goo blog サービス終了のお知らせ 

仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

必ず扱う山上憶良の短歌

2017年02月08日 | 家庭教育
 国語では、古文を教える時がある。その時にいくつかおすすめの短歌や詩を紹介している。

 それらはできれば暗唱するほど音読してもらう。

 もちろん、いっぺんにたくさん読むのではなく、少しずつ、短時間で読む。

 ただ1回の授業ではなく、何回にも分けて繰り返し音読してもらう。

 必ず扱う詩文の中の一つが、次である。

 銀(しろがね)も 金(くがね)も 玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも

 万葉集の山上憶良の短歌である。確か紀元700年頃の人なので、1300年も前に作られた短歌である。

 小学生が音読しても実感は湧かないだろう。

「ふうん、そうなの?」

 と感じるくらいだろう。(自分がそうだったから。)

 ただ、大人になり、我が子ができるようになると、とてもとても共感できる。

 自分は、子供の頃に覚えていたこの短歌を、大人になってから、我が子ができてから思い出した。

 その時は、感動した。1300年も前の山上憶良の気持ちがよおく分かったからである。

 子を思う親の気持ちは不変である。

 今この短歌を覚えた小学生も、大人になってから実感と共感を味わう日が来るかもしれない。自分と同じ感動を味わってほしい。

 それまでは、子供の心の中に、まるでタイムカプセルのようにしまわれていることだろう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 漢字ミニテストをする時の心がけ | トップ | 1日5分間の読書時間を確保す... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

家庭教育」カテゴリの最新記事