冬のはずなのになかなか冬にならないこの時期、
ゴマダラチョウの幼虫も、ずいぶん長い間エノキの葉っぱの上でがんばっていました。
ゴマダラチョウがやってきた
野分のまたの日こそ
小さくなったはっぱにしがみついて、枯れかけた葉の色に自分を合わせています。
緑の葉っぱにくっついたのはまだ緑のまま
これは1週間前の写真ですが、最終的に確認できたのはこの2匹だけでした。
最も多いときで5匹いたはずなのですが、1匹、2匹と姿が見えなくなって、それでも2週間くらい前までは3匹いたのです。 幼虫はどこへ?
早くにいなくなった3匹は、鳥に食べられたか死んでしまったかでしょう。 最後まで残っていたうちの1匹は、もしかしたら早々と冬ごもりに入ったかもしれません。
昨日見てみましたら、幼虫は1匹もいなくなっていました。
まだ雨で濡れている落ち葉をひっくり返してみました。
小さな木ですし、まだ半分も落葉していませんので、落ち葉の数も知れています。 一枚一枚ひっくり返して見てもそんなに時間はかかりません。
しかし・・・・・
幼虫を見つけることはできませんでした。 幼虫は一体どこへ?
小さな幼虫が無事蝶になるまでにはたくさんの危険があると思うのですが、その中でも冬越しは最大の危険ではないかと思います。 オオムラサキの飼育でも、産卵やふ化には成功したのに、越冬をさせることはできませんでした。
それでこの秋ずっと思案していたのです。 幼虫たちをどのようにするのが一番いいのか。
うちのエノキはあまりにも小さく、葉っぱも少ないです。 幼虫が落ち葉の中にもぐったとしても保温の役目を果たすとは思えません。 それに、お天気が続くときでも葉っぱが乾ききらないように、雨が降ったときには下の方の乾いた葉っぱに潜り込めるように、分厚く積もっていなければならないのです。しかし、わたしがひっくり返した葉っぱは全部雨に濡れていました。 条件が悪すぎます。
それで、幼虫が木を下りて落ち葉にもぐった時点で拾い上げ、他の場所にあるエノキの大木の下に持って行こうかと考えていたのですが、姿が見あたらないのではどうにもなりません。
わたしが見落としただけでこの葉っぱのどこかで生きているなら、できるだけよい条件をつくってやらねばなりません。 とりあえず、葉っぱを小さく固めて、飛ばない工夫を。 そして他の落ち葉も合わせてできるだけふかふかの布団を・・・と作戦を変えることにしました。
エノキの木は、大木になっては困りますので、枝をつめて小さいままで残しておきます。 無事に越冬を終えたら、あとは小さな木でもなんとか食料にはなるはずです。 やれやれ・・・・・
畑にこの冬初咲きの水仙が一輪
ついに冬が来たようですね。