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あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

登山気分の山歩き 1 漱石と子規の歩いた道

2022-03-06 22:34:49 | 山登り・里山歩き

 7か月振りに山ばーば3人集結しました。ひざを痛めて半年ばかり病院に通っていたAさん、ひどく痛まなければそれでよし、もう付き合っていくしかないと決めたそうです。

 今年最初の3人山歩きは、明治時代夏目漱石や正岡子規も歩いたという、白猪の滝までの「滝道」。今は駐車場から滝まで遊歩道が整備され、それこそビーチサンダルやパンプスで行く人もいるくらいですが、昔は棚田の中を通る細い道が滝への道だったそうです。

 白猪の滝駐車場近くにある「白猪や」さんというお店。土日にはおでんが売られていて大人気なのですが、夏にお店の横に看板を見つけて尋ねたことがあります。山道だけど草は刈ってあるということでした。「行ってみます?」と聞かれて、「いえいえ、一人では行きません。」と答えたのを覚えています。私、ふらっと一人で滝へ来たりしますが、それは公園として整備されて、だれかかれか歩いている人がいるから。いつかは歩きたいと思っていたのです。

 


 最近この滝道が人気があるとかで、娘とお友達が行ってみるといいます。わたしは迷わず便乗しました。

 遊歩道だと30分ほどで着く距離です。久しぶりの膝慣らしにもいいのではなかろうかと誘ったわけです。



 さあ、出発。民家を抜け、棚田の間の細い道を行くと広い道に出ました。

 どっちの道かしら、先に行く若者たち(とはいうもののおばさん)が考えています。あれ?誰も道を知らないの?でも山を歩きなれているKちゃんがリーダーだから心配はないよね。

 ああ、この道だ。 やっと見つけたのはおおきな道から垂直に山に向かう細い細い道。 看板ちっちゃ。見落とすところでした。 さあ、ここからちょっとした冒険気分になってわくわく。

 道端に竜のひげが群生していて、ばーばたちはひとしきり思い出話を。

 これをいっぱい集めて竹の筒に詰め込んだっけ。子供のころはどこにでもあったのに、近頃道端で見ることないよね。そうよねえ。

 里では消えてしまった風景がここではまだ残っていたのです。



 細い道はまた大きな道と合流しました。そこにあったもの。

 鳥か獣を追い払うのでしょうか。ちょっと写真を撮るのを失敗して、映ってないのですが、ガードレールの端っこにフライパンがぶら下げてあって、どうもそれでドラム缶をたたくらしいです。のどかだけではない山里のくらし。



 
 けれどこの辺りはまだまだ住む人の努力のおかげか、美しい棚田が保たれています。


 大きい道を行かず細い道の続きを歩いていくと、植林された山に入りました。

 

 

 まるで檻みたい。等間隔に木が生えていて、横を通っているのはパイプのようです。下に水が見えました。



 それからがこんな道でー

 一番細いところは肩幅もないくらいでした。慎重に、慎重に

 

 

 堤防が見えました。滝は多分向こう側にあるのですが、どこから渡るのかな?

 





 

 橋がありました。「人道橋」1996の数字が読めました。今のご時世、「人道」という言葉は、胸に刺さりますね。

 こうなると道なき道、と言ってもいいくらい。

 



 消えかけた文字で「クロタキ」と看板が立っていたところでちょっと道をそれ、岩を伝って行ってみると

 



 たしかにここだけ黒い。岩石も変わった形をしていました。 残念ながら説明の文字が消えかかっていてよくわからなかったのです。

 このあたりで見つけたケンポナシの実。秋には食べられたんだそうですが、さすがにくさりかけていました。

 ここが最大の難所なのかな?

 
 こんな手書きの素朴な看板はあちこちにあって、「この、一言添えられた言葉に励まされれるよねえ」、と言いながら鎖にすがってみました。ちょっと石鎚山の鎖場の気分で。
 鎖とともにロープもありました。難所はほんの数分、というか数歩で終わりー


 その続きの階段を登りきると、いつもの遊歩道にでました。下に見えているのはトイレです。ここからは行きなれた道を行きます。30分ほどの小さな冒険でした。

 ー続くー

 

 

 

 

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氷ののれん

2022-02-25 23:04:03 | 山登り・里山歩き
 こういうのなんて言ったっけ。昔、戸のないところにつるしてあった何本もの長い縄。
 すだれ? いや違う、そうだのれんだったわ。母は縄の代わりにきれいなビーズを通してカラフルなのれんを作っていたっけ。くぐるとき、手触りがすずしくてシャラシャラと軽い音がしました。
 
 これは涼しいどころか冷たい暖簾です。くぐると危険。
 
 
 実は、先週予防接種のあと何もせずにぐうたらしていたら体重が2キロも増えてしまいまして、ショックを受けました。こりゃいかん、動かねば。そこで思いついたのが滑川渓谷です。滑りやすい滑らかな岩でできているから滑川。愛媛県には南予にも滑川があります。あちらは水量が多く、キャニオニングなどもできるらしいですが、こちらは夏でも水量が少なく、小さな子が水遊びできるくらいです。そこにつららがたくさんできているらしいのです。
 
 山道を走っていたら岩陰につららがありましたので、これは期待できるかな ここ数日昼間はとてもいい天気ですが、朝晩冷えるので多分氷が融けては凍り、融けては凍りしてつららは消えてないはず、と予想していました。
 
 駐車場から渓谷へ降りていくと
 
 浅い川はずっと遠くまで凍っていました。

 
 素晴らしい景色でした。
 つららのカーテンは何か所にも。



 高さのないところでは氷柱になっていました。

 
 川の中は、表面が凍ってその下をちょろちょろと水が流れていました。

 
 美しい結晶ができていました。

 
 滝というほどではないのですが、低い段差が何か所かあって、水で浸食されたくぼみも凍っています。

 
 つるつるの岩でできた川底


 
 山から流れ落ちる小さな滝



 多分特徴的な岩の名前だと思います。
 
 
  これが熊かな?とおもったけど、どうもちがうみたい。
 
  
 わたしはあまり遠くへ行こうとは思っていなかったのですが、なんとか滑らずに歩けたのでついつい奥まで入り込んでしまいました。

 
 女性が一人おりてきたので挨拶をかわしました。駐車場に一台先客がいましたが、この方だったのかしら。私と同じこと考える人がいるんだねえ。
 遊歩道はほとんど凍っていましたが、ところどころ乾いたところがあり、そこを歩けば大丈夫でした。あまりに凍ったところは落ち葉の積もった土のところを歩きました。しかし、ここまで来て、ついに秘密兵器を取り出しました。
 
