あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

石鎚登山2 山頂へ

2021-10-22 09:26:33 | 山登り・里山歩き


  お弁当ーと言っても持っていったのはコンビニのおにぎり。ウマオパパはお湯を沸かしてカップ麺。ウマオもおにぎりを食べた上にカップ麺をほぼ完食・・・のところで異変が。
 
 大慌てでトイレに駆け込みました。
 そのトイレに上がるまでの十数段の石段が・・・・最後には足が持ち上がらないほどしんどくて。確かに最後の3段ほどは普通の階段2段分くらいの高さがあったのですが、それにしてもこのしんどさはどうなんだろう?
 
 すっきりしたウマオと眺めた下の景色
 





 下に鳥居があります。あのあたりでお昼を食べて、人が下りている石段を上って来ました。
 
 ここで、「ウマオをお願いしていいですか?」とパパにウマオを託されました。パパはここから鎖場を行きたいのだそうです。「ここからは手すりがあるから、多分楽になると思うんです、」
「いいよ。」
 
 多分、木の間に獣道のような隙間があるところが鎖場へのみち。石鎚には3箇所鎖を伝っありますがありますが休憩所の上が2の鎖になっています。右側にわずかに見えている屋根は、2階から出入りできるようになっている避難所です。(多分雪に閉じ込められたときの)
 
 去年よりはもう少し上に行くつもりではありましたが、山頂までは行くつもりはなく、体調と時間を見て引き返すつもりでした。でも、しかたない、覚悟を決めてのぼりましょう。 ウマオパパと別れて、わたしたちは迂回路を行きました。 
 
 
  休憩所出発  13:31
  土小屋から4.2km地点  13:57
 
  なんと!!
  200m登るのに27分もかかっていました。 ウマオは元気でしたが、とにかく私の体が動きません。なんだか頭痛がしてきました。
 
 
 
  むこうに鉄の階段らしきものが。 14:08
  すでに何人もの人が下りてきていました。
  もう少しですよ、がんばってください。と励ましてくれる人も。だけど、もう少しがきついのです。
 
 
 迂回路には鉄の階段と鉄の道が架けられていました。左側には、「おのぼりさん」右側には「お下りさん」の表示がしてあります。左側通行です。
 それにしても急すぎない? 幸い両側に手すりがありますから、両手ですがるようにして体を持ち上げました。

 
 何十年も前に登ったときはここまで整備されてなくて、本当に石ころだらけの道だったように思います。大自然の中にふさわしくない人工建造物。けど今のわたしはありがたく登らせていただきました。ウマオの姿はもう見えません。が、この先で待っていてくれるはず。
 手すりがなかったら下など見られなかったと思います。 いやあ、怖い怖い。
 

 階段を一つ登るたびに、ウマオは待っていてくれました。 下を見ながらじっとしているウマオの姿はなんだかかわいい犬のようで・・・
 
 話がさかのぼります。
 実は登り始めて少しした頃、犬連れに人たちに追いつかれて、道を譲りました。そのわんちゃん、私を追い抜いた後じっとこちらを見て動きません。
「どうしたの?」
飼い主さんも怪訝な顔。わたしが
「待ってくれてるん?じゃあ、行こう。」
と動き出すと、わんちゃんも歩き出しました。そしてまた止まってこちらを見るのです。
「さあ、行くよ。」
と声をかけるとまた動き出して、今度はそのまま上に行きました。
かわいかったあ。疲れを癒やされました。
今のウマオがまさにそれ。
 
 ただ先に行った子どもたちの一人が犬が怖くて、そこから動けなくなったんだそうです。犬を抱いて上の方に行ってもらいやっと上れるようになったんだとか。人一人やっと通れるほどの狭い道では、犬と一緒の登山も考え物だなあ、と後で聞いて思いました。
 
 ウマオパパはもう山頂かなあ。私の体力は限界に近づいていました。
 
 もうだめだ、迎えに来てもらおう。
 
 わたしはウマオを引き渡してそこから下山するつもりでパパに電話をしました。 出ません。ならば、と娘に電話しました。 娘とトラオは、わたしたちが食事していた頃すでに山頂で食事をしたのです。出ません。 (携帯は通じるんです)
 あきらめてまた上りだしたとき、パパから電話がありました。
「すみません、今行けません。」
 なんと、親子3人で天狗岳まで行っていると。
 
 石鎚山の高さは1982mと言いますが、それは山頂からさらに登った天狗岳の頂上で、山頂と言っているのは石鎚神社のある弥山の頂上なんです。
 
 仕方がない、山頂まで行くしかありません。
 
 着きました。 14:24 
 休憩所出発から53分 たった600mなのに! けれど登り始めの200mに26分、残り400mに27分かかっていますから、つらかった階段の方が速いペースだったのです。やはり手すりと歩きやすさに助けられていました。 
 

