


物凄い土煙が辺りを埋め尽くす

キョウダイタチの放った術式は、
確実に辺りを抉っていた・・・。
昴「ゴホッゴホッ

円「ど、どうなったの


瑠璃「六羽ちゃ~~~~ん

美莉「ちょっと待って

流奈「


陣「

怜「・・・あのスペックの方がどうかしてる

土煙がだんだんと薄れ、キョウダイタチの目の前には
六羽を抱きしめ、瞳を赤く染めた透明が立っている

怜「・・・でた・・・。」
円「あれを全て・・・

陣「う、打ち消したのか

美莉「さ、さすがというか、なんというか・・・

昴「何している


キョウダイ達は容赦なく私に飛びかかってくる

透明「お前たち~~~~っ

私も無理やり能力を覚醒させた反動で、
能力を抑えることに気を取られていた

透明「

何故か

昴「円


円「OK

陣「流奈


流奈「今やってる

瑠璃「わ、私は、目を

昴「美莉

暴走させるな

美莉「大丈夫


怜「・・・・休憩・・・・

陣「おい

怜「陣は、やることないの

陣「あっ



透明「お前ら、何をやって・・・

身体から、力が抜けてゆく

覚醒したはずの能力が引いてゆくのを感じる

昴「よし

美莉「はぁ~~~~


流奈「こっちが死ぬかと思ったわよ

瑠璃「え~ん


陣「ホント、ヒヤヒヤしたよ


怜「・・・全然わからん・・・

円「まあ、あんたは知らなくて正解

余計なことされると困るから

怜「・・・はて

透明「どういうことだよ

昴「くくくっ

観似手、使えないからな

透明「えっ

陣「封印だよ

透明「封印

瑠璃「透明いつも無理するから・・・

透明「・・・・・もしかして

昴「ま、まあな・・・。」
円「中々、役者だったでしょ

私、女優デビューでもしようかしら

流奈「いや、円のは完全に素が出てた

美莉「うんうん

円「な、何でよ~

透明「円


円「ほら~~~っ


六羽「



瑠璃「六羽ちゃんが無事でよかった~

昴「まあ、六羽のおかげで、結果オーライだったな

揚羽「ちょ、ちょ、ちょっ、ちょっと待ってください

何がどうなってるんですか


透明「はぁ~


一番に騙されたってことだよ

揚羽「ええ~~~~っ


数時間前

昴と陣と瑠璃が食事をとりに行った時

揚羽の報告とは違う真実が・・・。
続く・・・。







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