 


 
 簡単に靴に取り付けられるゴム。
 底に金具が打ってあります。
 
 しかし、このくらいでは凍った道では歯が立ちませんでした。ついに凍った道だけしかない場所に来ました。
 
 岩に沿って行けばつららが落ちてくる危険が。 つららをよけれは足元がつるつるだし。これをかいくぐっていくのはゲームの世界だね。

 
 多分カーブの先が行き止まりの奥の滝なんです。


 せっかくここまで来たんだから奥の滝まで行きたいなあ。
 けど、引き返す勇気も必要よ。山登りや探検やのシーンで必ず言われる言葉。自問自答してー
 
 結局私はここで引き返しました。誰もいない山の中で転びたくはありません。
 
 足元をしっかり見てよそ見をしないで歩くこと、景色を見るときは立ち止まって動かないこと、歩くときは足を上げて、足を下すときはなるべく垂直に、体重を真下にかけること・・・・自分に言い聞かせながら無事に駐車場まで帰りました。
 
 素晴らしい景色をたくさん見て大満足したわたしは、さっそく娘に自慢しました。すると
 
 見たい! 明日もう一ぺん行こう!
 
 というわけでもう一度行きます。
 
 
 
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淡路が峠 2  

2022-02-15 00:18:41 | 山登り・里山歩き

 淡路が峠の標高は275メートル。あべのハルカスより低い。山登りとは言えない高さでした。けれど、この展望テラスに立ってみると、ここに砦が作られたわけがよくわかりました。いい天気で遠くの海まで見渡せました。

 以下、正確に写真を説明しているわけではありませんが、ざっくりとこんな感じということで・・・

 瀬戸内海に浮かぶ中島や興居島。あの島々の中には、テレビに出てくるダッシュ島もあるはずです。永納山城址もそうでしたが、海を見渡せる場所って大切な要塞だったんですね。正面の勝山に松山城ができたのはもっと後の時代です。



 この勝山を中心に、南西の山の中を走るのは南予に通じる大洲街道。(国道56号)
 


 左手奥、南に石鎚連峰と久万高原町を経由して高知へ通じる土佐街道(国道33号)があるはず。

 北には高縄連山と続く山並み。山の向こうの海岸沿いには今治へ通じる国道96号線が走っています。

 勝山の山頂に松山城。周囲にはオフィス街。高いビルが多いです。城下町の名残で、徒歩町 番町などの地名が付く地域です。

 素晴らしい景色を堪能して山を下りることにしました。

 次は別のルートから登ってみたいね、と言いながら。

 8合目の道しるべまで下りたところで、来た道ではなく多分これが一般的な道であろうと思える道を下りることにしました。すると、すぐに7合目の道しるべ。

 この道で間違いないようです。

 やっぱりこちらのほうが歩きやすかったなあ、と快調に降りていくと、鉄塔につきました。

 

 さらに6合目を過ぎてまた鉄塔、

 5合目も過ぎて、地図のある場所へ 

 もうだいぶ下に降りているようですが、そこからの道というのが

 これってねえ、この道は明るくて苔もないから違うように見えるけど、険しさは笹倉湿原へ行く道と変わらんのじゃない? 登ってきた階段の道のほうが歩きやすかったよねえ。

 ただ、低い山だけに長くは続かなかったので助かりました。

 普通のハイキングコースのような道になって、すぐに車の通れる道になりました。ここでまた分かれ道。

 多分登るときに迷った分かれ道がここで合流する場所だったのでしょう。   ここで二手に分かれて、私とトラオは山道らしい細い道を、娘とウマオは車道を行くことにしました。

 そこもほんの数分で通り抜け、登るときに迷った場所で合流しました。振り返ってみると

 展望台が見えている! 登るときどうして気づかなかったのでしょう。あのゴールが見えていたらもっと楽しく登れたのに。いや、結構楽しかったですけど。

 そして何本も立つ鉄塔のほとんどを回ってきたのだということに気づきました。どこからでも登れるといういくつかの道は、鉄塔を巡回するための道だったんですね。この山はルートを変えて何度でも歩いてみたい山でした。

 そして再びお寺の池に帰ってきたら、カモたちに餌を撒いている人がいました。やっぱりー人懐っこい鳥だと思いました。

 











 

 

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淡路が峠へ

2022-02-13 00:40:43 | 山登り・里山歩き
  池の周りをぐるっと回って池の反対側に出ました。わたしたち、今から淡路が峠(とう)へ上るつもりです。
 
 
 この辺りはミカン畑が広がっています。なので軽4トラックが通れるほどの道が続いていますが、すぐに分かれ道に出ました。左は車道、右は薄暗い山に入っていく道。早速どちらへ行くかわからなくなってしまいました。

 
 淡路が峠は、最近人気の出てきた山です。一応下調べはしてきたのですが・・・
小屋の写真があって、ここを左に行くって書いてあったよ、いや、山へ行くんだから山の中の道だろう、と言い合っていたら、男性が通りかかったので訊いてみました。
 どちらでも行ける、との返事。その方も今から行くらしいのです。さらにいうことには
「ここはどこからでも行ける」
 それって困ります。別の意味で迷ってしまう。
 ここからが近いけど、ちょっときつい、と教えてくれたのが、ちょうど左の道から真横に斜面を上がる階段でした。
 
