

しばらくして・・・

恵那「トントン
・・・終わった
」



透明「うん
もう大丈夫だよ
」


柄野「はぁはぁはぁはぁ
」

恵那「向日葵ちゃん、大丈夫
」

柄野「はぁはぁ
・・・う、うん・・・
」


柄野さんは、全身から気力がかなり抜けた
状態で、すぐには回復できなかったが、
状態で、すぐには回復できなかったが、
しばらく休んでからは、少しづつ回復していった・・・。
柄野「先生
本当にありがとうございました
」


透明「気分はどう
」

柄野「何でしょう・・・何だか身体は軽いんですけど
気持ちに穴が開いたような・・・変な感覚です
」

透明「確かにね
半身とも言える鬼が外に出たから

その感覚はあるかもしれない

でも、これで初めて自分自身で立てるのも
事実だから、ここからが踏ん張りどころだと
思うよ
」
事実だから、ここからが踏ん張りどころだと
思うよ

柄野「そうですね
・・・ある意味、今までは鬼の力を
借りていたということですもんね・・・。

借りていたということですもんね・・・。
しっかりしなくちゃ・・・
」

恵那「先生
向日葵ちゃんの鬼はどうなるの
」


透明「柄野さんの鬼は私と契約をした状態

一ヶ月は使役して、契約が解除したら
鬼界に帰すことになると思うよ
」
鬼界に帰すことになると思うよ

恵那「そうなんだ
」

柄野「あの~っ・・・
」

透明「んっ
」

柄野「先生が私の鬼をとってくれていたときに
先生の声が聞こえていたんです・・・

私の鬼は、私を守るために
」

透明「そうだね
正直、鬼を産むということは、

子供を産んだということに等しいのかも
しれない・・・。
しれない・・・。
実際、柄野さんの鬼は、柄野さんの望みを
叶えるために産まれてきた

そういう意味では、柄野さんが望んで産んだ
子供と同じなのかもしれない
子供と同じなのかもしれない

今回のことで、私も思い知らされたよ

人間は知らず知らずのうちに煩悩によって
鬼を産む

しかし、その鬼にも意思や感情がある

勝手に産んで、守ってもらって、でも
自分の命がかかると、その鬼を悪い存在と
認識してしまう
自分の命がかかると、その鬼を悪い存在と
認識してしまう

それは、あまりにも自分勝手な振る舞いなのかも
しれない・・・。
しれない・・・。
それでも、鬼は産まれ続ける

私達は、本当は鬼を産んだ責任を果たさなければ
ならないのかもしれないよね
」
ならないのかもしれないよね

柄野「先生・・・グスッ
・・・本当にごめんなさい


お願いがあります・・・

私の鬼は、今どこにいますか

教えてください・・・
」

透明「・・・・・今は、君の後ろにいるよ
」

柄野さんは、後ろを振り向き床に手をついた・・・。
透明「くすっ
・・・・名前は、優鬼だよ
」


柄野「優鬼ちゃん・・・本当にごめんね・・・

今まで守ってくれて本当にありがとう・・・

優鬼ちゃんが守ってくれた分、これからは
自分の力で頑張るから

本当に、今までありがとう・・・グスッ・・・
」

柄野さんは、頭を深々と下げ、大粒の涙を流していた

そんな柄野さんを見て、不思議そうに首をかしげながら
何となく嬉しそうな優鬼が印象的だった
何となく嬉しそうな優鬼が印象的だった

柄野さんの体力が回復し、帰れるようになった頃

恵那ちゃんは、しきりに式神のことを私に聞いていた

私も、かなり疲れたので適当にあしらっていたが
それが気にくわなかったのか
プンプンしながら




柄野さんを連れて家に帰って行った



鑑定後

揚羽「ご主人
大丈夫ですか
」


透明「へっ
揚羽が私を気遣うなんて珍しいね
」



揚羽「そ、そんなんじゃないんだからね



ご主人の気力が無くなったら、ご主人を
喰らうだけだから、心配なんてしてないんだから
」


お前のツンデレは、いつ発動するんだよ





透明「ありがとう
でも大丈夫


少し、考えるところがあっただけだよ

鬼と人間・・・複雑な関係だよね・・・。」
揚羽「わ、私は、ご主人と未だそんな関係には
なっていませんからね

なっていませんからね


なりたいとも思ってないんだからね
」


透明「・・・お前、何言ってるの
」


揚羽「・・・・・・。」
透明「・・・・・・。」
揚羽「・・・べ、べつに・・・仕方がないから
許してあげる・・・。」
あの~っ
すみません


今、一体何を許されたのでしょうか



人間と鬼 

今回の鑑定は、色々と考えさせられる鑑定でした ・・・。
完
透明「みなさ~ん
コメント欄にも、色々とご質問が

ありましたので、次回、簡単ではありますが、
鬼にならない為の、予防策を2回に分けて
お教えしますね
」
お教えしますね

続く ・・・。
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質問がある方、初めてブログをご覧になる方は、まずは
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回答を控えておりますので、何とぞご了承ください

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次回の鬼にならない予防策のお話もとても気になります…。
でも、純粋な思いから出来る、優しい鬼さんもいるんですね。{グズン}
黒揚羽さんも、優しいですね。{スマイル}
年重ねると、本当に涙腺弱くなりましね(苦笑)
でも、そのウルウルな余韻を払拭する、黒揚羽さんのツンデレセリフと、先生のツッコミでした(^_^;)
自分の感情・念といったものが、「わが子」という感覚はなんか、表現としては不思議ですが…
自分から溢れでた「もうひとりの自分」のようでもあり、人の心の複雑さと、見えない世界の存在とのリンクは、まだまだ計り知れない深さがありそうです
先生、大仕事、お疲れ様でした!
気になるのは後日、恵那ちゃんが体勢(質問)整え、急襲もとい…来訪に、先生が更に(苦笑)質問攻めにされなかったかしらん(^_^;)
ぜひ聞きたいです!
見分け方も知りたいけど、見分けても私にはどうしようもないですけどね( ノД`)
柄野さんの鬼退治も、回復期までこぎつけて良かったです(^_^)
自分の煩悩から「鬼」を生んでしまった柄野さん。。。
・・・勝手に産んで、守ってもらって、でも
自分の命がかかると、その鬼を悪い存在と
認識してしまう・・・
それは本当に、エゴのかたまり・・・自分勝手な振る舞いですよね。。。
でも、一連の事情とちゃんと向き合い、状況も理解した上で、優鬼をねぎらい感謝した柄野さん。。。
自分の間違いに気付き、相手が鬼であろうとも?心から謝罪できる純粋さと勇気こそ、尊くて素晴らしいと思いました。
本当の自分自身を取り戻した柄野さんは、これからどんどん幸せになられるのだと思います。。。
・・・先生と黒揚羽さんの関係?!も、気になるような、ならないような。。。(^_^;)
ご苦労様でした。
私、今木人図でいうところの
枝にいる気がとってもします。
それか黄昏の刻の影響か…
鬼を産まないぞ!!!
もしかして
植物の祟りとかも
最後のお別れを伝えたい・・・
気づいて欲しいだけ
だったりして
すべてが愛なのかな~
なんて思いました。