市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

「市民点検員」向け研修を傍聴しました

2016-07-04 | 行財政改革
以前ブログでもお伝えした、市原市がこの夏取り組む事業仕分け、「事務事業の総点検」。
(ご覧になっていない方は参考までにぜひ(*^^*) ⇒ ブログ「市民が公開の場で市の事業を点検します」)

市が市民点検員を募集したところ、144名もの方が応じてくださったのですが、昨日はその方々を対象に、市役所本庁舎を会場に事前研修会が行われました。


特別講師はこの方。

政策シンクタンク「構想日本」の伊藤伸さんです。
(私が尊敬してやまない方です。「市原市に来て下さるなんて」・・・と、もうそれだけで大感激!)

市の行財政の現状、点検の意義や手法、資料の読み方、点検のポイントなど、とても中身が濃い内容で、かつ聞きなれない行政用語もチラホラ。市民の皆さんにはさぞかしハードだったことでしょう・・・
ところが、皆さん一様に赤ペンやラインマーカーで線を引いたり、講師の話にうなずいたり。
とても真剣に聞き入ってらっしゃる様子が、後ろで見ていてよく伝わってきました。
これには本当に安心しましたし、後に伊藤さんからも「市原市の皆さんの熱心さは素晴らしかったです」とお褒めの言葉をいただいたのは、二重に嬉しいことでした(*^^*)

一通り説明が終わったところで、実際に一つの事業を取り出してデモンストレーションを行いました。

壇上の一番左の方がコーディネーター、中央の三人が点検員、一番右の方が説明員(市職員)です。

取り上げた事業は、「市民の日推進事業」。
市制施行40周年を記念して13年前に制定された10月1日の「市民の日」に、公共施設の無料開放や市の花コスモスの種の配布を行う、という事業です。
そもそも「市民の日」の目的は何で、その目的はどの程度達成されているか?コスモスの種の配布が、その目的に合致しているのか?
人件費を含めた今年度の予算は96万円となっているが、その財源は?積算根拠は正しいか?経年変化の背景は?費用対効果は?
他の自治体の同様の事業と比較してどうか?
・・・などなど、点検員から説明員に対して様々な角度から質問が飛びます。議論の交通整理をするのがコーディネーターです。

因みに、会場の皆さんに手を挙げてもらったところ、10月1日が「市民の日」と知っている方はほとんどナシ。逆に、市の花が「コスモス」ということは、ほとんどの方がご存知でした。


果たして、「市民の日推進事業」は「廃止・凍結」か?「要改善」か?「継続」か・・・?
本番では、このほか計100本の市の事業が市民によって点検されます。乞うご期待!

最後に大事なことを一点(^.^)。
「事務事業の総点検」は、「お役所の仕事のムダを見直す」という目的ももちろんあるのですが、市原市の場合はそれよりも、市民との密度の濃い対話を通しての市職員の意識改革やスキルアップを主眼に置いています。
私たち議会も、その点は十分に留意しなければならないと思っています。

皆さんの応援が励みになっています


千葉県市原市ランキング