市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

突然、公共施設が消えていく・・・?

2019-12-22 | 日々のあれこれ
昨日、鶴舞公民館で「旧鶴舞青年の家」の今後の利活用について、行政と住民との意見交換会が開かれました。

会場となった鶴舞公民館




「旧鶴舞青年の家」は、今から49年前に県が設置した宿泊型の青少年の研修施設です。
13年前に市に無償譲渡されてからは、主に和光大学がセミナーハウスとして使用し、グランドやテニスコートは地域に開放されてきました。
維持管理は市から委託を受けた地域団体が行っています。

しかし、施設の老朽化、地域の過疎化、担い手の高齢化に加え、今年に入り和光大学が撤退してしまいました。
そこで今回市が出してきた提案は
「民間事業者に売却したい」
「ついては公募をして、来年2月には仮契約したい」
というもの。
議会には先月説明があったばかりで、同様に地域住民にとっても全く寝耳に水の話でした。
予想通り、集まった皆さんからは次々と疑問の声が上がりました。

実は、市はこれまで南部の廃校施設の利活用について、民間事業者からアイディアを募っていました。どうもその過程で、校舎よりも青年の家の「宿泊できる」という優位性に興味を示した事業者が複数あったようなのです。

そうだよね・・・。
これから施設の維持や修繕にお金がどんどんかかる(年間6500万円)。運営の担い手もいない。撤去しても3億4千万円。
だから、せっかく興味を示している民間が現れたこのチャンスを逃したくない。
市の気持ちもよくわかる。

でも、地域住民の皆さんの気持ちはどうなんだろう。
この日の意見で最も多かったのが
順番が逆なんじゃないか」ということ。
まずは施設の課題も含めて今後どうしたらよいのか、行政と住民がひざを突き合わせて対話することが先じゃないの?
それも全くなく、いきなり「売ります」と言われても、それは納得できないでしょう。

それからもう一つ、住民の皆さんが恐れていること。
この鶴舞という地域は、昔からずっと残土や産廃の問題に悩まされてきたんです。
28000㎡の敷地がいったん民間の手に渡ったら・・・。
10年後にどんな業者に転売されても、もう手出しはできないのです。

とにかく、入札まであと1、2カ月しかない。
もう少し検討する時間を作れないものか・・・。


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