陣と盾二章・２５

陣と盾二章・２５

透明「それじゃぁ～ここで教えるのは

　　　簡単な北欧神のお守り

　　　タリスマンだね

　　　といっても、結構強力だから

　　　しっかりと覚えておいてね」

矢車「はい」

透明「まず、悟くんに知っておいて欲しいのは

　　　北欧神の名前は、本当の名前じゃないってこと」

矢車「えっ」

透明「さっき北欧神にも和名があると言ったけど

　　　本当の名前というのは、日本の神様ですら

　　　明かされていないものなんだ」

矢車「えっえっど、どういう」

透明「名は、全てを表してしまうもの

　　　無から有を作り出す縛りとなり、

　　　その真名を知れば、呪で縛ることすらできる

　　　だから神といえど、真名は明かせないものなんだ

　　　ということで、今現在北欧神と呼ばれる

　　　神々の名前は真名ではない

　　　それじゃぁ～何なのか」

矢車「」

透明「北欧神の神々の名は、その神を表す

　　　ルーンの発音から来ているものなんだ」

矢車「・・・つ、つまり・・・

　　　神々を表すルーンの読み方が神の名に

　　　なっているということですか」

透明「その通り面白いでしょ」

矢車「わ、ワクワクします」

透明「ということは、この神々の名はルーンと同じ

　　　つまり言霊の波長をはらんでいることになるんだ

　　　そして、この言葉に隠された神々の力は

　　　２つの文字で挟むことで行使できる」

矢車「」

透明「例えば・・・北欧神・トールは、

　　　成功・実り・情熱を司る神 として有名なんだけど、

　　　この能力を有するルーンは、この名である

　　　『トール』という言霊で成り立っている

　　　つまり、トールはルーンであり呪文でもあるんだ

　　　そして、このトールを発動させるには、

　　　ある方向へ言霊の力を流すルーンが必要となる

　　　それが、ルとランというルーン」

矢車「」

透明「まあ、難しいことは省くけど、

　　　この言葉の羅列を呪文として構成すると

　　　「ル・トール・ラン」となり、この言葉が

　　　言霊としての力を発揮する呪文となるんだ」

　陣「と、透明結構、核心だけど大丈夫」

透明「まあこれくらいは大丈夫でしょう

　　　ということで、呪文の構成は分かったかな」

矢車「は、はい・・・えっと・・・

　　　もしオーディーン様のお力をお借りするなら

　　　「ル・オーディーン・ラン」となる

　　　ということで良いですか」

透明「その通り

　　　後は、この呪文を何に込めるかになるんだけど、

　　　ルーンは鉱物と親和性が高いんだ

　　　だから、この呪文を言う時に、右手に鉱物を

　　　握り締めて唱えれば、簡易的なお守りを作る

　　　ことができるから、媒体は用意しておいてね

　　　それと、このお守りの効果は、５日くらい

　　　しか持たないから、注意しておいてね」

矢車「わ、わかりましたありがとうございます」


一生懸命、紙に書いている悟くん

それを微笑ましく見ている陣くん・・・

・・・ちょっとキモい

透明「さてと、私から教えられるのは以上かな

　　　まあ、北欧神のお力を借りる以上は、北欧神に

　　　ちゃんと興味をもってもらうことが大切だから

　　　神々の司りを調べるのは自分でやるんだよ

　　　後は、師匠から学んでね～」

矢車「はい」


(少し雑多にお教えしてしまったので、ここでおさらい) 


タリスマンの作り方


材料

・適度な大きさの鉱物　(穴のあいていないモノを用意)

・粗塩　少々

作り方

まずは、お守りの媒体となる鉱物を作ります

作り方はいたって簡単

まず、自分の両手に粗塩を乗せ、

媒体として使う鉱物を軽くもみ、

まんべんなく塩がついたら

塩を水で洗い流してください

これでお守りの媒体は完成です


次に、作りたいお守りの効果を決めます

これは、北欧神の司る権能を調べていただき

どの神様のお力をお借りするかを決めてください

(今回、神様の権能をお伝えしないのは、

　自分の意思で調べることが義神様との

　繋がりを強くする為に必要なことなので

　是非、調べてみてください。

　権能については私の方でまとめたモノを

　いつかお教えしますが、今回は少しだけ、

　自分で動いてみてくださいね)

お力をお借りする神様を決めたら、

その神々のルーンを用いて呪文を決めます

そこまで出来たら、先ほど作った媒体を

右手に握り締め、決めた呪文を詠唱

「ル・〇〇〇〇・ラン」

詠唱が終わったら、一度深呼吸をして

媒体から手を離せば完成です

簡単なお守りではありますが、結構守りの強い

お守りになるので是非作ってみてくださいね



※注意

・お守りは複数個作って持っていただいてもＯＫです

・媒体として使う鉱物は、穴の開いていないものを

　使っていただいた方が良いと思います

・呪文を間違えたときは、一度深呼吸してから

　再度詠唱いただければ問題ありませんので

　安心しておこなってくださいね



そんなこんなで、長い一日は終わりを迎え、

クタクタになった私は、布団の海へ沈んで行く

この世の中には、まだまだ知られていないことが

盛りだくさんです

皆さんには、これからもワクワクするような

情報を沢山お教えしたいと思っていますので

一緒に楽しみながら学んでゆきましょうね～



　　　　　　　　　完

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