 
 さあ、どの道を行ったらいい?
 その方の言うには(私のほうをちらっとみて)階段よりは広い道を行くほうが・・・・階段は、距離は短いがかなりきついですよ。
 
 でも、結局忠告には従わず階段を上ることにしました。一段一段がわりと低かったし、大丈夫だと思ったのです。息が切れたら休めばいい、いつもそうやってコントロールしながらあちこち歩いてきましたからね。
 階段横にある鉄のレールは荷物(多分収穫した柑橘)を運ぶモノレールだと思います。ということはよそ様の土地ではないのかなあ、とちょっと気にはなりましたが、とにかくよくわからないので、行けるというなら行ってみようと登ってみました。
 
 そして予想通り、さほどきつい階段ではありませんでした。が、長かった~ ひたすら足元を見て上りました。そして、休憩がてら振り向くと、眼下に松山の市街が広がっていました。
「うわあ~いい景色だねえ。頂上もこんなに見えるらしいよ。」と言ったら
「じゃあ、ここまででええじゃん、降りよ。」とウマオ。どうも気乗りがしないようでした。
 

 
 階段も上のほうは少し傾斜が急でした。このところあまり歩いていなかったので息が切れること。階段を昇りつめたところは、送電線の鉄塔が立っている場所でした。どうも四国電力の人が、点検のために鉄塔へ行く道だったみたい。
 
 
 ここでちょっとだけ休憩。そこを過ぎると細い山道でした。



 ただ、こうした自然の木は少なくてほとんどが植林された杉やミカンや。事前に調べたところでは、ちゃんと地主さんがおられるということで、中には鉄条網や柵で入れないようにしているところもありました。山菜採りなどで勝手に入って迷惑をかける人がいるからだそうです。
 
 しかし、この山登りは心理的に疲れました。だって、ゴールがどこかもよくわからないのです。先ほど下界を眺めた以外は何も見えないし、どこまで、いつまで歩いたらいいのかもわからないし。標識でもあれば、着実にゴールへ近づいているという実感はありますが、なんとなくさまよっているという気分でした。
 
 が、やっと標識のある所へ出ました。

 
 8合目? あと200メートル? ということは7合目も6合目も、標識があったということですね。それらを見ながら登ったら、もう少し気が楽だったかもしれません。あの男性は正規の道を歩くと言っていましたが、もう先に行ったのかしらん。


 あと140メートル



 あと80メートル
 標識の間隔がせまい。なんだか登ってくる人を励ましてくれるみたいにたくさんありました。
 あと50メートル。 わりときれいに整備された道になって
 
 
 着きました。展望台です。


 
 数人の人が来ていました。
 私たちが登ったのは繁多寺からのコースでしたが、ここへ来る道はまだほかに2つもありました。
 
 


 
 
 淡路が峠。ここには、中世のころ、道後湯築城の砦があり、城主の家来、林淡路の守通起が治めていたことからこう呼ばれていたそうです。
 
 
 そして、展望台から見える景色は、登ってきた疲れが吹っ飛ぶほどの素晴らしいものでした。 ー続くー
 
 
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氷瀑

2022-01-23 22:07:51 | 山登り・里山歩き
 県内のオミクロン株感染者は毎日最高人数を更新し続けており、イベントは軒並み中止、公共施設も次々と閉鎖されて、どこへも行くところがなくなりました。孫たちをゲームづけにしないために、今度の土曜日は白猪の滝に行こうねと決めていました。 寒い日が続いたので滝が凍っているかもしれません
 そうしたら、タイミングよくテレビで凍った白猪の滝が放送されたのです。そのきれいだったこと。これは人が多いかなあ。けど、屋外だし、大丈夫でしょう。
 そして予想通りというか、予想以上の車で駐車場がいっぱいでした。私たちは、運よく今から出ようとした車の後に入れることができましたが、止めるところを探す車もいたのです。
 

 
 すごい、テレビの力恐るべし。子供連れの家族も多かったです。赤ちゃんを抱いたお母さんにはちょっと心配しました。道が凍っていて赤ちゃんもろとも転んだら・・・ けど、余計な心配でしたね。
 滝への入り口にある堰堤は水が流れていました。


 
 道も心配したような氷はなく

 
 久々に坂道を歩いたら息が切れました。
 帰りに気づいたのですが、滝までの道は思ったより急だった
のです。
 昇っていくにつれて、川に氷が増え始めました。



 
 この辺りは流れる水が凍りかけていました。

 美しい模様を描く薄氷

 つるつるに凍った岩



 ここには水が見えません。
 


 つきました。


 もう少し水が流れているかなと思いましたが、予想以上に凍っていました。
 滝に近づくために少し階段を上ってみます。
 
 
 ここまで来くると、やっと道が凍っていました。滑らないように踏みしめて歩きました。
 
 氷のシャンデリアといわれるつらら


 
 
 下のほうの白い山は氷が崩れ落ちて山になったもの。



 ここがてっぺんではなくて、さらに上から流れ落ちる滝があるのですが、なかなか全貌が見える場所がありません。人が多いし。

 
 これが上の滝


 素晴らしいと思いましたが、トラオはちょっとがっかりしたらしいのです。もっともっと大きな滝を想像していたみたい。けど、私は、ようやく見られた氷瀑に大満足でした。というのも、氷瀑が見られるには、いくつか条件がそろわなければならないのです。滝が凍るには冷え込まないといけないし、冷え込んで道路が凍結したらここまで来ることはできません。そして雨が降ったり良い天気が続いたりすると、愛媛では滝の氷はすぐ解けてしまいます。
 
 この日は絶好の滝見物日和。
 
 
 翌日は雨でしたから、多分氷は解けたはず。本当に良い日に行きました。
 
 
 
 
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剣山登山3 二人で下山

2021-11-05 10:01:26 | 山登り・里山歩き

 分かれ道まで家族と元気よくやってきたウマオでしたが、それ以上は行く気はなさそうで、やはりばあちゃんと下りると言います。なので、ここでみんなと別れて二人だけで下山することにしました。石鎚ではたった一人で山道をあるいて心細い思いをしましたけど、ウマオと二人でもそれは同じ。なにしろ無事にリフト乗り場に行く責任があります。

 ウマオも多分心細かったと思います。何度も何度もみんなが上って行った次郎笈を眺めながら歩いていました。

「ウマちゃん、もう山を見るのやめよう、危ないから下を向いて歩いてね。」

 それでも、二度見の展望所までは距離も短く道も歩きやすかったのでよかったのです。

 下の方が紅葉していました。



 展望所で休憩しているとき、見知らぬお兄さんにチョコをもらったり、おばさまたちに話しかけられたりして、親切にしてもらいました。だいたい、子どもたちは、トラオもですが登山者からはかわいがられましたね。

 これから1200mほどは何もない山道のようです。

 



 

 あそこに神社がある?

