黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

久々の二重クリア

2014年10月30日 21時39分27秒 | 毎月のノルマ
10月30日分。

 毎度。ここのところ何とか月一回ずつ、美術展なり博物館なりに回ってきましたが、今月は本当に久しぶりに二つ回ることが出来ました。いつぶりだっけなぁ……。幽霊です。まあそれだけ年休やら代休やらすら取れていない、ということでもありますし、休日に体調を落として動けないまま一日寝て終わりという日が多かったということでもあります。
 今週はずっと睡眠時間を意図的に確保し続けたことと、そこまで業務の波が高くないということもあって、何とか割とメンタル・体調とも平穏を維持できています。お蔭で、何とか先日の休みと、今日の代休との両方で動くことが出来ました……。いやはや。

 えー、さておき。先日の土日で一つ地味な……もとい、マイナな展示へ回って快適に過ごしてきたわけなのですが。今日の分も、まあ平日ど真ん中だしそこそこ空いているだろうと高を括っていたら、何故か最寄り駅で地下鉄を降りた改札前でチケット販売の簡易出張所が設けられている罠。うっすら嫌な予感を覚えたのと、まあ目の前ですぐ手に入るからとその場で買っておいたら、これが正解。
 実際に美術館の前まで行ってみたら、あの列の並び具合だと、恐らくチケットを買うだけで5分か10分か待たされたかもしれません。おかしいな、平日ど真ん中、別に祝日でもない筈なのに、何故あんなに混み合っていたのか……正直疑問ではあります。
 ということで、本日行ってきたのはこちら、東京国立近代美術館で開催中の「菱田春草展」でした。この人の名前や画風を知っていたというわけではなく、単にミュージアムカフェで何かいいタイミングの展示が無いものかと探していたら、コレが引っかかったというだけなのですけれども。行ってみてびっくり、土日のメジャどころの展示並みに混んでました。
 ……ものすごくぶっちゃけたことを書くのですが、この人、そんなに有名なの? 確かに絵は間違いなく綺麗でしたが、それだけであの人数が平日に集まるとはちょっと思えないのです。まあ確かに、横山大観とのつながりのある人物でもあるようでしたし、幾つかの作品は国の重要文化財として指定されているようなので、それなりにメジャなのかしら。
 私の場合、国内での絵画方面は浮世絵以外だと本当に疎いので、まるっきり知識がありません。ほぼ毎回下調べ等をしないで行くので、たまに「えっ……?」ということがあったりすることも、ちょいちょいあります。それはそれで面白いので、毎回そのまま調べずに行くようにしておりますけれども。

 今回、初めて「朦朧体(もうろうたい)」という言葉を知りましたが、実物を見てみれば「ああ、なるほどね」という感。ここのところは、国内なら浮世絵、それ以外だと西洋画の展示を集中して回っていたので、色味のハッキリしたものが多かった中、今回はなかなか色が淡くて新鮮な感覚でした。
 あと、猫。今の展示期間は、白猫はいませんが、黒猫がいます。この黒猫が見たいがために、コレを選んで行ったと言っても良いくらい。触ったらふわふわしてそうですな。
 まあしかし、たまには普段と毛色の違う絵画を眺めに行くのも良いものですね。……と言っても、まだこの「毎月のノルマ」を初めて3年といったところですから、せいぜい回ったものは40あるかどうかくらい。その全部が絵画展だったというわけでもないので、そんなに絵を見る数をこなしたとも言えませんけれども。ある意味、毎回新しいものを見ている感も。
 ホント、大学生のときにもっと回っておけば良かったなぁ、と今にして思いますけれども。ただ、今の方が金に糸目を付けずに動けるので、それはそれでいいのかな。楽しみを後にとっておいた、と思えば良いのかしらん。
 ちなみに。まあド平日に回ったせいもあるでしょうが、館内の客層はほぼ9割くらいまで年寄ばっかじゃんコレ、という状況でした。もしくは、その付き添いで一緒に来ていたおばちゃんとか。あの中に混じってしまうと、既に三十路の私ですら最年少に近い方になってしまうというくらい、年齢層の高い状態でした……。うーん、若人の興味を引く名前や画風ではなかったしなぁ。そも、美術館とか博物館とかに、若い人を見掛けることって少ないですしね。

