goo blog サービス終了のお知らせ 

あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

紅葉(のはず)の石鎚へ 1

2021-10-21 00:42:14 | 山登り・里山歩き

 

 娘たちが、仲間をつのって石鎚山に行く計画を立てていました。 まだ車に乗れるというので私も連れて行ってもらうことにしました。去年と同じく、車は一緒でも別行動します。私は私なりのペースで行けるところまで行って、土小屋で待つもり。でも、できれば去年よりもうちょっと上まで行きたいなあ。

 今年は山道に慣れない家族もいるということで、国道33号線から面河経由で行きました。 午前9時、大きな鳥居が見えてきました。 ああ、ここからが神の山なんだなあ、とちょっと厳かな気持ちになりました。

 



 

 前を走っているバスは登山ツアーのみなさんで、これから先々でお会いすることになります。 

 今年は石鎚山の紅葉が早かったそうで、10月一週目には新聞やテレビでその様子が報じられていました。第3週ともなれば、紅葉はかなり下まで下りているはずーでしたが

 まばらに赤い葉が見えているだけで、見えるはずの山頂は霧の中

 



 

 あんなによい天気の日が続いたのに、よりによってこんな日に。前日まで行くかどうするか迷って、無理ならば散策とか山岳博物館見学とかに変更するということでやってきたのです。

 ここまで来て、雨も降ってないときたら、登山決行です。

「雲にさわれるじゃん」一緒に来た男の子が目を輝かせて言いました。

 



 

 土小屋の遙拝殿は、工事を終えてきれいになっていました。先ずここで入山の挨拶をして出発です。子どもたちがまだぐずぐずしている間に一足先に上り始めました。すぐに追いつかれましたけどね。

 

 登山2回目となる今年は、あまり写真撮影で道草を食わず、一生懸命歩くことにしました。ただ、距離を書いた道しるべはきちんと写し、私の記録として残すことにしました。と言うわけで細々と書いておりますが、適当に読み飛ばしてください。

 遙拝殿             10:10発

 登山道の始まり   0 ㎞   10:04

 西日本最高峰への登山道とは思えないほど広々としてなだらかな道。去年、このあたりを散策するだけでもいいと思って孫たちについて来て、アサギマダラに惹かれてついつい上まで登ってしまったのでした。

   





 

 1.1㎞地点  10:20 16分/1km 

 平地と同じくらいの速さでここまで来ました。さすがに山らしくなって、クマザサの茂みが広がってきました。

 

 
 丸太を敷き詰めた道には、枯れ葉がいっぱい。ヒヨドリ花はすでに枯れており、アサギマダラの姿は1匹も見えませんでした。新聞によると今、南予のフジバカマ園で群れ飛んでいるそうです。
 セミの声も聞こえず、ウグイスの声も聞こえず、秋の山は案外寂しいものでした。
 
 
 深い谷。丸太は半分はみ出ているんです。怖い。 


 

 先週はすごい人だったそうですが、天候の崩れる予定だったこの日はさほどではありませんでした。 後から追いついた人に先に行ってもらい、自分のペースで歩きます。

 1.6㎞地点  10:39 19分/500m

 このあたりで、休憩している孫たちに追いつきました。また、ツアーの一行も休んでいました。私よりも先に出発したはずなので、かなりゆっくりしたペースだったようです。

 
 あまり写真を撮らないと決めてはいましたが、こういう木をみると、カメラを向けたくなります。
 
 霧もまたよし。幻想的な風景です。



 
 上ったり下ったりの道です。


 
 

 

 2.1㎞地点  11.03  26分/500m

 見覚えのある白骨林

 
 多分、この辺りから、正面に山頂が見えたと思うのですが、この日はまるで空へ続く階段のようでした。

 
 と、いきなり霧が晴れました。風が冷たく寒かったです。

 
 
 そして、この先のところにベンチがあったと思うのですが、先に行ったツアー客の2,3人が休んでいました。どうも体調を悪くされたらしいです。もう少し行くとまた一人。ガイドさんがいったり来たりしていましたが、結局下山することにしたらしいです。 
 
 
 下の方は何も見えません。

 
 綺麗な紅葉もありましたが、ほとんどは終わっていました。だけど、下の方が赤くなっていたかと言えばそうでもなくー。トラオパパがいうには今年の石鎚の紅葉はおかしいんだそうです。紅葉する前に枯れかかっていたとか。



 

 2.6㎞地点  11:30 27分/500m  半分近く来ました。

 赤い葉を探して写しました。というか、だんだん写真を撮るために立ち止まる回数が増えて・・・・写真を撮りながら息を整えつつ登るようになってきました。





 

 3㎞地点  11:42 ここからトイレ休憩所まで1㎞

 去年、ここから娘に電話したら、「ここからがきついよ」と言われ、とにかく休憩所までは行ってみようと決めてさらに登ったのでした。



 

 3.1㎞地点  11:44 14分/500m

 たしかに、ここまでは比較的楽だったのです。それが、急なアップダウンが繰り返し現れるようになりました。

 上りを見てはうんざりし、下りを見てもまたうんざり。下ったら登らなくてはなりませんから。

 
 
 知らずに歩いたら何ともないけれど、全貌を見てから歩くのはめちゃくちゃ怖いところ。この道を架けた先人の苦労はいかほどだったでしょう。

 
 
 このあたりで下界が見えたと思うんだけどー



 3.6㎞地点  12:09 25分/500m 頂上まで1㎞

 やはり500m登るのに25分もかかりました。

 去年よりも土砂崩れの箇所が増えていて、がれきが道をふさいでいました。



 霧の奥に高い山。けど、石鎚山だったかしら?

