昨日ぶじこのブログで、お寺カフェについて触れていましたが、タイミング良く、今日の新聞で関連する記事を見つけました。
今、若い女性の間で写経がはやってるんだそうです。それで東京では6日間という期間限定で「高野山カフェ」というのが開かれたんだとか。 その写経体験には行列ができるほどだったそうです。 写経もしてコーヒーなんかもいただけるんでしょうかね。
写経で思い出したことが二つ・・・・・
一昨年の秋、京都は西芳寺(苔寺)の特別拝観のツアーに参加しました。 ぶじこも行きたいというので母とわたしと3人で参加です。
さて、西芳寺は「苔寺」の名の通り、庭園が苔で覆われています。 初めて行ったのは学生時代、それも春だったと思うのですが、緑したたるその庭は息をのむ美しさでした。
「階を 攻めビロードの 春の苔」
これは、高校時代の恩師が作られた句ですが、まさに階も、木々も、石も攻めて占領してしまうような苔、苔、苔。 もう一度あの苔を見たいと思っていましたが、苔寺は一般には拝観できなくなり、たしか年に2度だけ特別に拝観できるのです。
念願の苔寺。 まず、写経をして心を静めてからお庭を拝見できます。 初めてでちょっとどきどきしたけれど、意外と簡単でした。 ちゃんと薄く下書きがあって、それを筆でなぞっていくのです。 とはいうものの、筆を持ちなれないぶじこにはなかなかの作業のようでした。 が、そこは彼女のことだからちゃっちゃと片付けて、最後に自分の住所、氏名を書きます。そこでぶじこは住所を書くところに名前を書いてしまったのです。「ああ~、どうしょうか。」と言っているのが聞こえました。 次の瞬間、ぶじこは間違えた自分の名前を墨で真っ黒に塗りつぶしてしまったのです。 すがすがしい写経の用紙が黒々とー。
ちらっとそれを見た母は笑いがとまらなくなりました。 しーんと静まりかえった写経の部屋でくすくす笑いとひそひそ声。
二人には早々に室外にでてもらい写経を続けていると、外から二人の高笑いがわたしの所まで聞こえてきました。 (はずかしい~) 二人は外に出てからもまだ墨塗りの写経用紙を思い出して笑っていたのです。
わたしも写経を終え、 庭園を散策しました。 春の苔ほど緑が鮮やかではありませんが、 色づき始めた紅葉の赤が映え、とてもきれいでした。
春から夏にかけてはきっと深緑で、今とはちがった美しさでしょうね。
まだ苔の緑も残り、木々も色づいている絶妙のタイミング。ラッキーでした。
あいにくの曇り空。 遠くを写すと色がくすんで見えますね。
このあと、バスは「スズムシ寺」へ連れて行ってくれました。 すごい人で、なが~い行列が階段下まで続き、40分ばかり待たされました。 本堂は人、人、人。 お茶とお菓子をいただいてお説法を聞くのですが、 そこではずっとスズムシが鳴いていました。 年中鳴くように飼育方法を工夫しているのだとか。 「このように、強く願えば何でもかなう。」というのが和尚さんのお説法でした。 苔寺とスズムシ寺、同じ寺でも、全く雰囲気が違うのがおもしろかったです。
明るいぶじこちゃんと一緒だと笑いが絶えないでしょうww
ちょうどよい季節に苔寺と鈴虫寺の趣異なるふたつを拝観できてよかったですね。
そうなんです。わたしがあまりしゃべらないものだから、母はぶじこがいっしょだととても喜びます。
我慢するのが大変やったんやって。で、我慢しようとしたら、余計おかしくなったて言うてたよ。
外で、その話を聞いたらおかしくておかしくて二人で笑い転げていたんよ。
確かに、変な目で見られたわい。
それが、あたこの母と娘…
またどこかへ行きたいね。