 以下、毎月のノルマ記事のためのメモ書きです。

 ・2011/7月:「ワシントン・ギャラリー展」(国立新美術館)
 ・2011/9月:「あこがれのヴェネチアン・グラス -時を超え、海を越えて」(サントリー美術館)
 ・2011/10月:「ヴェネチア展」(江戸東京博物館)
 ・2011/10月:「メタボリズムの未来都市展」(森美術館)
 ・2011/11月:常設展(国立博物館)
 ・2011/12月:「ゴヤ展」(国立西洋美術館)
 ・2011/12月:劇団四季「オペラ座の怪人」

 ・2012/1月:「歌川国芳」展(森美術館)
 ・2012/2月:「ルドンとその周辺 夢見る世紀末」(三菱美術館)
 ・2012/2月:国立科学博物館の常設展
 ・2012/3月:「ユベール・ロベール 時間の庭」(国立西洋美術館)
 ・2012/4月:「ボストン美術館 日本美術の至宝」(国立博物館)
 ・2012/4月:「インカ帝国展」(国立科学博物館)
 ・2012/5月:江戸東京たてもの園
 ・2012/6月:「レオナルド・ダ・ウィンチ美の理想」(Bunkamuraザ・ミュージアム)
 ・2012/6月:「クライドルフの世界」(Bunkamuraザ・ミュージアム)
 ・2012/7月:「ベルリン国立美術館展」(国立西洋美術館)
 ・2012/8月:「中国山水画の20世紀」+常設展(国立博物館)
 ・2012/9月:「Future Beauty 日本ファッションの未来性」(東京都現代美術館)
 ・2012/10月:「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」(東京都現代美術館)
 ・2012/11月:「巨匠たちの英国水彩画展」(Bunkamuraザ・ミュージアム)
 ・2012/12月:「森と湖の国 フィンランド・デザイン」(サントリー美術館)
 ・2012/12月:「合田誠展 天才でごめんなさい」(森美術館)
 ・2012/12月:東京オペラシティにて「第九」

 ・2013/1月:「白隠展」(Bunkamuraザ・ミュージアム)
 ・2013/2月:自然文化園、江戸東京たてもの園
 ・2013/3月:「ミュシャ展」(森美術館)
 ・2013/4月:「アーウィン・ブルーメンフェルド 美の秘密」(東京都写真美術館)
 ・2013/4月:「マリオ・ジャコメッリ 写真展」(東京都写真美術館)
 ・2013/4月:「大神社展」(東京国立博物館)
 ・2013/5月:消防博物館
 ・2013/6月:「エミール・クラウスとベルギーの印象派」(東京ステーションギャラリー)
 ・2013/7月:「Opensky 3.0 ―欲しかった飛行機、作ってみた―」(3331 Arts Chiyoda)
 ・2013/8月:「福岡市博物館所蔵 幽霊・妖怪画大全集」(そごう美術館)
 ・2013/9月:「アメリカン・ポップ・アート展」(国立新美術館)
 ・2013/10月:科学技術館
 ・2013/10月:「トスカーナと近代絵画 もうひとつのルネサンス」(損保ジャパン東郷青児美術館)
 ・2013/11月:「スヌーピー展」(森アーツセンターギャラリー)
 ・2013/12月:「カイユボット展」(ブリジストン美術館)

 ・2014/1月:「大浮世絵展」(江戸東京博物館)
 ・2014/2月:「葛飾応為「吉原格子先之図」-光と影の美」(太田記念美術館)
 ・2014/3月:上野動物園
 ・2014/4月:「のぞいてびっくり江戸絵画-科学の眼、視覚のふしぎ-」(サントリー美術館)
 ・2014/5月:「広重ブルー 世界を魅了した青」(太田記念美術館)
 ・2014/6月:「医は仁術」(国立科学博物館)
 ・2014/6月:「PERSONA3 THE MOVIE #2 Midsummer Knight's Dream」
 ・2014/7月:「第67回広告電通賞展」(アド・ミュージアム)
 ・2014/8月:「江戸妖怪大図鑑」(太田記念美術館)
 ・2014/9月:「オルセー美術館展 印象派の誕生」(国立新美術館)
 ・2014/10月:「印象派のふるさと ノルマンディー展」(損保ジャパン日本興亜美術館)
 ・2014/10月:「菱田春草展」(東京国立近代美術館)

 そうか、意図してきっちり二つの展示を回った、という意味で二重クリアしたのは、ちょうど一年ぶりですかね。かつ、その一年前の方は先に回ったのが不満ということで、後ろの方をメインと考えて回り直したときでしたし……。ふむ、今月はそれなりに充実、と思って良いのでしょう。さて、来月は何に回ったものかしらん。

 ではでは。ひゅう、どろん。

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