 
 これは山の岩肌が見えているところ。 比較的紅葉が綺麗だった場所です。

 
 霧が晴れて、成就社から登ってくる道が見え出しました。



 西条市成就社側から来る道と、土小屋から来る道とが出会ったところに新しいトイレ休憩所があります。

 4㎞地点  12:35 26分/400m 頂上まで0.6㎞ トイレ休憩所の下

 ますますペースが落ちて、400m登るのに26分もかかってしまいました。やはりここまで来るのはしんどかった。

  



 休憩所の下のわずかな平地は階段まで人て゛あふれていました。ツアーの皆さんが昼食を取っていたのです。そこへ上から下りてきた人の達成感あふれる声が加わってますますにぎやかになりました。どうやら、ここまでにした人と、山頂まで行った人とにわかれたようですね。自分の体力に合わせてコースは選べるようでしたけど、大変。私はまだまだツアーで登山する自信はありません。 

 うわあ、これは・・・・上へ行ってお昼にしたいけど、どうしよう。

 あれ? こんなところで何してるの?

 私が見つけたのは、大勢の人から離れて、なんとかお弁当を広げる場所を探している、ウマオとウマオパパでした。

 上の方が広いのに?

 上もいっぱいなんですよ。

 なんで二人だけなの? トラオは?

 みんな山頂に行ってます。ちょっとウマオの調子が悪かったもんで。

 はあはあ、また例の? わたしは事情を察しました。そして3人で敷物を敷く場所を見つけて一緒に食べることにしました。

 さあ、ここから登山はさらに苛酷な展開に

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森の巨人 猪伏(いぶし)の大トチ

2021-09-28 23:17:01 | 山登り・里山歩き

 

 四国カルストでの大渋滞にもかかわらず、わたしたち機嫌良く帰って来ました。そのわけは、林野庁の森の巨人たち100選に選ばれた大トチを見ることができたからです。そもそもこれが目的で行ったのですから。道を間違えなかったら、大渋滞も避けられたかも? 
 
 牧場の中の道を案内に沿っていくと車が数台駐まれる場所に出ました。車道はここで行き止まりです。
 
 「駐車場があって、看板があって、そこからちょっと歩いたところ・・・」
 娘の言うとおりでしたが
 


 ちょっと歩く?
 
 


 
 
 駐車場から湧水まで遊歩道で800メートル
 そこから山道を1200メートル
 
 合計2キロもある!
 
 ただ、看板には足元が悪いと言うだけで、登山道とは書いていませんでした。わたしは一番歩きやすいウィーキングシューズ、他のものは全員スニーカー。多分行けるんじゃないかな? 片道4キロ歩いた経験もありますしね。
 
 最初っから下りです。(写真は帰り道に見上げたところ)
 
  あの、上の方から下りてきました。
 


 
 遊歩道というとおり、木の階段が整備されていました。だけど段差が大きくて、これを下りるのはきつい。
 
 どこの森にも苔むした倒木はありますね。朽ちていく姿も美しいといつも思います。
 
 
 
 遊歩道と言うだけあって、主な木々には名札がついていましたが、皿が峰でもそうだったように、ひっくり返るほど体を反らさなければ全体を見ることはできません。
 
 ミズメ
 


 クマシデ



ケヤキ
 
 
 
 これもケヤキ?

 
 なぜ、こんなこぶこぶができるのでしょう。

 
 木肌だけで名前を覚えるのはむずかしいです。
 
 先先行く子どもたち。生き物を見つけるのが早い。
 山のカエルは枯れ葉に似ていました。
 
 




 
 赤い蛇もいたそうですが、これは逃げられてしまいました。
 
 
 湧水に着きました。
 小さいT君とママはここで引き返し、車で待ってくれることになりました。お兄ちゃんはわたしたちと行きます。
 
 
 
 岩の割れ目から湧き出した水は、パイプを通って下の方に流れ落ちていました。
 


 
 ここで上から下りてきた中高年の一行とすれ違いました。私とさほど変わらない年格好の女性もいました。皆さん大トチを見てきたと言うことです。完璧な登山装備でした。
 あらぁ、わたしたち軽装過ぎるかしら。何しろ「ちょっとだけ歩く」つもりで来たんですから。いやいや、ちゃんとアウトドアにふさわしい格好はしてたんですが、靴だけがー
登山靴ではなくお気に入りのウォーキングシューズでした。
 (道のりは)あと半分くらいですよと励まされて、軽装で歩き始めました。結局、登山靴を履くほどの道ではなかったです。
 
 白い石ころの道。石灰岩です。

 


 
 
 
 
 庭に置いたらきれいでしょうね。

 
 積み上げた石も白



 
 
 その白い石が見えないほどの苔
 




 
 
 生き物にはめざとい子どもたちも、植物は素通りです。
 トリカブトかな? 
 
