【祝120周年!!】日比谷松本楼のハイカラビーフカレーをいただきました【日比谷】

こんばんは。

今回は日比谷公園にある、10円カレーで有名な日比谷松本楼に行ってきました。
ブログ開設当初など、過去何度か10円カレーのイベントに伺ってカレーをいただきましたが、一度きちんとお店でいただきたいと思っていました。
今年は何と開店120周年にあたるそうで、お祝いがてら妻と行ってきました。


遅いお昼に行きましたが、それでも行列ができていました。
お店はランチタイム・ティータイム・ディナータイムと区切りはあるものの通し営業です。
後の時間で予約しようと思い、ディナー開始の17時で予約しました。


空いた時間で静かな公園内を散策していると、時おり日比谷公園大音楽堂からライブのリハーサル音が聴こえてきてテンションが上りました。
日比谷公園は日本初の「西洋風」公園として明治36(1903)年6月1日に開園したそうです。
江戸城の石垣が残っていたり、お堀を挟んだ向こう側に皇居があったりと、とても歴史のある場所なのが伺えます。
日比谷松本楼も同年に開店して、歴史を重ねてきたことが感じられました。


そして17時になり、改めて訪問しました。
予約席に通されて、広いテーブル席に着席しました。
建物自体は過去に火事で消失して、昭和48年9月25日に新装再オープンしたものです。
築50年と歴史がありますが、内部は改装が入っていて照明やトイレなど最新の設備になっていて驚きました。

料理のメニューは洋食の定番メニューが揃っています。
その中には、よなよなエール水曜日のネコといったクラフトビールや4種類のクラフトビール飲み比べセットなどがあり、昨今のトレンドも取り入れていて古さを感じません。

私は看板メニューの1つのハイカラビーフカレー(1250円)にビタミンサラダ(850円)をオーダーしました。
妻はハンバーグステーキ 森のレストラン風(1850円)を注文しました。

注文時や他のテーブル席への提供時など、ホールスタッフの動きや接客がまるで高級ホテルのようにすごく上品で驚きました。
ただの歴史がある洋食レストランではここまでいかないなと思いましたが、3階が本格フレンチのボア・ド・ブローニュとなっているらしく、松本楼全体で接客レベルが非常に高いことが伺えました。

そうしていると、私達の料理が運ばれてきました。
10円カレーのときとは違うお皿が使われていて、高級感を感じさせます。
まずはビタミンサラダからいただきました。


カボチャやパプリカなどの野菜自体の甘みが強くて、とてもおいしいです。
ドレッシングはすりおろしたニンジンを使っていて、手が込んでいます。
レタスの下にもキュウリなどがギュッと詰まっていて、見た目よりもボリュームがありました。


妻のハンバーグも少しいただきました。
表面がカリッと焼き固められていて、みっちり詰まったお肉がとてもおいしかったです。
付け合せのグラッセやマッシュポテトなども、丁寧な仕事ぶりが伺えました。


そしてハイカラビーフカレーもいただきました。
カレーは昔ながらのもったりしたタイプのカレーで、過去にいただいたときと同じです。
じっくり煮込んで寝かせたカレーで、旨味が溶け込んでいます。
辛さはそれほど強くありませんが、後からじわじわと感じられて万人向けです。
大ぶりの牛肉はとても柔らかくておいしいです。
具感を残してカットしたタマネギと、みじん切りにしたものと使い分けているのも心憎いです。

カレーもおいしかったのですが、とりわけこの日はごはんが非常においしく感じました。
ここまでお米がおいしく感じることはあまりないので、多分良いお米を使ってるんじゃないかと思います。

見た目は昨今の見栄えの良いカレーに比べると地味かもしれません。
ただひと口いただくと、とても手間ひまかけて丁寧に作られたカレーなのが分かります。
大変おいしかったです。


食後に季節のタルト(800円)とブレンドコーヒー(600円)と紅茶もいただきました。
コーヒーカップの直径が広いので香りがよく上がってきます。
中煎りくらいの濃すぎない、好みのコーヒーでした。
季節のタルトも柿やブルーベリー、洋梨が使われていてとてもおいしかったです。
ケーキもパティシエが手作りしています。
ティータイムにはお得なケーキセットもあるので、行列していたのも納得です。

味・品質・接客・雰囲気と非常にレベルが高く、日比谷公園の歴史を感じながらいただける料理の数々はすばらしかったです。
特に老舗でありながら歴史にあぐらをかかず最新にアップデートしつつ、良いものは残しているところが印象に残りました。
カツカレーと平日限定の彩り野菜カレーがあることも分かったので、再訪しないといけませんね。

あと忘れてはいけないのは毎年開催のチャリティ10円カレーイベントを通じて、これだけ長く社会貢献を続けていることは素晴らしすぎます。
JCAの審査員のはしくれとして、最大限のリスペクトを込めて昨年度に引き続き本年度の名誉賞に推したいと思います。

それでは、失礼します。

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