あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

コセンダングサの草木染

2022-09-21 00:48:37 | 植物

 9月の草木染教室はコセンダングサでした。

 わたし、今までずっと名前を間違っていたことがわかりました。いつもセンダングサと書いていた植物は、正式にはコセンダングサという名前だったのです。もうどれだけたくさんブログに書いたかわかりません。全部を訂正するのは無理です。最近のだけでも訂正しておきます。

 では、センダングサは?

 在来種で、花びらが黄色いもの。先生も3回しか見たことがないそうです。



 コセンダングサは外来種です。白い花(舌状花)のはコシロノセンダングサ。あまり見かけないので希少な在来種と思っていましたが、これも外来種でした。

 白い花びらがまばらなのがアイノコセンダングサ。あいの子ではなく、間のコセンダングサという意味だそう。

 コセンダングサには花びらはありません。

 そして、もう一つ外来種にアメリカセンダングサがあります。こちらは湿った土地が好きなので、うちのほうでも田んぼの畔などで見かけます。畑地では絶対コセンダングサ。アメリカセンダングサは在来種のタウコギによく似ていて、タウコギは茎がつるっと丸くアメリカセンダングサの茎は角ばっているそうです。

 ポポーを取りに行ったついでにその辺の田んぼを見てみました。アメリカセンダングサは簡単にみつかりましたが。あいにくの強風でピントが定まりません。



 この日のためにコセンダングサを刈っていたら通りがかったおじさんに、「あっちも全部刈っといて」と言われたそうです。それくらい厄介者の植物。

 これはうちの畑に生えているコセンダングサ。花の咲かないうちに刈り取ってしまわないと。


 厄介者のコセンダングサは明るいオレンジ色に染まるそうです。食べることもできるのだとか。さらに薬効も確認されていて、実際にアトピーなどにきく薬も作られているのだとか。
 
 では、染め方を。
 まず5センチくらいに切ったコセンダングサをぐつぐつ煮て染液を作り、水洗いしたスカーフを浸します。
 
 
 期待した色じゃないなあ。ちょっとがっかりです。
 
 20分ほどかき混ぜながら漬け込んで、媒染液のミョウバンにつけると、少し色が赤くなりました。
 
 
 2回目、染液につけて20分ほどかき混ぜます。
 水洗いしてみると
 
 ほとんど先と変わらず。
 しかし、ミョウバンにつけるとだんだんと赤みがさしてきて
 
 最終的にこの色になりました。

 
 生地によってかなり濃さに違いがあって、私の選んだ生地はどちらかというと山吹色に近いものでした。お隣で染めていた方のは


 
 ねむの木で染めた時わたしもこの生地を選びましたが、この生地は渋めに染まるようです。同じシルクなのに不思議。
 
 さらにもう一度染液の中でかき混ぜること20分。
 
 帰宅してから陰干ししアイロンをかけると地模様が浮き出て美しい素敵な色になりました。
 
 
 派手な色なのに不思議とどんな洋服にも合いますよ、と言われましたが、その通りで、レンガ色やくすんだ紫、真っ青、どれに合わせてもきれいでした。
 これが自然の力というものかもしれません。
 
 こうして2時間ほど、ほとんど手だけしか動かさない作業のどこがおもしろいのか、と言われそうですが、合間にいろいろお話が聞けるのがまた楽しいのです。
 この日は、先生のおうちの犬が寝ているテラスの下でアナグマが潜んでいたというお話。まあどっちもどっちだわ、とおかしいやらあきれるやら。そこからアナグマとタヌキとは似ているけれど顔が違うとか、アナグマとアライグマとは違った生き物で、アライグマは昔「アライグマラスカル」というアニメがはやったときに(これを知っている人はもうかなりのお年ですね)飼育されて野生化した外来種だとか、アライグマは凶暴で見つけても手出しはできないとか、さらにイノシシの子供でも、瓜坊ならいいが少し大きくなった子供は危険とか・・・しまいには骨格標本の話まで発展して、楽しかったです。

 自然学校の活動としてシカから植物を守るための柵の設置をしていますが、資材をヘリではこんだとか、それができないところでは人力で支柱などを担いで登るのだとか。月1回「夜の学校」という誰でも参加できる自然科学教室を開いていて、今月は市内の活断層についてのお話だそうです。夜出かけるのはなあ、と心の中で呟いていたら、ユーチューブでも配信しているとのこと。驚いたことに市役所は活断層の真上に建っているんだとか。南海トラフ地震がきたら、対策本部が真っ先に倒壊? 

 次々とスカーフが増えていくのはうれしいような困るような・・・でも、ついつい来月も予約してきました。

コメント (4)
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