 
 下の方に見えた、テンナンショウかその仲間の実。もちろん子どもたちは素通り。

 
 
 
 オヒョウ

 
 
 岩を抱いている?
 
 サワグルミ
 


 
 
 この木の下にいっぱい木の実が落ちていて、中身があまりありませんでした。これってクルミ?と思ったのですが、さすがにこれはちがうでしょう。

 
 


 
 一つ拾って帰って調べましたら、トチのみでした。トチのみせんべいをたべたことがあります。これがそうだったのか。たくさんのトチのみが落ちているのを見て、やっとこのあたり一帯がトチの林なのだと気づきました。
 
 
 この辺りに来ると、笹倉湿原に似た雰囲気になってきました。 
 
 
 
 空が透けて見えます。下の方から子どもたちの賑やかな声が聞こえてきました。目的地はここを下ったところのようです。行って見ると開けた窪地がありました。その感じが、笹倉湿原に似ていたのです。
 結局わたしたち、上ったのか下ったのか? 看板通りアップダウンはありましたが、どちらかというと森の中を下ってきたような気がしました。 
 
 まん中に1本の大木が
 
 
 




 
 













 
 これが猪伏の大トチでした。愛媛県では唯一この大トチが選定されているそうです。



 樹齢600年。
 風雪に耐えて生きてきた姿は、本当に巨人のように堂々と、威厳すら感じました。
 
 
 周囲の木々もまた古木の風格を持つものばかり
 
 
 
 
 
 わたしたち以外、他に人はおらず、この静けさを堪能して帰路につきました。
 
 2キロの山道というものの上り坂で多少息切れがしたくらいで、ちょうどいいハイキングだったと思います。ただー
 靴は登山靴の方が疲れにくかったかなあ。時々ですが、わずかに地面を滑る感触があるのです。そのためか、足の疲れ方が違うと感じました。昔痛めた足首にも、違和感を覚え出しました。
 
 歩き慣れてきた子どもたち、最後にはトレイルランのようになったそうです。わたしは例によってあちこちきょろきょろ。
 
 緑の中に赤い実がきれい。
 


 
 そして藪の中で鳴いていたこの鳥を写すためにしばらく動かないで粘りました。
 


 これってウグイスなの?
 
 これまで何度か山歩きをして、写真を撮ると意外と時間を食うものだとわかり始めました。が、その立ち止まってシャッターを押す短い時間が、私にとっては小休止の時間。休み休みでゆっくりと歩く・・・わたしはまだそんなレベルなんです。
 
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笹倉(さぞう)湿原へ 2 神の庭

2021-08-08 12:27:39 | 山登り・里山歩き

笹倉湿原



 

 うかつなことに、スマホのカメラでも引いて撮れる機能があることをすっかり忘れていました。全貌が写っていません。

 深い森の中にぽつんと存在する、ウマスギゴケに覆われた湿原。

 





 

 昭和33年に学術調査隊が発見するまで、営林署の職員など、ほんのわずかの人にしか知られてなかった幻の湿地です。その神秘的な美しさから「神の庭」と呼ばれています。

 その静謐なたたずまいを写真で見たとき、こんな美しい場所が愛媛にも・・・と思いましたが、自分で行こうとは思いませんでした。そのころは、個人的な山登りは無縁のものと思っていたのです。

 しかし、友人は違いました。ずっとずっといつかは行きたいと思い続けていたのだそうです。それを聞いて私ともう一人の友人とが、仲間と一緒なら行けるかもしれないと思うようになったのです。

 

 晴れ続きの日には苔が乾いて茶色っぽくなり、雨続きの日は水没してしまうというこの湿原。苦労してたどり着いてもあのとき見た写真のような美しい景色を見られるとは限りません。

 しかし、

 イッペイさんに言わせれば、「今までで1番苔がきれい。」

 



 

 わたしたち、よっぽど心がけがいいのか、運がいいのか。いや、運が強いと言うべきでしょうか。今まで行った皿が峰や世田山はすべて快晴と緑の美しい日。それはもちろんそんな日を選んで行ったのですが、今日は違います。半月以上前に計画を立てて実行しただけですから



 
 しかも10日以上晴天続きで、苔が枯れていても不思議はないのに、この緑。

 

 娘は、5年ほど前と今年と2回ここに来ましたが、湿地は小さくなっているそうです。乾燥化が進み、向こうの方から笹が進出してきています。いずれは消えてしまうかもしれない小さな湿地なんです。

 