 
 まず石鎚神社の頂上社にお参りしました。 お賽銭は100円入れる、とウマオに金額指定されました。ここまで登ってこられたんだからねえ、はりこみましょ。
 
 神社の向かいに天狗岳はあります。
 辺り一面霧だらけ。なんだか安堵はしましたが、達成感は薄いなあ。自分の意志、というよりはウマオがいてくれたおかげで来られたんですから。
 


 ウマオはこの岩の端に行きたがりましたが、わたしは、それだけはやめて、と制止しました。
 
 少し霧が晴れて、ぼんやりと見え出しました。 多分十字架に見える辺りが三角点でしょう。
 

 
 しばらく山頂でうろうろしました。先週は、わりと広い山頂が人でいっぱいだったそうです。そして天狗岳へは時間制限があり、宮司さんが交通整理していたとか。でもこの日はすでに2時を過ぎていることもあってわりと少なかったです。
 みんなが待ち遠しいウマオは、ずっと天狗岳を見ていました。
 あ、見えた!
 ああ! カメラ。
 という間にまた霧で隠れ
 しばらくするとまた見えてくる。それの繰り返しです。なのでわたしも天狗岳から目が離せなくなりました。

 こちらは下の方の景色

 
 
 こちらも 見えたり隠れたり
 
 
 
 
 
 天狗岳の霧は晴れてきたようです。
 
 
 天狗岳から下りてきてこちらへ登ってくる人たちも見え出しました。



 手前の道は見えないほどの急な上り坂です。登ってくる人の姿は見えません。
 と、岩の陰からひょこっとトラオが顔を出しました。
 「あ、にいに」
 「なんじゃ」
 なんともつれない再会。 わたしも、ちょっと機嫌が悪い。だって、30分以上待ったのです。みんなより先に下りなければ帰りに待たせることになります。結局一緒に下りることになってしまったのですから。   
 
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (みーばあ)
2021-10-22 13:49:00
石鎚山登山
いや~、大変そう
私はもう登れないでしょうね
でもやっぱり山は良いですね
お天気も崩れなくて良かったですね
紅葉、今年は早かったんですね
山の紅葉はきれいですよね
今年は紅葉狩り行けそうにないですからこちらで
楽しませていただきました
流石石鎚山中々険しい
簡単には登らせてくれませんね~
でも素晴らしいところですね
霧がかかった風景が素敵です
山野お天気は霧がかかったりぱっと晴れたりしますよね
お疲れ様でした
素敵な景色有難うございました
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お写真観てるだけで、息が切れそうです😢 (himesijimi)
2021-10-22 20:31:30
こんばんは・・・
景色が素晴らしいですね~~~!(*^^)v
登るだけの価値、大いにあり!(*^^)v
・・・と想えど・・・
いざ、登るとなると・・・
しんどそうだなぁ~~~😢

広島市に日本三景の一つ、宮島があります。
(うん、良くご存じでしょう(*^^)v)
その宮島に弥山と言う山がありまして、登る方も、確かにいらっしゃるけど、私は、頂上ではなく、ロープウエイを降りた処から、ひたすら下山するんです。ええ、運動不足解消のためなんですけどね・・・それでも、しんどい💦下山するだけでも、しんどい・・・
ですから、お写真の急斜面を、よくぞお登りになったと・・・💮です!( ´∀` )
(・・・にしても、ワンちゃん、かわいいなぁ~~~( ´∀` ))
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みーばあさんへ (あた子)
2021-10-22 22:54:00
わたしもあと何年こんなことができるでしょうか。今のうちですね。娘は来年も行こうと言ってくれますが。
幻想的な風景と晴れた風景と両方見られて贅沢な山登りでした。石鎚山は高いけれど比較的登りやすい山なんです。もともと信仰の山で信者さんたちが登っていましたから道もトイレも整備されています。
景色を楽しんでもらえてよかったです。私は日光辺りの雄大な紅葉をテレビで楽しませてもらっています。
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himesijimiさんへ (あた子)
2021-10-22 22:59:07
しんどいですよ~。でもすてきな山です。自然がすばらしいんです。ただ、秋の山は景色以外見る物がなくて・・・
弥山ー知ってます。石鎚の私が登った山と同じ名前なんですね。コロナが落ち着いたら行きたいなあと常々思っていました。ロープウエイがあるんですね。孫たちがつきあってくれる間に行きたいです。そのうちばあちゃんは相手にされなくなるでしょうから。
わんちゃん、よい子でした。うちのポチなんか連れて行ったら大変なことになっていたと思うけど。
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