池の周りをぐるっと回って池の反対側に出ました。わたしたち、今から淡路が峠(とう)へ上るつもりです。
この辺りはミカン畑が広がっています。なので軽4トラックが通れるほどの道が続いていますが、すぐに分かれ道に出ました。左は車道、右は薄暗い山に入っていく道。早速どちらへ行くかわからなくなってしまいました。
淡路が峠は、最近人気の出てきた山です。一応下調べはしてきたのですが・・・
小屋の写真があって、ここを左に行くって書いてあったよ、いや、山へ行くんだから山の中の道だろう、と言い合っていたら、男性が通りかかったので訊いてみました。
どちらでも行ける、との返事。その方も今から行くらしいのです。さらにいうことには
「ここはどこからでも行ける」
それって困ります。別の意味で迷ってしまう。
ここからが近いけど、ちょっときつい、と教えてくれたのが、ちょうど左の道から真横に斜面を上がる階段でした。
さあ、どの道を行ったらいい?
その方の言うには(私のほうをちらっとみて)階段よりは広い道を行くほうが・・・・階段は、距離は短いがかなりきついですよ。
でも、結局忠告には従わず階段を上ることにしました。一段一段がわりと低かったし、大丈夫だと思ったのです。息が切れたら休めばいい、いつもそうやってコントロールしながらあちこち歩いてきましたからね。
階段横にある鉄のレールは荷物(多分収穫した柑橘)を運ぶモノレールだと思います。ということはよそ様の土地ではないのかなあ、とちょっと気にはなりましたが、とにかくよくわからないので、行けるというなら行ってみようと登ってみました。
そして予想通り、さほどきつい階段ではありませんでした。が、長かった~ ひたすら足元を見て上りました。そして、休憩がてら振り向くと、眼下に松山の市街が広がっていました。
「うわあ~いい景色だねえ。頂上もこんなに見えるらしいよ。」と言ったら
「じゃあ、ここまででええじゃん、降りよ。」とウマオ。どうも気乗りがしないようでした。
階段も上のほうは少し傾斜が急でした。このところあまり歩いていなかったので息が切れること。階段を昇りつめたところは、送電線の鉄塔が立っている場所でした。どうも四国電力の人が、点検のために鉄塔へ行く道だったみたい。
ここでちょっとだけ休憩。そこを過ぎると細い山道でした。
ただ、こうした自然の木は少なくてほとんどが植林された杉やミカンや。事前に調べたところでは、ちゃんと地主さんがおられるということで、中には鉄条網や柵で入れないようにしているところもありました。山菜採りなどで勝手に入って迷惑をかける人がいるからだそうです。
しかし、この山登りは心理的に疲れました。だって、ゴールがどこかもよくわからないのです。先ほど下界を眺めた以外は何も見えないし、どこまで、いつまで歩いたらいいのかもわからないし。標識でもあれば、着実にゴールへ近づいているという実感はありますが、なんとなくさまよっているという気分でした。
が、やっと標識のある所へ出ました。
8合目? あと200メートル? ということは7合目も6合目も、標識があったということですね。それらを見ながら登ったら、もう少し気が楽だったかもしれません。あの男性は正規の道を歩くと言っていましたが、もう先に行ったのかしらん。
あと140メートル
あと140メートル
あと80メートル
標識の間隔がせまい。なんだか登ってくる人を励ましてくれるみたいにたくさんありました。
あと50メートル。 わりときれいに整備された道になって
着きました。展望台です。
数人の人が来ていました。
私たちが登ったのは繁多寺からのコースでしたが、ここへ来る道はまだほかに2つもありました。
淡路が峠。ここには、中世のころ、道後湯築城の砦があり、城主の家来、林淡路の守通起が治めていたことからこう呼ばれていたそうです。
そして、展望台から見える景色は、登ってきた疲れが吹っ飛ぶほどの素晴らしいものでした。 ー続くー
急な階段を上って途中素晴らしい景色が見えて
頂上も此れと同じ景色が見える
って
じゃもう帰ろう
まだまだ先が有ってシンドイ思いして見える景色がここと同じ?
ええ~ですよね
わかるわかる
坊ちゃんにちなんだコース名が付けられているんですね
続き楽しみ
ぼっちゃんコースというのがなかったので、もしかしたら、私たちが登ったのがぼっちゃんだったのかも。
楽勝の山だと聞いていたけど、けっこう傾斜はきつかったです。冬になってろくに歩いてなかったので余計にしんどかったのでしょう。