 湿地の周りはロープが張られていてわずかに水がしみ出していました。これ以上は近寄れないので、ウマスギゴケの表情はうまく写せませんが、

 







 

 全体を見れば

 庭には馬が駆け回り、鳥が遊んでいます。

 



 

 大きなヘビがするすると横切っていきます。

 



 

 中央の小さな池には周囲の笹が映り込んで

 



 

 ここのどこかに神様も遊んでいるような

 

 そんな雰囲気を醸し出していました。

 

 周囲は杉木立。営林署の職員が知っていたと言うことは、この林は人工林なのかな? 杉木立の中は乾燥して草もまばらでした。そこで軽食をかねて休憩。

 木立の間から見る湿地はまた違った美しさでした。

 







 

 十分堪能したところで下山。

 

 きつい坂は下りもきつくて、とにかく転ばないように用心しいしい下りました。もっと早く下りられるかと思ったけど、やっぱり予定より1時間遅れ。合計2時間遅れで土小屋テラスに着きました。

 ここで、途中の見晴台から見た神の山ふたつ

 

 いつもみるのとは全く違う姿の石鎚山。険しく神々しい姿でした。

 



 普段は多分三角形の側面から見ているんです。人が寝ているような形に見えます。

 

 子持ち権現山



 ここも山岳信仰の対象であり修行の場なんだそうです。そして石鎚と同じように鎖場があることを初めて知りました。

 

 さて、土小屋テラスで遅い食事を取り(ジビエ料理がおいしいらしいですが、わたしはアマゴの甘露煮をのっけたうどんにしました。)石鎚の湧き水を使って作ったというビールを買って帰路につきました。

 夜、一人で祝杯をあげました。おいしかった~

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笹倉(さぞう)湿原へ1 森の中

2021-08-06 21:43:32 | 山登り・里山歩き

 笹倉湿原へ行きたいーそんな思いから山歩きを始めたババ友3人。思いの外早くに実現することになりました。それは、ひょんなことから、アウトドア&カフェのお店「クロスポイント」のオーナーが、ガイドもしてくれるということを知ったからです。オーナーのイッペイさんには娘、息子たちもお世話になっており、わたしたちも全く知らない間柄でもなかったので(まさに灯台もと暗し)話はトントン拍子に進みました。

 3人の新型コロナ予防接種日程がバラバラだったので、接種1週間前、接種後2週間を避けると3人が揃う日がありません。何とか出発日を決めましたが、出発まで一月もない・・・・装備の準備はともかく、体力作りが間に合うか? さらに思わぬ伏兵がいたのです。それは予防接種その物でした。副反応のため寝込んだり、倦怠感にしばらく運動しなかったりーその結果、思っていた以上に体力が落ちてしまい、三人ともが一抹の不安を感じながら出発日を迎えたのでした。

 朝5時40分我が家を出発、霧深いUFOラインを越え石鎚スカイラインを下って8時30分ころに登り口に着きました。

 登り口からしばらくは緩やかな坂道が続きます。今まで登ったところは、最初がかなりきつい階段だったりして、序盤で早くも息切れというパターンが多かったのですが、この坂道はありがたかったです。ゆっくりとウォーミングアップしている感じ。イッペイさんによると、最初のペースが大事で、はじめっから速いペースで登ると体力を消耗するんだとか。

 体力的にも私が1番迷惑をかけると思ったので、写真を撮るのは最小限にしてひたすら歩こうと思っていたのですが・・・・

 結局私が1番後からとぼとぼとついていって、みんなを待たせることになってしまいました。だって、この木々の美しさー作品作りの資料になると思えば、ついつい立ち止まって写真を撮ってしまいます。

 以下,写真は文章に合わせて順不同で掲載しています。

 

 道は、これぞ「ザ・山道」といった道。

 道しるべはたった1箇所です。あとは獣道みたいな道をひたすら歩きました。



 苔むした岩場を歩くときは、なるべく苔にダメージを与えないように、バランスを崩さないように、どこに足を置くか選びながら登りるのが一苦労でした。

 
 苔むした岩の上に
 
 
 一瞬お地蔵様かと思いました。 

 積まれた石までもがすでに苔むして、何となく手を合わせたくなる雰囲気でした。どうぞ元気で行って帰れますように、と手を合わせて通りました。

 さらに立木の間は根っこが入り組んで階段のようになっているところをバランスを崩さないように登りました。

 



 以前横峰さんに登ったとき、「階段よりも斜面がいい」なんて文句を言いましたが・・・ 贅沢な愚痴でしたね。

 ただこういう山道は、若いときには何回か登ったことがあります。堂が森とか塩塚高原への山道とか。子どもたちを励まし励ましの登山で、今よりもずっとしんどかったのです。その経験がなかったら、この歳になって登山をしようなんて気にはならなかったかも。ただし、歳をとった分装備の力を借りています。ちゃんとした登山靴(昔はスニーカーでした)をはいて、ザックの背負い方、ストックの使い方・・・イッペイさんにいろいろ教えて頂きました。

