11月の水戸戦も勝って北関東制圧へ
「6年ぶりのアウエー群馬戦勝利」と称えられた17日の一戦だったが、
個人的には「そんなに勝てていなかったっけ?」と軽く考えていた。
昨年&一昨年のダメ試合をスタジアムで見ていなかったことが逆に幸いしたのかも。
終了間際に2失点を食らい、逆転負けを喫した11年の悔しさはよく覚えているが、
この黒星は結局、続くアウエー湘南戦で勝った喜びを倍増させる「スパイス」になったし。
さらに、敵地に集まった札幌サポの光景がこちら。
これに対して、ホーム群馬のゴール裏の光景がこちら。
この密度の対比も「乗っ取り成功。負けるワケがない」とワタシを強気にしてくれた。
さて試合。この一戦は、メーン席から見て左から右に吹く強風に見舞われた。
ただ、この風は皐月のさわやかな風で、気温28度のピッチ上を涼しくしていたと思う。
夜でも蒸し暑い真夏や、肌に刺さる「からっ風」が吹きすさぶ晩秋ではなく、
この時期に敷島で群馬と戦えたことは、気候面でラッキーだったと考える。
ただ、ゴール裏では乾いた向かい風に対してチャントを叫び続ける格好になり、すぐに口が乾いたのにはまいった
前半は風上が群馬、風下が札幌という位置取り。
追い風に乗って攻め立てられるか・・・と思いきや、どうにも群馬の攻撃に怖さがない。
選手の分析によると「中盤で引っ掛けてショートカウンター」という意図だったらしいが、
松下の不在も響いたのか、危ない場面をほとんど作られなかった。
対して札幌は、前線では都倉が、中盤では稲本が、DFラインでは河合が
ボールを上手く預かって時間を作ってくれる。
「セットプレーだけを注意していれば、前半の45分間を無失点でしのげるな」
と思っていたら、その通りに推移した。この時点で、少なくとも勝ち点獲得を確信した。
もし群馬が割り切ってロングボールを多用し、FWを走らせる戦法に徹していたら、
札幌はもっと苦しんだかもしれない。
そして後半。序盤に都倉のPKで先制できて、かなり楽になった。
「稲本→荒野」のホットラインで決まった2点目で、今度は白星を確信した。
荒野のボレー、稲本のフィードはそれぞれ見事だったが、
そこに至るまでに、かなりの本数の札幌のパスがつながっていたはずだ。
1点ビハインドの群馬が札幌のパス回しにじれて、中途半端に押し上げた結果、
DFラインにギャップ発生。そこを上手く突いた追加点だったと考える。
決して2人だけで生まれた得点ではあるまい
深井の試運転もできたし、総じて圧勝と言える内容だった。
あえて欲を言えば、とどめの3点目を奪えなかったのは残念だった。
都倉が途中出場のイルファンに何とかゴールを決めさせようと努めていたが・・・
そのイルファンの負傷交代も残念。軽傷であることを祈るばかりだ。
祈ると言えば、低調から抜け出せない群馬の服部カントクが体調を崩さないように祈る。
繰り返しだが、09年に福岡県志免町のサッカースクールで4号が世話になった恩がある
ストレスから胃など壊しませんように。