 ウマオが言いました。

 
 わたしはこの突出した岩に興味を持ちましたが・・・

 ああ~ 写真で見るとしっかりと神社が写っていました。けれどウマオがそう聞いたときわたしは、「そうかしらねえ。」と生返事をしただけでした。ウマオには見えていたのですね。もうちょっと真剣に見ればよかった。よくよく見れば、登っていく人まで写っているではあいませんか。そして、せっかく写真に撮った地図も見ておくべきでした。 

 後悔先に立たず

 というのは、 途中、「神水へ」と書いた道しるべは見つけたのですが、獣道みたいな道だったので通り過ぎてしまったのです。神社と言うからにはもう少しましな道(少なくとも登ってきたときくらいの整備された道)があるだろうとい思い込みが災いしました。 さらに、道のそばに神社があるという思い込みが追い打ちをかけました。まさか今歩いている道を再び登らなければならないなんて思いもよらなかったのです。

 道しるべがどれも古く、やっと字が読める程度でした。

 西島駅へ800㍍のところまで来ました。



 そこからの道は



 もう写真を写すどころではなく

 「ウマちゃん、もうちょっと右を歩いて。」
 右側は山ですが、左側は緩いけど深い谷。
 
 「こけそうになったら右手をつくんよ、左手はだめよ。」
 道幅が30㎝ほどのところもあったのです。バランスを崩せば斜面を転がり落ちます。
 
 「ウマちゃん、そこでちょっと待ってて。」
 登ってくる人に道を譲るため、よけられる場所を指示します。すれ違う場所もないくらい狭い道でした。しかも谷側は崩れかけたところがあるし、滑りやすいがれきの道だし、
 
 「ウマちゃん大丈夫? しんどいんじゃない?」
 ウマオの足取りがふらふらとしておぼつかないのは、ウマオの体幹が弱いせいなのか、疲れてふらついているのか。ウマオの靴が何度も石に当たる音を聞きながら、ばあちゃんは気が気ではありませんでした。休ませたいけど腰を下ろして休むスペースもなかったのです。

 そして、

 行けども行けども神社らしきものは見当たらず・・・もしかして、あの獣道みたいなところを登らないといけなかった? と気づいたのは、東屋のような休憩所に着いてから。


 「ウマちゃん、ごめん。ばあちゃん神社へ寄る道を間違えたみたい。」ちょっと長めに休憩して、エネルギー補給もして再び歩き出しましたが、ここからすぐ西島駅に着いてしまいました。

  到着地点の道案内



 
 後神水? ああ、やっぱりあのとき道を登らないと行けなかったのか。
 そして、後悔はそれだけではありませんでした。
 駅へ続くもう一つの道には鳥居がたっていて、広く歩きやすそうな道を大勢の人が下りてきたのです。

 
 神社へ寄っていれば、あんなに危ない道を通ることもはらはらすることもなかったのにー
 右側の狭い道がわたしたちの通ってきた道です。道しるべに寄れば、それが遊歩道ですって!

 トラオたちはまだ下りてきません。30分ほど周りの景色を見て待ちました。
 
 次郎笈。なだらかな優しい姿でした。今どの辺りを下りているのかしらねえ。
 
 
 駅の周辺は赤く染まっていました。
 
 
 
 西島神社があの辺りにあるのかな? 
 後から聞いた話ですが、トラオたちも途中の大劔神社へ行く道を間違えて引き返したんだそうです。やっぱりわかりにくい道だったんですね。大劔神社は、山小屋のような、あまり神社らしくない建物だったとか。そんな小さな社が剣山にはたくさんありました。
 
 
 
 石鎚山の社は、土小屋、成就、山頂と三つありますが、すべて石鎚神社です。剣山の小さな社は全部名前がちがいます。神様がいっぱいいる山?
 それを統べるのが劔神社なのかな? 勉強不足で分かりませんが。
 
 1,5㎞下に置いた車をとりにみんなが下りていった後、わたしは、朝素通りしてしまった大劔神社にお参りしました。登山の後のこの階段はなかなかきつかったですが、上りましたよ。これは上から見下ろしたところ。



 神社の横に登山口があって、リフトを使わずに登る人はこの神社を通って行き、帰って来ます。必ずお参りするようになっているんですね。 
 
 ここからは、私自身の山登りについてのまとめです。ちょっと理屈っぽくなります。読み飛ばしていただいてかまいません。
 
 私は登山をしだしてから、どこの山も日本人の信仰と深く結びついていると言うことが分かりました。ですから、山のものは木も草も生き物もすべてに敬意を持って登ろうと思うよううになりました。かつての私を振り返ると、立山にも乗鞍にも行きましたが、そこまでの敬意を持って山を見たかというと、やはりそうではありませんでした。観光客の目でしたからね。だからといって観光客が悪いと意味ではありません。
 山のいいところは、人もみな大自然の中の一部、命あるものすべて同じ仲間という気持ちになれることではないかなと思うのです。たとえ観光で来たとしても。だから見知らぬ人とも「こんにちは」と挨拶をかわせるのではないかと。子どもたちはたくさんの知らない人に励ましてもらい、ほめてもらいました。
 けれど、剣山では、たまに返事が返ってこないときがありました。そんな時、その人がなにか心に鎧を着ているような気がしたのです。山に登ることでそうした心の鎧を少しずつ脱いでいけるといいなあと思いました。
 さらに、この神社で、登山者でも観光客でもないもう一種類の人たちに会いました。ぴかぴかの登山靴風の厚底靴をはいてあちこちでポーズを作り、写真を撮っているお嬢さんたち。いわゆるインスタ映えを狙って写真だけ撮りに来ようでした。顔もファッションもそれはすてきなのにちょっと残念な振舞い。 
 まあ、外国の人だからしかたないか。わたしだって、海外旅行に行ったとき、同じような態度だったもの。つぎは是非頂上まで登ってくださいね。そして森羅万象すべてに神が宿るーそんな日本古来の精神を山の空気から感じ取って欲しいです。
  