 肌がつるつるの赤い木。サルスベリどころではないつややかな木で、コンクリートみたいに固い。ヒメシャラだそうです。高度が高い場所ではまだ花が残っており、道にもたくさん落ちていました。



 登り口から程なくしてたどり着いた堰堤は



 ほんのちょっとしかありません。笹倉の苔は大丈夫か? 夏休みに入ってから一度も雨が降ったことがなかったのです。

 いくつかあった沢も水がちょっとで、足を濡らすこともなく渡りました。



 わずかに流れる水に手をつけるとびっくりするほど冷たかったです。

 わさびが自生していました。



 

 まっすぐにそそり立つ大木も美しいです。わたしたちほんとうにラッキーなことに、山登りする日はいつもいつもこんな青空です。この日下界では猛暑日だったとか。けれど木立の中は爽やかで、思ったより快適でした。

 





 

 たくさんの苔むした倒木の横を通りました。

 







 
 ふかふかの苔をベッドにして新しい植物がたくさん芽生えています。



 朽ち果てた体から次の世代の木を育てるナースログ



 小さなもみの木が育っていました。

   

 有名なセクハラの木。しがみついているのは絞め殺しの木と呼ばれるもの。 まっすぐな木の方はすでに枯れています。

 

 

 キノコはいつ見てもテンション上がります。多分サルノコシカケの仲間だと思うけど。

 




ぷにゅぷにゅの白いキクラゲみたいなの。


 

 顔の高さくらいある笹の中も進みました。トラオがしんどかったと言うはずだわ。子どもにとって顔まで生い茂る笹を分けて進むのは大変だったことでしょう。さすがにここでは写真は撮れませんでした。

 

 余談ですが・・・帰り道でイッペイさんに言われて気がついたのですが、均等に虫食いのある笹の葉

 



 こんなのがいっぱいあるんですよ。

 なぜだと思います? わたしたちなかなか答えを見つけられなかったのですが

 虫が先端の巻いた葉に穴をあけ、その葉が開くと穴が等間隔に空いているという訳でした。

 

 笹原を過ぎて 

「もうすぐですよ。」 

 イッペイさんの声に励まされてなおもいくと、すこし空が開けてきました。ああ、竜神平に着く前もこんな感じだったなと思っていたら 

「もう見えてますよ。」

 



 

 あらあら、いつの間にか着いたみたいです。予定より1時間遅れの到着でした。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歩いたぁ~

2021-07-25 22:53:19 | 山登り・里山歩き

 オリンピックが始まりましたね。オリンピックそのものにはわたしもそれなりの意見はありますが、「お・も・て・な・し」を高らかに掲げて誘致したオリンピックですもの、地球のあらゆる所からやってきた選手の皆さんが、心置きなく競技できますように、心から応援したいと思います。

 さて、2回目の予防接種がすんだ頃からなんとなく体に力が入らないような気がして・・・・それが気分的なものなのか、ちょうど血圧の薬を強いものに変えた、それの副作用なのか、はたまた大事を取って2,3日安静にしていた、そのせいで筋力が落ちたのか・・・・

 動いているときには感じないのですが、じっとしていると手足がふわふわとした頼りない感じがあって・・・笹倉湿原行きが迫っているし、体力はつけておきたいんだけど。

 そんなとき娘が「世田山に行こう」と言ってきました。

 往復2時間の登山かあ。接種後1週間しかたってないしなあと、考えて滑川行きを提案しました。あそこなら駐車場からすぐ渓流に下りられて、木立の中を散策できるし、子どもたちが水遊びすることもできます。

 今までも何回か言ったことのある滑川ですが、ここ数年どうしても渓谷入り口にたどり着けないでいました。で、「清流の森」というキャンプ施設から行くと言うことを聞いて、そこの駐車場に車を停め、歩き出しました。

「渓谷まで4㎞」この標識を見なかったわけではないけど、

普通に歩いて1時間か、と思いもしたけど、

なぜかもっと近くまで車で行くという考えが浮かばなかったのですね。

 その結果、

 走り抜ける車に気を使いながら

 下にきれいな水が流れているのもろくに見ないで

 



 

 ウマオが「もう帰ろう」と訴えるのをスルーして

 歩くこと1時間。

 結局世田山に登るのと同じ時間を歩き続けてしまいました。

うちの方ではめずらしい蒟蒻畑を見たり



 面河ダムから流れ落ちる水を利用した発電所がこんなところにあることにびっくりしたり
 


 ボタンクサギの群生がきれいだなあと思いながら歩いて行くと、

 



 向こう正面に駐車場が見えました。けれどそこにいたる道は大きく曲がりくねって、まだまだ歩かなければなりません。

「ここにジップラインがほしいなあ。」ひとっ飛びで駐車場に行けるように。

 渓谷入り口の駐車場は、昔釣り堀があったところですが、トイレになっていました。、その横を下りていくとなめらかな大岩の上を水が流れる川にでます。「滑川」と呼ばれる所以です。

