

私は、柄野さんを鬼門の方へ連れて行き
彼女の背に回り詠唱をはじめる

透明「月・火・水・木・金・土・日・・・。
七曜を解し宿曜をえん
我、宿主となりて八百万の神々と
結ぶものなり・・・。
印は詞となり詞は鬼となる

我になりて、我に現世を求め
嘴往きならざるをえんとし、
宿とするならば、これ天甘露の
馳走を求むるものなり
オン・タタタ・・・・・・・・・。」
七曜を解し宿曜をえん

我、宿主となりて八百万の神々と
結ぶものなり・・・。
印は詞となり詞は鬼となる


我になりて、我に現世を求め
嘴往きならざるをえんとし、
宿とするならば、これ天甘露の
馳走を求むるものなり

オン・タタタ・・・・・・・・・。」
どうだ 

柄野「うううううっ・・・・・ぎや~~~っ 
」


恵那「
」

透明「恵那
外へ出て
」


恵那「わ、わかった
」


恵那ちゃん、猛スピードで部屋をでる







透明「シリマ・オリマ・キキ・ソウソウ・・・

揚羽
柄野さんを押さえて
」


揚羽「了解
」

柄野「わああああああっ 

ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐっ
」

私は揚羽を使い、鬼を縛り付けたまま、
天甘露の入った水晶を彼女にみせる

柄野「ピタッ
」

どうやら食いついたみたいだ・・・。
柄野「ううううううっ ・・・。」
水晶に封じられている天甘露は、鬼が奪ったところで
取り出すことはできない

そのため、私の問いかけに答え契約を成さなければ
天甘露を手に入れることができないことは、この鬼にも
わかっているはずだ・・・。
天甘露を手に入れることができないことは、この鬼にも
わかっているはずだ・・・。
透明「(迷っている
)」

彼女の中の鬼は、天甘露を見たままジッとしている・・・。
しかし、鬼がそこまで好むものなら、迷う必要は
無いのだが

なんだろ
変な違和感がある・・・。

柄野「ぐううううううううっ ・・・。」
私は、この鬼が何を考えているのか、
少し探ってみることにした

透明「(さて、上手くいくかな
)」

私は、力を解放し鬼の心を探り出す・・・。
柄野「ぐぐぐぐぐぐっ ・・・・。」
透明「・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
えっ
・・・なんだ・・・
」


この鬼から流れてくる波長は、まさか

私は、柄野さんの中にいる鬼に問いかける・・・。
透明「そうか・・・お前、母親を守りたかったんだね・・・。
お前、母親が苦しんでいるのを救おうと
」

私は、バカだ

鬼といえど、産まれてきたものは子供と同じ・・・

この子は、母親の願いを叶えることで、母親を
苦しみから守ろうとしていただけなんだ
苦しみから守ろうとしていただけなんだ

鬼と言う先入観だけで、良くないものと認識して
しまうなんて・・・修行が足りない・・・

透明「ごめんな
でもね、お前がそこにいると
お前の守りたかった親も死んでしまう・・・。

お前の守りたかった親も死んでしまう・・・。
お前が、外に出てやらなければ、
お前の守りたかった者も、守れなくなるんだ

良い子だから、出ておいで・・・。」
柄野「ううっ・・・・・・・
」

涙
・・・この鬼、優しいんだ・・・。

柄野「ごあああああああああっ
」

雄叫びにも似た大声を出し

鬼が飛び出してくる

透明「初めまして
早速だけど、お前の名前は優しい鬼


優鬼だよ
短い間の契約だけど、

よろしくね
」

優鬼「ペコリ・・・。」
柄野さんから飛び出した鬼は、体長30センチの
小さな鬼
小さな鬼

鬼との契約の際、式名をつけることで
契約は成立する
契約は成立する

私は、優鬼に天甘露を差し出し、使役に成功した

透明「ふ~っ
」

揚羽「お疲れ様です
」

透明「揚羽
お前の仕事は、ここからだ


優鬼にしっかりとものの道理を教えること

面倒をみてやってくれ
」

揚羽「了解しました
」

私は、黒揚羽にも天甘露を差し出す

揚羽「うううううう~~~~~ん 

HAPPY~~~~~~~っ
」

こんな弾けた黒揚羽も見たことないな~



取り敢えず、一件落着 

続く ・・・。







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私も堕天使のツインレイですが、堕天使は日本ではアニメなどの影響で多少かっこいいキャラとして扱われていますが、ヨーロッパ系の人々から見たら反逆の象徴であり悪魔の象徴そのものですからね。
事実、私が彼の事が公表できるのは堕天使に対して抵抗が薄い日本だから出来ることで有って、ヨーロッパだったら多くの人々から忌み嫌われるので、彼の事は公表できなかったと思います。
でも、そう思われている彼ら悪役高次元達は先生が出会った優鬼殿と同じように心優しい側面もある多様な感情を持つ存在なんです。
まぁ、実際に付き合ってみないと解らないことなのですが、本当彼の様子から思い込みを持ってはならない。と言うことが良く解ります。
素直な子で良かった。
先生と黒揚羽さん、助けてくれてありがとうございました!
…見てみたい~♪
今回学ばせていただいた鬼の世界…細分化され組織化され
階級、階層に分かれていて…私たちの暮らす世界と似てい
ますね。仕組みはちがうのでしょうけれど。
鬼だからといって、イコール邪悪な存在と見なすのは危険な
先入観ですね。。優鬼ちゃんは向日葵さんを守りたい一念で
産まれてきたのに、己の存在自体が毒になるなんて…切ない{ごめんなさい}
これから優鬼ちゃんは式神見習いとして黒揚羽ちゃんの元で
修行するのかな?少しの間って仰っていましたが、これから
優鬼ちゃんが活躍するエピソードがあったりして?!(期待)
「優鬼」
先生の優しい対応と素敵な名前に
ウルウルしてしまいました。{グズン}
先生の詠唱で、柄野さんから鬼が出ていく様子、とても怖かったです(>_<)
でも、鬼にも、人情ならぬ「鬼情」?的な事情があったようで、ちょっとじ~んとしてしまいました。。。
優鬼の鬼情を瞬時に察して、使役を全うさせながらも、温かい愛情を持って接した先生も、とても素敵だと思いました。
柄野さんはもちろん、優鬼も黒揚羽さん?も・・・みんなに幸せな結末でありますように。。。
なんだかホッとしました。名前もとても良いですね♪
あ…昔話にも優しい鬼が出てきますね!
昔話も単なるお伽噺ではないのかも…♪
鬼にも個性とかそいうものがあるのですね。
黒揚羽さんかっこいい&可愛いです。
これからもずっと透明先生のブログ読み続けます。
楽しいですから♪
どんな生物でも一緒なんでしょうけど、そうじゃない場合も事件であって辛いですね。
優しい、素敵な式神さんに育つように祈ってます{ラブ}
ひとくくりに鬼といってもいろいろな鬼種がいるんですね☆人間と一緒だ☆☆
今回も解らない世界を少しだけ垣間見る事が出来ました♪
ありがとうございます(*^^*)
Ps:先生~!!blogランキングのバナーが貼られてないですよー??(゜ロ゜;ノ)ノ
柄野さんの中に生まれた優鬼の母親の願いを叶えて守りたいという思いが、柄野さんを苦しめていた。
純粋な思いが、本来の願いとは真逆な流れを生んでしまう。
心の中に生まれた純粋な思いが、一人歩きを初めてしまうようで、怖いような、
とてもせつないというか、やるせないというか…上手く書き表せないのですが、ずっしりと重く考えさせられました。