市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

市の事業を市民が点検しました

2018-07-29 | イベント
先日SNSでお知らせして私自身とても楽しみにしていた「事務事業の市民点検」を傍聴しました。2年ぶり2回目の開催です。
無作為で選ばれた市民が、市の事業について職員から説明を聞き、質問や意見を交わしながら、その事業が本当に必要か・必要だとすれば改善すべき点はないか、などを判定していきます。
いわゆる「事業仕分け」に属する取り組みですが、市原市のように市民が仕分けも判定も行うやり方は、全国でも類を見ないのだそうです。
第3者の立場でコーディネーターを務めるのは、全国の自治体で事業仕分けを手掛ける政策シンクタンク・構想日本の皆さんです。

午前と午後各々3会場に分かれ、
例えば、コミュニティバスやデマンドタクシーなどの公共交通政策や子育て支援などの市民生活に身近な事業から、職員研修や採用試験、公用車の効率的な活用といった、普段あまりなじみのないものまで、
計18事業について点検が行われました。

点検員は各会場で約10名ずつ。2年前にも参加した点検員OBやOG、高校生や外国の方も混じっています。


地図を広げてデマンドタクシーの運行区域を確認。


一般の市民は市の事業なんてよくわからないんじゃないの、と侮るなかれ。
もちろん事前研修は受けるのですが、それ以上にビックリするくらい鋭い質問や意見がポンポン飛び出して、「ひょっとして、市議会よりも議論のレベル高いんじゃないの?」と思うほどなんです。
一つには、市議会が一つの事業についてここまで詳しい資料を基にじっくり検討する機会が意外に少ないという事もあると思いますが、ひょっとしたら、議員が変に「市政の専門家」になってしうと、生活に根差した「素朴な疑問」がしにくくなるということもあるのかもしれません。
素朴な疑問ほど、問題の本質を突いているものなのでしょうから・・・。

コーディネーターのお一人、構想日本の総括ディレクター・伊藤伸さん。

いつもながら冷静かつ的確、それでいて常に市民目線を忘れない巧みなナビゲートぶり(#^.^#)。
他のコーディネーターの方々も同様なのですが、場に慣れていない市民の言葉を丁寧に拾い上げて論点を整理するテクニックが秀逸なんです。これだけでも傍聴の価値アリ!!



意見が一通り出尽くしたところで判定です。


判定は「ちょっと待った!(廃止・凍結)」「もう一歩!(要改善)」「いいね!(継続)」の3択と、ちょっとゆる~い表現。
事業仕分けというと「廃止か継続か」と結果が注目されがちですが、市原市の場合は結果よりもプロセスが重視されています。
市民と職員が直接対話を重ねる機会を通して、共に市の事業を「自分ごと」として捉えるようになることが、最大の狙いなのです。
実際、私も2年前と比較して、職員の市民に対する説明のスキルが確実に進歩していると感じました。毎年続けることで、必ず成果を実感することができると確信しています。
次回はぜひ、市長はじめ一人でも多くの職員・議員・市民に傍聴してもらいたい!!

判定結果のボードの前で、森山さんんと。

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