 ここまで来たとき、どこからか肉の焼ける匂いがしてきました。ああ、バーベキューをしているのかと思いました。爽やかな森には似つかわしくない匂いでした。



 一本橋を渡って巨大な岩が被さってくるところをくぐって進んでいくと


 

 また1本橋があって、水の流れ落ちるはしごを登ってさらに上に行けますが、

 どうしても帰りたいウマオは橋を渡ろうとしませんでした。なので、奥へ行くのは次の機会にして、引き返します。

 
 

 






 入り口付近でこの景色ですから、奥はもっとすてきなんです。

 帰り道

 渓谷から帰る車が通るのでのんびりともできなかったのですが、歩くからこそ見える景色もあって

 

 かつては手入れをされた花畑があったであろう草むら

 





 集落が消えようとしている風景は寂しいものがありました。

 シックに変色した紫陽花

 







 

 巨大なゴキブリ?

 





 

 岩を抱くように生える木々

 



 

 重なり合う青モミジ

 



 

 渓谷から流れてくる澄んだ水

 



 

 水路を走る魚の稚魚や泥に潜むツチガエルにも歓声を上げ

 なかなか楽しい帰り道でした。

 往復8㎞。歩数にして13000歩。歩くつもりじゃなかったのに歩いてしまったというわけです。

 トラオは、「家に帰ったら、お風呂に入って2階(寝室)に上がって、もう一歩も外に出んけんね。」

 ウマオは、ご褒美のパフェを期待してひたすら歩きました。

 予防接種後1週間、用心のため運動をセーブしてたのに、いきなりこんなに歩いて大丈夫かなあ、と翌日の体調が心配でした。が、特にひどく疲れたということはなかったです。ただ、体の筋肉のふわふわとした感じはその後も続いています。これもねえ、久しぶりに草引きをしたのでそのせいかもしれないのです。 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちょうどいい山

2021-07-13 10:19:00 | 山登り・里山歩き

 ちょうどいい山ー言い換えれば、私の体力と目的に合った山ということです。

 今、笹倉湿原目指してババ友三人、それぞれが体力作りをしています。一番軟弱者の私がトレーニングでも一番後れを取っています。坂道を歩きたいのですが、そのためにはどこかへ出かけなくてはなりません。週1回出かける松山市。その帰りに寄れて、限られた時間で体力に合わせて登れる山、そして一人で行動しても寂しくない山ーぴったりの山がありました。

 塩が森でした。

 



 

 塩が森は昔小学校の遠足で登った山です。そのときは「道向(どうこ)」から登りましたが、今は「保免(ほうめん)」方面からの登り口に車道が整備され、駐車場が3箇所あって、そこから山道を歩くこともできるし、舗装された車道を通ることもできます。

  

 

 もう一つ上の駐車場は、眺めが良く、

 






 右手奥に国道11号線と、高速道路が見えました。
 

 さらに行くと管理棟のある駐車場があります。ここにはトイレもあります。ここからスカートにパンプス姿で歩いて行く女性たちの姿がありました。

 時間と体力に合わせて車を停める場所を変えたらいいのです。

 散策だけなら一番上の駐車場から。

 本格的に山登りするなら、車を使わずに3,4㎞の山道を。わたしもまだ登ったことがありませんがいつか登ってみたいです。

 なかなかきつい階段もあるのですけど

 のぼりきると

 











 

 これ、アスレチックになっているんですね。

 上には灯台かな? 昔からこの山には航空灯台が設置されていて、夜空を光の筋が回っていました。

 眺めのいい駐車場からここまで登ってきて引き返したご夫婦もいました。私にとってちょうどいい山は他の人にとってもちょうどいい山だったようです。

 そこから椿のトンネルをくぐっていったん下ると



 管理棟の近くの車道に出ます。車道を緩やかに歩くこともできるのですが。斜面に作られた細い道を行ってみます。キャンプサイトに出ると書いてありました。

 ここかな?

 







 

 炊事の施設があって

 テーブルもあって

 だけどこの斜面のどこにテントを張るんだろう?

 



 

 心配無用。ちょっと登るとテントを張る場所もありました。

 



 

 なおも上へ行くと、また車道に出ます。そこからは見晴らしのいい休憩所へ行けました。

 



 

 さらに行くと、孫たちとよく遊んだ子ども広場・・・・

 車道は曲がりくねって緩やかに上へ上がっていきますが、遊歩道はショートカットでダイレクトに頂上へ向かっていきます。疲れたら車道を歩き、また急斜面に挑戦し、と自在にコースを選べるのがいいところ。

 斜面にはホタルブクロが咲いていました。

 





 ここにはササユリもあるんだそうです。弟の話では、むかしはたくさん咲いていたそうですが、ササユリが種をつける前に草刈りをしてしまうので、種ができないんだそうです。種でしか増えないササユリは衰退の一途なんだとか。

 さて、頂上まで行きつかないうちに帰らなくてはなりません。もと来た斜面を下りることにしました。

 こんな急な階段だったのか

 



 

 道が途切れてみえな~い。

 



 下りながら冷静に見てみれば、ジェットコースターのように緩急のある斜面だったことが分かりました。

 ところで、弟が、登るんだったら「道向」からの道がおもしろいと言うので、確認のため車で道向へ降りて見ました。リスがいるんですって!

