仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

1学期始業式での校長の話・・・先生方のバックアップにつながる話

2023年04月22日 | 学校経営

 新しい学校に赴任した。

 校長として始業式で話す内容には悩んだ。

 児童の実態も地区のことも分からないからである。

 

 そこで、先生方の学級びらきが少しでもスムーズにいくような話をすることにした。

 前半では、前任の校長先生から聞いた「学校の良さ」(これからも続けてほしいこと)

 後半では、学級開きがスムーズにいくような、先生方のバックアップをするような話をすることにした。

 

 ということで、次のような話をした。

 

 

 皆さん、おはようございます。

 3月まで〇〇小学校にいらっしゃった〇〇校長先生から、「〇〇小学校はいいところですよ」と聞いています。

 「特にどんなところがいいですか?」とたずねたら、2つのキーワードを教えてくださいました。

 1つめは「あいさつ」です。


 「明るいあいさつが先にできる人がたくさん居ます。」 とききました。


 今朝も校長室から見ていると、明るいあいさつをしている人がたくさん居ました。

 なるほどこれは素晴らしいと思いました。

 

 2つめは、「廊下歩行」です。右側を一列で静かに歩くことができますよ。とききました。

 これも素晴らしいことです。自分の心をコントロールできる人たちなのだなあと思いました。

 走りたいとか、騒ぎたいという心に負けず、しっかりと心を落ち着けて、行動できると言うことができる人たちなんだと思います。


 これからも、この〇〇小のいいところは続けてほしいと思います。


 さて、今日から新しい学級での活動が始まります。
 
 みなさんは、次の2つのうち、どちらのクラスがいいですか?

 「おちつかないクラス」と「明るく仲のよいクラス」(イラストを見せながら)


 「明るく仲のよいクラス」がいいですよね。

 皆さんのクラスは、きっと「明るく仲のよいクラス」になります。

 

 ・・・ただし、一番大切な心がけができればの話です。

 今から言うことができれば、皆さんのクラスは、きっと「明るく仲のよいクラス」になります。
 
 それは何かというと・・・

 

 「聴く」ということです。(漢字を見せながら)

 この「聴く」という字の右側の部分は、「真っ直ぐな心」という意味があります。

 真っ直ぐな心で、先生方のいうことを聴きます。

 今、近くに居る先生方を見てください。

 目が輝いているでしょう?皆さんと一緒に、「明るく仲のよいクラス」にするために燃えていますよ。

 先生方は一生懸命がんばります。

 みなさんは、先生方のいうことをしっかり聴いていいクラスをつくりましょう。

 できますか?

 (「ハイっ」という返事あり)

 

 素晴らしい返事ですね。これで話を終わります。

 

 

 

 

 学級びらきで一番重要なのが、「教師の話を聴く」である。4月の初めに学級の仕組みを作ることになるが、この時に「話を聴く」ことができる学級は、スムーズに仕組みを作ることができる。

 

 逆に言うと、この始めの時期に、担任の話をいい加減に聴く子がいる学級(前年度に崩壊していた学級に見られる)が多ければ、仕組みが作れない。

 無秩序な学級は、崩壊する。

 前年度に崩壊していた学級であっても、4月の初めは素直に聞いてくれる子供は多くなるものである。

 この時期にしっかりと話を聴かせて、学級の仕組みやルールを作ることで秩序のある学級になっていく。

 

 この校長の話の後に、教室を回ってみると、多くの学級の黒板に、大きな文字で「聴く」と書いてあった。

 私の話を受けて、先生方も聴く大切さを伝えてくれたのだと思う。

 ありがたい。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人生の後半も挑戦したいこと... | トップ | 業績を伸ばし、社員の幸福度... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

学校経営」カテゴリの最新記事