市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

松本市の取り組み

2011-08-16 | 信州
故郷・松本滞在二日目の昨日、
松本市教育委員会教育部の学校給食課を訪ねました。

菅谷松本市長は、以前信州大学の外科医でした。
チェルノブイリ原発事故のあとベラルーシに滞在し、
5年半もの間、放射能による甲状腺がんで苦しむ現地の子供たちの治療に携わりました。
このときの活動はNHKのプロジェクトXでも取り上げられています。

内部被ばくが特に幼い子供たちにもたらす影響の恐ろしさをを目の当たりにしてきた菅谷市長のもと、
松本市の学校の給食はどのように配慮されているのか・・・
帰郷するのだから担当課に直接きいてしまえと思い立ったのです。

学校給食課は、松本市野溝の西部学校給食センター内にありました。



市内の学校のうち、計17校・約9300食をここで賄っています。

お盆の最中にもかかわらず、課長がいらして丁寧に答えてくださいました。

松本市はもともと徹底して地産地消に取り組んできました。
給食も極力松本産、もしくは長野県産の食材を使用しています(計80%が県内産)。
市公設の卸売市場の青果入荷先カレンダーを見せていただいたのですが、
特に夏場はほとんど県内産で占められていました。
そして、放射能汚染の可能性が少しでもある産地の食材は、
メニューから外すようにしているとのことでした。

松本市は比較的放射能の影響が低いとされているため
保護者からの問い合わせは今のところなく、
特別に検査機器を導入して食材を分析するということはしていないとのことでしたが、
課長の言葉の端々から、
いわゆる「風評被害」を恐れるよりも、子供たちの安全を最優先させるという市長のマインドが
職員にも徹底されているということを十分に感じ取ることができました。

そのほか、
児童生徒に市内産の卵4個パックやキノコを配って地元食材をアピールしたり、
特別支援学校の生徒が栽培した野菜を給食に使用したり、
反対に、給食センターで出る廃油を福祉施設が回収して石鹸づくりの原料にしたり
などのなかなか面白い取り組みも聞くことができました。
帰郷で思わぬ収穫を得ることができました。

そうそう、給食とは全く関係ないのですが、
田中康夫知事時代の知事の大笑いのエピソードもいくつか聞けちゃいました。
ここには書けませんけどね(*^^)v

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