 西日本1,2の高い山を登って、多分今年の山登りは終わりです。紅葉のシーズンですので今からは低い場所で山歩きを楽しみます。 剣山登山 おわり。

 

 

 

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剣山登山2 頂上は広々 

2021-11-04 09:35:24 | 山登り・里山歩き
 頂上に行くには、神社と隣の社務所?の間の狭い鉄の階段を上がるらしいです。5、6段ほどの段数ですが、上がる人と下りる人、どちらかが待って譲り合わなければならない狭い階段でした。
 そこを抜けると
 
 
 
 これが頂上?
 話には聞いていたけど、予想外の広さ。 三角点はどこだろう? あれかな? いや、それは小さなほこらのようでした。第一、一番高いところではありません。



 木道が縦横に通っていて、所々に人が集まっていました。
木道といっても、尾瀬の木道のような細い道ではなく、人が向かい合ってすれ違えるだけの広さがあります。これは植物を痛めないためのものだそうです。
 
 どこへ行けばいいか、わかりません。

 
 
 鉄塔を目指せばいいのかな?
 それにしてもすばらしいお天気でした。

 
 鉄塔に行くまでに娘たち見つけることができました。 そしてお弁当を食べることにしました。下から見て人が集まっていたところ、そこは広い板間敷のような場所で、美しい景色を見ながら食べることができました。そういう場所が他にも何カ所もあるのです。 
 
 もう、どれだけ広いんだろう。
 
 食事が済んだ後、トラオパパがおもむろに口を開き、
 
「これだけでは物足りないので,あちらの山にのぼりま~す。」
 
 と宣言しました。
 
 え!?
 
 
 高い木が一つもない、なんだかじゅうたんを敷いたように見える山。あれが次郎笈(ぎゅう)とよばれる山でした。こちらの剣山は太郎笈と呼ばれるそうです。
 尾根に細い筋が通っていますが、あれが登山道みたい。
 「ぼくいやだ~。神社に行きたい。」 私も同感。
 「帰りに神社に寄るから、途中まででも行こう。」
 説明を聞いていると、下山は来た道ではなく、別の道を通るとのこと。その道はこの山を少しくだったところから分かれている道だそうで、結局少しはみんなと一緒に行かなければなりません。
 「そこからウマオはばあちゃんと下りなさい。」
 と言うわけで、またしてもウマオは私に託されたのでした。
 
 三角点は、次郎笈へ行く途中に見つけました。
 

 
 ここにだけ厳かな雰囲気が残されていると思いました。
 
 来るときは遊歩道のような道を上ってきたのですが、反対側の道は

 
 ごろごろのがれきが転がる悪路。しかも急斜面。山の表の顔と裏の顔がちがいすぎる。わたしは心の中で文句を言いながら歩きました。けど、この道を元気に登ってくる人も多かったです。下を見ると疲れ切った様子の人も見えました。 そして次郎笈への道は、蟻の行列のように人が続いていました。
 あのてっぺんまで登るなんてとんでもない、私は先に下りる、と決めました。私は遠い先にゴールが見えていると意気消沈するタイプなんです。木立の中を少しずつ進んで、道が曲がるところまで、その先に何があるか見てみよう、そこに着いたらもう少し先の曲がるところまで・・・・というように、小さな目標をクリアしながら進んでいかないとだめなタイプ。娘は反対にゴールが見えているとやる気になるんですって。
 

 
 とにかく1歩1歩の高低差が大きいので、慎重に下りていきました。けど、こんなものを見つける余裕?もありましたよ。何しろ下ばかり見てたので。
 


 地衣類に覆われた岩なんですが、ピンク色のものは?
 
 多分道が登りに転じるところ辺りが分岐点だったと思います。ここから、ウマオと二人、先に下山することにしました。
 
 まずは二度見展望所を目指します。
 


 
 
 
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剣山登山1 リフトに乗って

2021-11-03 00:30:04 | 山登り・里山歩き

 石鎚登山の1週間後、徳島県の剣山に登ってきました。県外へ出るのは1年10ヶ月ぶり。本当は、今年の山はこちらが本命で石鎚山はたまたま娘たちに便乗しただけだったんです。 剣山へ行くのは生まれて初めて。同じ四国なのに。とても楽しみでした。

 剣山て、途中までリフトに乗って、そこから1時間くらいで山頂まで登れるらしいです。石鎚に比べると大夫登りやすい、と言うことでした。なのでよっぽどツアーに参加しようと思っていたくらいですが、トラオパパが案内してくれるというので、ありがたく連れて行ってもらいました。

 お断りしておきますが、これからたびたび石鎚登山と比較した表現をすると思います。けれど、どちらがいいとか悪いとかそういう順位付けではありません。両方の山の個性を際立たせるための比較と思ってください。結論を言えば、どちらの山も好き。

 登山を始めるまでにずいぶん時間がかかりました。高速で1時間以上、下りてから1時間、やっとリフト乗り場の駐車場に着いたと思ったら、満車でさらに1,5㎞離れた駐車場まで行かなくてはなりませんでした。

 途中、路上駐車の車がたくさん。これは石鎚どころではない、人が多そう。私はまた1.5㎞も登ってくるのがいやだったので、途中で下りて先にリフト乗り場まで歩いて行くことにしました。

 結構周りの景色も楽しくてあまり苦労もせずに乗り場近くまで来ました。

 途中こんなところがあったのでわざわざ階段を上って見てみたり

 
 大きな岩の下に割れ目があって・・・・何かな?

