドタバタ成長記~」

作者のmoroさんが自閉症のこもたろくんとの日常を描いたイラストブログは、一日のアクセスが20万件と大人気。
今回、そのブログが書籍化されたのです。



私も長男が幼かった頃、ドタバタの育児の日々を山本友子さんに4コマ漫画にしてもらったこともあって、自分の事のような懐かしい気持ちでページをめくりました。

こもたろくんが言葉が話せなくても、こだわりがあっても、パニックを起こしてmoroさんに噛みついても、moroさんはイラストで笑いに変えてしまいます。
でも、本の中で唯一moroさんが悔し涙を流した場面が、スーパーでこもたろくんがパニックを起こしたとき、通りかかった女性に
「ちゃんと抱きしめてあげないとだめじゃないの」 「あなたみたいな母親が虐待をするのよ」
と言われた時。

うちの長男もそうだったのですが、興奮している自閉症児に下手に触ったり話しかけたりしても、余計に興奮するだけ。そういう時は、そっと離れて見守るのが一番なんです。
でも、そんな親子の様子をはたから見る人は、「どうしてあんなに泣いているのに、母親は何もしないで平気でいるんだろう」と思ってしまうんですよね。そういう世間一般の目も、もちろんよくわかってはいるんです。だから、障害児を育てている家族が本当に一番つらいのは、子どもの成長が遅い事でも子どもに噛みつかれる事でもなく、自閉症のことを知らない社会の目なんです。

そんな世間とのギャップを少しでも埋められたら・・・
moroさんはそんな思いでブログを発信されているのでしょうし、私たちが活動しているキャラバン隊いちょうの公演も同様です。

因みに、表題の「ぎゅっと抱きしめたい」には、自閉症児を育てている母親ならではの切ない思いがすごく込められているんですよ。私は自分の気持ちと重なりすぎて、涙がこぼれてしまいました。
ぜひこの本を手に取ってその理由を確認してみてください(^.^)。

作者のmoroさんには、心からエールを送りたいと思います。

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