つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
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エッセイ こころ旅

2017-07-05 10:01:06 | エッセイ

エッセイ こころ旅   課題 【好きな俳優・タレント 嫌いな俳優・タレント】 2017年5月26日

NHK・BSに「こころ旅」と言う番組がある。
視聴者の思い出の場所を訪ねて、その時あったことや、風景を追うと言うものだ。

投稿者が心に秘めた風景はそれぞれにあるが、名勝地は殆んど出てこない。
何でもない風景と、その時に感じたいきさつなどが手紙に綴られ、それに近い景色を訪ねて行く。
時には「夕凪の海に沈む夕日」などと書いてあればその時間に近い風景を追うこともある。

レポーターは俳優の火野正平、四人のスタッフと連なって自転車を走らせる。

番組の中で毎回食事風景がある。
地方の街道筋にある食堂の、ごく普通の定食やラーメン等、私も同じような物を注文するだろうと思う物を、美味しそうに食べる。

途中、「満開の桜より、田んぼ一面に咲くレンゲの花が好き」の言葉や、都会育ちのスタッフが怖がるヘビを捕まえて見せたり、小川の泥水の中に手を入れ何かを捕えたりする姿に、元気に遊びまわった少年時代が感じられる。

珍しいシーンがあった。
宿泊先の朝かと思われるが、旅館の浴衣を着、頭は何も被っていない坊主頭に日に焼けた頬、気取らない普通の小父さん、素顔を見たような気がした。

火野は若い時分、たくさんの浮名を流した。
ドラマでは脇役が殆どだと思うが、そちらの方は主役級だった。

当時私はどうしてそんなにモテるのか不思議だった。そんなにハンサムでもないし体格だって普通だし、何が違うのかと思っていた。
今改めて見ていると、人間が本来持っている色気のようなものが、強くあったのだろう。

二年ほど前、NHKテレビの時代劇に出ていたのを見た。
脇役だったが 「あー火野正平が出てる」と、本業は俳優の彼を、不思議な気持ちで見た。

よく仲間うちで、余興に誰かが歌う場面がある。
すぐ目の前で歌っているのを見ると、なんだかとっても可笑しくなって、ただ笑いが止まらない、そんな気持ちと一緒だった。

もう私の心の中に「俳優火野正平」はいる。

  先生の講評 ・・・ 筆者の目線が低く、なおかつ、芸能人への憧れが生活に結びついている。

 

 

 

コメント
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