 
 ウメモドキかなあ。

 
 駐車場近くまで来て振り返りました。



 大剣神社の前を通りました。が、お参りをせず通り過ぎました。1.5㎞下まで下った孫たち、裏道を通って早くも駐車場で待っているというものですから。でも、ちゃんと調べて来るべきでした。この神社が登山口でした。皆さん神社にお参りして登り、下りてきてまたお参りするんですね。登山者としてやはり山の神様にはご挨拶しておかなければ。



 娘たちと合流してリフト乗り場へ。

 リフトは間を開けず次々と客が乗り込みます。やはり人が多かったです。地面すれすれを通りますから、高い割には怖くなかったです。

 



 ナナカマドが綺麗に色づいて写真に撮りたかったけど、なかなか難しい。

 

 15分ほどで中腹の西島駅に着きました。駅の標高1750mだそうです。と言うことは? 頂上が1955mだから標高差205m。

 なんとまあ綺麗な景色だこと。




 かなり高い所に道が走っているのが見えました。わたしたちがドライブしてきた道は、 下の方かな?

 遠くの山並みは伊豫の山並み。右端の方に石鎚山があるらしいですが、雲がかかって見えませんでした。山々の重なりがとてもきれいでした。




 しばらく景色を見た後、いよいよ山頂目指します。剣山の山頂へはいろいろなルートがあるそうですが、わたしたちは最短コースを上りました。とにかく私や娘はトラオパパに全部お任せで、ろくに下調べもしてません。登山者の姿勢としてはよくないですねえ。あとでいろいろ後悔しました。 

 登り始めから急な坂。前にも後ろにも人がいて、のんびりと歩くというわけにはいきません。おまけに道を譲ろうとしても、狭いです。なかなかつらい登りでした。

 ちょっと人が途切れたところで後ろを振り返りました。こんな坂がしばらく続くんです。

 考えてみたら、標高1700m以上高い所までリフトに乗ってきたのです。体が慣れないのは当たり前。けれど登りながら見える景色がすばらしく、要所要所で立ち止まっては休憩がてら写真を撮りました。そういう人が結構いたので、上に来てからは、追われながらのぼるという感じではありませんでした。

 
 山の中に盆栽を置いたような景色。

 
 有名な松らしいです。剣山にはいろいろないわれがあるようですが、何も調べずに来ましたのでさっぱり。

 
 すばらしくお天気のいい日でした。ここで一休みして景色を眺めました。
 







 
 ここは分かれ道になっていて


 右へ行くと大劔神社経由で山頂へ、左に行くと鎖のある行場へいくらしいです。小さな神社がいくつもあるようでした。神社好きのウマオは右へ行きたかったようですが、帰りに神社へ寄るからと説得されて、まっすぐ上を目指しました。

 

 さらに10分ほど登ると頭上から冷たい水が落ちてきました。

 このいい天気なのに雨? でもなさそう。不思議でしたが、なおも行くと

 





 氷がまだ残っていました。 あの冷たい水は、木の上の氷が溶けて落ちていたのです。

 木に巻き付けられたネットは鹿よけでしょうか。

 

 
 つららが1本

 
 ここに来るまでこうした苔むした岩や木は少なかったように思います。石鎚はうっそうとした木立の中を歩くことが多く、こんな道が多かったです。なんだか懐かしいような気持ちになりました。

 
 
 登山ルートがいくつもあるためか、道が分かれる場所にはわかりやすい地図がありました。
 私は公園に行っても地図を写して、それを見ながら歩きます。とりあえず写しておきました。わたしたちが登ったのは、まん中のまっすぐ上に延びる青い道です。だいたい3分の2くらい登ったのでしょうか。この山は、頂上までの距離を示す道しるべがあまりありません。

 
 クマザサが多くなり、視界が開けてきました。下りてくる人が、「もうすぐですよ。」と声をかけてくれました。 時刻は11時45分。登り始めて55分たっていました。地図ではもう少し先まで40分とありましたから、やはりわたしのペースはゆっくりでしたね。


 
 さらに5分ほど登ると建物のある賑やかなところに出て、お守りなどを売っていました。これも神社なのかどうか。何だかわからないまま通り過ぎて,山頂を目指しました。

 

  

   

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石鎚登山 3 下山

2021-10-23 08:47:40 | 山登り・里山歩き
 みんなが帰り支度している間にわたしはさっさと下山を始めました。少しでも先に行っとかないと。
 15:00 ちょうどに下山開始。
 
 急な階段は下りも怖い。
 すごいでしょう? 下の方は相変わらず霧で見えません。来るときと反対に左側通行で下りるとするとー
 
 この階段だけは山側をおりますが、後は谷側を下りていきます。そして
 
 谷側にはてすりがない!!
 
 
 もちろん右手は手すりを掴めますが、左側が何もないというのがどんなにこわいことか。バンジージャンプの飛び込み台を歩き続けているような感覚です。私はルール破りをして、お上りさん用の階段を通ることにしました。この時間、登ってくる人もいませんから。両手で手すりを掴めるようになってようやく安心して下りることができました。
 
 休憩所着 15:32 登りの半分ほどの時間で下りてこられました。 いつの間にか頭痛も治っていました。あれは、酸素の薄さから来る頭痛だったのでしょうか。とてつもなく体が重かったのも、多分酸欠のせいです。そういえば休憩所まで登ってくるのも去年よりしんどかったのですが(年のせいかなと思っていたけど)去年より速いペースで登ったため、体が高さに慣れてなかったのかもしれません。
 ちなみに、去年は 土小屋~休憩所 4時間15分
      今年  土小屋~休憩所 2時間35分 休憩所~山頂 登り57分 下り32分
 われながらすごいと思いました。
 
 休憩所ではウマオとパパが待ってくれていました。で、しばらくはおしゃべりしながら行ったのですが、次第に距離が離れて見えなくなりました。
 わたしは用心しいしい歩きました。足を痛めたら自力で下山できなくなります。転ばないように、足をひねらないようにー下山の方が足が堪えました。膝は笑いませんでしたが、太ももに疲労がたまってくるのがわかりました。
 
 休憩所出発 15:35
 
 来るときに写真を撮った場所
 
 


 
 
 ここは景色を見ながら休憩するのによいスペースがありました。以後写真は一枚もありません。なので来るときに写した植物の写真を載せます。
 
 オオカメノキ?
 