 その道というのがー

 写真はありません。

 ヘアピンカーブに次ぐヘアピンカーブ。曲がりきれなくて切り返ししたカーブも何カ所か。ぎりぎりの幅のところで切り返しですから、怖いこと怖いこと。おまけに葉っぱが積もった所にはスリップ跡が多数。道幅は車幅ぎりぎりで左右から丈の高い草やら小枝やらがこすっていくし・・・

 えらい目にあいました。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花菖蒲と滝と 2

2021-06-20 23:56:37 | 山登り・里山歩き

  白猪の滝は、冬のシャンデリアのような氷瀑が有名で、10年以上も前の冬に行ったことがあります。でも、よほど寒くないと氷瀑は見られず、あのときも凍っていませんでした。どうせ流れ落ちる滝なら新緑の方がきれいなんじゃないだろうかと期待しました。

 菖蒲園から滝までは歩きやすい舗装道路です。が、歩き始めてすぐ、「滝への近道」という看板を見つけて、狭い山道へ入ってみました。

 アジサイに囲まれた山道でした。

 
 いい雰囲気でした。山道はやはりこうでなくちゃ。



 が、それもほんのちょっとで、すぐ舗装道路に合流しました。 



 

 明治時代正岡子規や夏目漱石もこの滝に訪れたそうです。当時の道はここではなくくねくねと曲がった山道だそうで、今も通れるそうです。一度歩いてみたいなあ。

 その古道と舗装道路が合流する辺りに私有地があって有料の駐車場があります。車で来られるのはここまで。

 しばらく杉木立の道を行くと



 

 

 
 落書きやらなにやら分からないものにつられて向こうを見れば



 うっすらと縦に伸びる線が見えはしましたが、水には見えないなあ。

 右下に水音が聞こえ出しました。

 渓流はミニ滝のように、いくつもの段差を流れ落ちていました。

 これはまだ滝ではありません。



 やがて道はきれいに整備された階段になりました。
 


  この道の先にお堂が建っていました。

 このお堂には記憶がありません。前に来たのは10年以上前でしたから、後からできたのかしら。

 そばに漱石と子規二人の句が掲げられていました。



 見覚えのある木の橋。向こうの正面辺りに屋根付きの展望台があった記憶がありますが、それはなくて、さらに上に行く道が整備されているようでした。

 

 
 
 滝は3段になっていました。
 
 
 昔は滝壺の近くから水しぶきを浴びながら見上げることができましたが、このきれいな橋の上から眺める滝は迫力がいまいち。けれどやはり新緑のなかの滝は美しかったです。
 
 一番幅広いのが2段目。





 上の滝がもっとよく見られないものかと、新しい道を上がってみたのですが、木々に遮られてよく見えませんでした。


 
 高いところから見ると滝に向かって登っていく道がありそうでしたがー
 
 ちょうどこの日、どこか別の滝見物をしていたご夫婦の一人が転落して亡くなったというニュースを聞いたばかり。わたしの滝見物はここまでです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花菖蒲と滝と 1

2021-06-19 23:54:11 | 山登り・里山歩き

 新聞に、白猪の滝の菖蒲園が見頃だとの記事を見つけ、行ってみました。

 国道から4,5㎞山道に入っていくと白猪の滝公園があります。そこの駐車場から歩いて5分ほどの所に、夫婦で作ったという菖蒲園があって、ご主人亡き後もご近所の皆さんと維持管理をされています。

 





 

 昔は水辺の植物だと思い込んでいましたが、ここへくるようになってから山の中の花菖蒲もすっかり見慣れました。

 

 
 いつもより花が寂しいと思うのですがまだ咲きそろってないのかな?
 
 











 
 私の一番好きな景色。これを見るといつも清々しい気分になります。



 実は1週間ほど前に松山からの帰りに寄ってみたのです。そのとき住民のみなさんが道ばたの草を刈ったり、勝負の中の草を抜いたりの作業をしておられました。
 この清々しい景色はそうした陰のお仕事で保たれています。


 いつもはここで引き返すのですが、この日は白猪の滝まで行ってみることにしました。機会を見て坂道や階段で足腰を鍛えておかねば。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国民休暇村の遊歩道

2021-06-11 19:30:02 | 山登り・里山歩き
 東予国民休暇村に行ってきました。孫たちのゲーム三昧を阻止するため、娘とわたしの体力作りのため。
 
 海に面した山の上に国民宿舎があって、とても眺めのいいところです。海水浴やキャンプもできるし、温泉に入ることも宿泊もできるし、テニスもできるし・・・幅広い年代の人が楽しめるようにいろいろな施設があります。
 
 
 
