市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

全国学力調査と加茂学園

2014-09-23 | 教育
昨日、教育委員会定例会を傍聴しました。

この日報告されたのが、今年4月に小6と中3を対象に実施された「全国学力・学習状況調査」の結果について。

「学力調査」では、国語と算数(数学)それぞれについて、A問題=主に知識 B問題=主に活用 の2種類が出題されました。
その結果市原市は、小6の国語Aの正答率が平均レベルであった以外は平均よりやや低かったそうで、今後結果の分析を進め、11月頭にはHPで公表するとのことでした。
教育委員の皆さんも指摘していたことですが、この結果から「市原市の学力は平均レベルより劣っている!」とあわてるのは早計です。
市原市がこの2年間取り組んできた小中連携教育などの教育改革の成果が出るのはまだまだ先でしょうし、子どもたちの生活実態と学力との関連性、そしてなにより「学力」をどう定義するのか、様々な観点から冷静に総合的に分析する必要があります。
今年から市町村教育委員会の判断で学校別の結果を公表することができるようになって、それぞれのメリットやデメリットについて全国で物議を醸していますが、市原市は一貫して行わない方針です。私も、結果の数字に縛られるデメリットの方が大きいと思っているので、市教委の方針には賛成するところです。

学力調査と同時に行われた「学習状況調査」では、例えば
「朝食を毎日食べているか」とか「一日どのくらいの時間インターネットをしているか」などの生活習慣や、「地域や社会の出来事や問題に関心があるか」「授業では、自分の考えを発表する機会を与えられていると思うか」など子どもの気持ちを探るような興味深い設問が並んでいます。
これらの結果も合わせ、11月に出される報告に注目していきましょう。


この日はその他に、市内初の小中一貫校加茂学園の現状と課題について、高山校長先生から説明がありました。

市原市南部の過疎地域の四つの小学校を閉校して中学校と統合し、小中一貫校としてスタート。現在9学年合わせて250名の児童生徒が通っています。
5年生からの50分授業(通常は45分)や教科担任制、放課後学習などの独自の授業の取り組みや、体育祭などの学校行事での異学年同士の交流など、現場の努力や成果がよく伝わってきました。
またその一方で、生徒数の減少で活動が低迷することへの懸念や、区域が広いため通学の問題などの課題も述べられ、それを聞いた教育委員長が、「自分たち教育委員もこれまで以上に加茂学園に関心を持って、現場を支えていかなければならない」と発言されていました。

私はそのやり取りを聞いていて、「それは私たち議員にも言えることだ」とはっとしました。

そもそも、議員が体育祭などの学校行事に出かけるのは、その議員が住んでいる地域の学校に限定されているのが現状です。縄張り意識(?)ではないのですが、他の地域の学校に首を突っ込むのは、何となくご法度のような風潮があるのか通常はまずあり得ません。
でも、少なくとも加茂学園は、単に南部地域の学校という位置づけではなく、小中一貫校という市原市全体の教育モデルを実践している学校なのだと、再確認したのです。
自分も遠慮せずもっと加茂学園に関わって、小中連携や過疎地域の教育について検証していかなければ、と思いました。

傍聴して本当に良かった!!


写真は今日の午後、せっかくのお出かけ日和なのに、事務所で夕方までビッチリの会議の合間に。

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