 
 道にはこの実がたくさん落ちていました。






 シコクフウロも花はなく葉が赤くなっていました。

 
 ヒヨドリバナも綿毛に
 


 たった一輪だけ咲いていたこの花
 
 
 シラヒゲソウ?
 
 
 

 
 ヤマアジサイは深い秋色に
 

 
 道のど真ん中に咲いていたリンドウ。ちょうど木の階段の真下で、人にふまれることなく咲いていました。足元に可憐な花ーすごくうれしかったです。

 
 登るとき撮っておいてよかった。下りは本当にひたすら下だけを見て歩いたのです。私以外人はいません。去年は山頂のお店の人とか、宮司さんとか、トイレの汚物を持って降りる人とか、登山客以外の人にも会いましたが、今年はそういう人にさえ会いません。用心しいしい歩いたためか、下り道にもずいぶん時間がかかってしまいました。
 ときどきウマオとパパが休憩がてら待っていてくれました。ありがたかったです。けれど、4時をまわった頃に出会ったとき、もう土小屋テラスが開いている時間には降りれそうもないということを聞いて(土小屋テラスは5時で閉店)わたしはあせりました。
 
 いやだあ、日没までには絶対下りたい。
 いや、暗くなるまでには下りれるでしょう。けど店は閉まってると思いますよ。ウマ君、ソフトクリームはあきらめよう。山を下りてから美味しい物を食べたらいいがね。
 え~~ とウマオ
 二人なら5時までに下りれるんじゃない? ご褒美がないの、かわいそう。もう私を待たずに急いで。
 いやいや、どうせ間に合わないから待ちますよ。
 これが最後の会話でした。もう、行けども行けども二人の姿は見えませんでした。
 
 
 
 来るとき30分くらい登ったところで見つけた、テンナンショウかその仲間の植物の実
 
 ということは、あと30分くらいで降りれるのかな? というか、30分も一人で歩くのか。
 
 途中お地蔵様がありました。一体は、鼻が高い天狗のお地蔵様でした。もう一体は普通のでしたが。わたしは財布を取り出してお賽銭を置く手間も惜しかったので、手だけ合わせて通り過ぎました。
 
 やっと土小屋から1,1kmの所まで帰って来ました。時刻は5時18分。5時半には土小屋に帰りたいと思ったけど無理か。12分で1kmー平地ならそのくらいでは歩くんだけど。
 
 あたりはますます薄暗くなって、鳥の声も虫の声も聞こえず、なんだか不気味。
 いやいや、ここは神の山、変なものが出るはずがない。出るとしたら、お山の天狗?
 天狗様は悪さはしないでしょう。この山の主だもの。本当に怖いのは人間よ。
 人間はもういないと思う。私が最後の下山者だから。
 ああ、山の日が暮れるのは早いこと。うちだったら街灯がつく暗さよねえ。
 自問自答しながら歩いているとなんだか怖くなります。
 
 何も考えずに歩いたらいいんだ。そうだ、歩くことに集中するため歩数を数えることにしました。普段の歩幅から推測して、多分1500歩くらい歩けば着くと思いました。ありがたいことに、石鎚山は登り始めは楽な道なのです。おまけに下り坂。私はポチに引っ張られたときのように大股で歩きました。そしてー
 
 1400歩で数えるのをやめました。山の出口はすぐそこ。
 と
 誰か来る! 後ろから人が追いついてちょっと会釈をしたまま追い抜いていったのです。
 私より遅い人がいたのか。
 その人は舗装道路に出ると全速力で走って行ってしまいました。
 
 土小屋テラスが見えてきました。なんと、まだ灯りがついています。オレンジ色の暖かな光でした。
 時刻は5時35分 1㎞あまりを17分で歩いたことになります。
 私はほっとして娘に電話しました。そうしたら土小屋テラスからぞろぞろとでてきました。閉店時間はとっくに過ぎているのに閉めないでいてくれたのだそうです。
 出てきたウマオのてにスムージーが握られているのを見て、ああ、間に合ったんだねと、私は心から安堵したのでした。
 
 その後
 石鎚スカイラインを通らずに瓶が森林道を通って帰りました。テレビのコマーシャルにも使われた美しい道ですが、真っ暗。疲れたけど、疲労困憊というほどではなく、けっこう体力ついて来たのかなと思いました。課題は、心肺機能ですね。訓練して何とかなるもの?
 
 どうでもいいことですが
 
 あの、急いでいた男性。もしかしてスカイラインのゲートが閉まる時刻なので急いでいたのかも。けど、なぜあんなぎりぎりに下りてきたんでしょう。車は土小屋テラスの前にありましたから、かなり早い時間にここに来ていたはず。9時過ぎに来たわたしたちはずいぶん遠いところにしか停められなかったのです。
 もしかして、道を間違えた? 成就社の方に下りてしまって引き返してきたとか。その可能性はあります。実は休憩所下の分かれ道のところで何人も道を間違えそうになって、ウマオパパがいちいち教えてあげていました。石鎚で気をつけるところはそこぐらいなものです。あとは1本道だし人は多いし。たった一人で歩いても無事だったしね。
 
 
 
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石鎚登山2 山頂へ

2021-10-22 09:26:33 | 山登り・里山歩き


  お弁当ーと言っても持っていったのはコンビニのおにぎり。ウマオパパはお湯を沸かしてカップ麺。ウマオもおにぎりを食べた上にカップ麺をほぼ完食・・・のところで異変が。
 
 大慌てでトイレに駆け込みました。
 そのトイレに上がるまでの十数段の石段が・・・・最後には足が持ち上がらないほどしんどくて。確かに最後の3段ほどは普通の階段2段分くらいの高さがあったのですが、それにしてもこのしんどさはどうなんだろう?
 
 すっきりしたウマオと眺めた下の景色
 





 下に鳥居があります。あのあたりでお昼を食べて、人が下りている石段を上って来ました。
 
 ここで、「ウマオをお願いしていいですか?」とパパにウマオを託されました。パパはここから鎖場を行きたいのだそうです。「ここからは手すりがあるから、多分楽になると思うんです、」
「いいよ。」
 
 多分、木の間に獣道のような隙間があるところが鎖場へのみち。石鎚には3箇所鎖を伝っありますがありますが休憩所の上が2の鎖になっています。右側にわずかに見えている屋根は、2階から出入りできるようになっている避難所です。(多分雪に閉じ込められたときの)
 
 去年よりはもう少し上に行くつもりではありましたが、山頂までは行くつもりはなく、体調と時間を見て引き返すつもりでした。でも、しかたない、覚悟を決めてのぼりましょう。 ウマオパパと別れて、わたしたちは迂回路を行きました。 
 
 
  休憩所出発  13:31
  土小屋から4.2km地点  13:57
 
  なんと!!
  200m登るのに27分もかかっていました。 ウマオは元気でしたが、とにかく私の体が動きません。なんだか頭痛がしてきました。
 
 
 
  むこうに鉄の階段らしきものが。 14:08
  すでに何人もの人が下りてきていました。
  もう少しですよ、がんばってください。と励ましてくれる人も。だけど、もう少しがきついのです。
 
 
 迂回路には鉄の階段と鉄の道が架けられていました。左側には、「おのぼりさん」右側には「お下りさん」の表示がしてあります。左側通行です。
 それにしても急すぎない? 幸い両側に手すりがありますから、両手ですがるようにして体を持ち上げました。

 
 何十年も前に登ったときはここまで整備されてなくて、本当に石ころだらけの道だったように思います。大自然の中にふさわしくない人工建造物。けど今のわたしはありがたく登らせていただきました。ウマオの姿はもう見えません。が、この先で待っていてくれるはず。
 手すりがなかったら下など見られなかったと思います。 いやあ、怖い怖い。
 

 階段を一つ登るたびに、ウマオは待っていてくれました。 下を見ながらじっとしているウマオの姿はなんだかかわいい犬のようで・・・
 
 話がさかのぼります。
 実は登り始めて少しした頃、犬連れに人たちに追いつかれて、道を譲りました。そのわんちゃん、私を追い抜いた後じっとこちらを見て動きません。
「どうしたの?」
飼い主さんも怪訝な顔。わたしが
「待ってくれてるん?じゃあ、行こう。」
と動き出すと、わんちゃんも歩き出しました。そしてまた止まってこちらを見るのです。
「さあ、行くよ。」
と声をかけるとまた動き出して、今度はそのまま上に行きました。
かわいかったあ。疲れを癒やされました。
今のウマオがまさにそれ。
 
 ただ先に行った子どもたちの一人が犬が怖くて、そこから動けなくなったんだそうです。犬を抱いて上の方に行ってもらいやっと上れるようになったんだとか。人一人やっと通れるほどの狭い道では、犬と一緒の登山も考え物だなあ、と後で聞いて思いました。
 
 ウマオパパはもう山頂かなあ。私の体力は限界に近づいていました。
 
 もうだめだ、迎えに来てもらおう。
 
 わたしはウマオを引き渡してそこから下山するつもりでパパに電話をしました。 出ません。ならば、と娘に電話しました。 娘とトラオは、わたしたちが食事していた頃すでに山頂で食事をしたのです。出ません。 (携帯は通じるんです)
 あきらめてまた上りだしたとき、パパから電話がありました。
「すみません、今行けません。」
 なんと、親子3人で天狗岳まで行っていると。
 
 石鎚山の高さは1982mと言いますが、それは山頂からさらに登った天狗岳の頂上で、山頂と言っているのは石鎚神社のある弥山の頂上なんです。
 
 仕方がない、山頂まで行くしかありません。
 
 着きました。 14:24 
 休憩所出発から53分 たった600mなのに! けれど登り始めの200mに26分、残り400mに27分かかっていますから、つらかった階段の方が速いペースだったのです。やはり手すりと歩きやすさに助けられていました。 
 

 
 まず石鎚神社の頂上社にお参りしました。 お賽銭は100円入れる、とウマオに金額指定されました。ここまで登ってこられたんだからねえ、はりこみましょ。
 
 神社の向かいに天狗岳はあります。
 辺り一面霧だらけ。なんだか安堵はしましたが、達成感は薄いなあ。自分の意志、というよりはウマオがいてくれたおかげで来られたんですから。
 


 ウマオはこの岩の端に行きたがりましたが、わたしは、それだけはやめて、と制止しました。
 
 少し霧が晴れて、ぼんやりと見え出しました。 多分十字架に見える辺りが三角点でしょう。
 

 
 しばらく山頂でうろうろしました。先週は、わりと広い山頂が人でいっぱいだったそうです。そして天狗岳へは時間制限があり、宮司さんが交通整理していたとか。でもこの日はすでに2時を過ぎていることもあってわりと少なかったです。
 みんなが待ち遠しいウマオは、ずっと天狗岳を見ていました。
 あ、見えた!
 ああ! カメラ。
 という間にまた霧で隠れ
 しばらくするとまた見えてくる。それの繰り返しです。なのでわたしも天狗岳から目が離せなくなりました。

 こちらは下の方の景色

 
 
 こちらも 見えたり隠れたり
 
 
 
 
 
 天狗岳の霧は晴れてきたようです。
 
 
 天狗岳から下りてきてこちらへ登ってくる人たちも見え出しました。



 手前の道は見えないほどの急な上り坂です。登ってくる人の姿は見えません。
 と、岩の陰からひょこっとトラオが顔を出しました。
 「あ、にいに」
 「なんじゃ」
 なんともつれない再会。 わたしも、ちょっと機嫌が悪い。だって、30分以上待ったのです。みんなより先に下りなければ帰りに待たせることになります。結局一緒に下りることになってしまったのですから。   
 
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