 ちょうど土曜日だったので、キャンプ場にはいくつものテントが並んでしました。国民宿舎から海まで山の中の遊歩道を通っていけるようになっています。わたし未だにその道を通ったことがありませんでした。
 
 まず、海岸沿いの駐車場に車を止めて、山道を登っていきます。


 人工林が一つもなく(瀬戸内海国立公園の一部です)
 大きなシダが生い茂った中を歩いて行くと
 

 
 
 先日の皿が峰登山のような、本格的な登山をしているような気分が味わえました。
 
 けれど道自体は、 時には階段もあり
 

 
 平坦な道もあったりして
 
 
 
 直線で登れば相当な急峻な山を、あまり無理なゆったりと散歩できるように作られていました。
 
 上の大きな岩は天狗岩だと思います。
 
 遊歩道の外れにあった竜神社にも行ってみました。
 

 
 お賽銭箱がなくて、敷居の所にお賽銭が並べられていました。
 
 休憩所からは、海と石鎚連峰が見えました。
 
 
 
 
 
 
 わたしたちは国民宿舎まで登って、いったん車道へ出ました。しばらく車道を下って、テニスコートの近くからまた山道に入りました。
 
 アメリカフウの巨木に囲まれた広場は
 


 
 とげとげのかわいい実がいっぱい。こんなにたくさん落ちているのをみたのは初めて。大きな広場なのでキャッチボールでもなんでもできそう。トラオたちは鬼ごっこを始めました。

 
 
 そこを出るとスイレン池があって



 ピンクのスイレンのつぼみがたくさんありました。もう夕方近かったので開いたのはありません。

 
 駐車場を過ぎて浜辺まで行ってみました。



 さすが良く管理されてゴミがありません。気持ちのいい海辺でした。
 
 右手の方には河原津の漁港があって、捕れたその日のうちに地元のスーパーに並びます。だからわたしたちは新鮮でおいしい魚が食べられるのです。車で30分もかからないばしょです。わたしたち、なんて贅沢なところに済んでいるのでしょう。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

優しい道

2021-06-07 13:57:03 | 山登り・里山歩き

光明岩を後にして、奥の院まで下りてきました。

ここでゆっくりと建物を観察。

 後で調べたところ、この奥の院が本来の本堂で、ここにあった大師堂をふもとに下ろし、本堂も新たに建てたのが今の世田薬師、(正式には栴檀寺と言います)だそうです。この古い本堂には左甚五郎作と伝えられる胴切りの竜の彫刻があるということです。そんなこと知らずに行ったものだから3人はこの彫刻を見上げてしばらくああだこうだと言っていました。

 獅子? いやキツネに見える。犬かも。 今みてもこれが竜とは思えません。

 反対側も同じ?

 これは鳳凰でしょう。竜はどこにあったのでしょう。 これだけしか写真を撮ってないので、確かめるにはもう一度登らなければ・・・・・まあ、そのうちにね。

 この本堂の近くに立て札がありました。ありふれた山火事防止の看板ですが、

 ちょっと雰囲気が違いました。「おたばこ」「×ですよ」多分この柔らかな言葉遣いが優しく諭しているような雰囲気を醸し出しているのでしょう。さすが、お寺さんの立てた看板だねえと思いました。

 そしてわたしたちは、工事中の不動明王の所まで下りてきました。 

「あっ、来てる。」

 この石仏を彫り続けているおじいさんが、すわってお弁当を食べているところでした。

「こんにちは。毎日来てるんですか。」

「お天気がよかったけんなあ。」

「今何を?」

「弁当を食べよるんよ。」

 お弁当は、自分で炊いたご飯と、買ったお総菜だそうです。一人暮らしのおじいさん、車を運転してスーパーまで行かれるそうです。

「道を直しもって来たけん昼になった。けど、ちいとは歩きようなったじゃろ。」

 ああ~ 来るとき段差を縮めるために置いていた土嚢、あれはこの人が置いてくれてたのか。石仏を彫るだけでなく、道の整備もやってくれていたとはー90歳に近い独居老人。毎日ここまで登ってくるのでも大変なのに、荷物を運びながら、作業をしながらだったのです。

 帰り道には新しい土嚢が準備されていました。

なるほど、土を詰めるのは現地でするんですね。そして必要なところに置いておくらしいです。

おちばだらけの階段

 これはまだいい方で、竹藪のそばに来ると笹の葉が積もるほど落ちています。竹の葉って滑りやすいんですよね。来るときには落ち葉がいっぱいだった道を、葉っぱを中央に掃き寄せて、左右を歩きやすいようにしてくれていました。ちなみにこの道、案内板に寄れば登山道ではなくてハイキングコースだそうです。

 横峰寺でも、毎日登山道を掃除しているというおじいさんに会いましたが、ここにもいたのですねえ。

 目に見えない心遣いを目の当たりにしたことで、本当にありがたいことだと感謝しながら歩きました。どうかあのおじいさん、元気で長生きされますように。

 そしてわたしたちは無事下山。思いがけない出会いと、次は笠松山へと言う目標ができて、今回もいい山登りでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする